森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
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20120316 1陸前高田へのボランティアを経験した学生たちと共に、陸前高田の木の素材を使って何か作れないか?しかもイベント用の間に合わせではなく、継続して愛媛から支援のお手伝いが出来るもの。白砂清松と詠われた「7万本の高田松原」のは、あの『希望の1本松』を残して倒壊しましたが、松山のクロガネモチハリエンジュなどの街路樹の端材からも商品を作り出している私としては、あまりに「モッタイナイ話」。当地の村上製材所さんにお話を伺うと、それらは廃棄処分されていると。

 

20120316 2若い学生諸君と材木屋を結びつける接点は、この「陸前高田の松」でした。その松を見つめる思いはそれぞれ違っても、それを媒体としてメッセージを込められるのではないかというのは共通の思い。ただ、松という素材はクラフトや木工品としては決して取り扱いやすい素材ではありません。油脂分が多く、どうしても触感はサラサラという訳にはいきません。手にとって楽しむクラフト商品にとって、肌触りは生命線でもあります。それゆえ『木言葉書』でも松を諦めた経緯があります。

 

20120316 3長寿であり、お正月の門松や松竹梅にも使われる松は、非常に多くのエピソードを持つドラマチックな木ではあるのですが、松ならではの『出口』を描きあぐねていました。伝統的に肥松を利用した器や工芸品はあるものの、ごく一般的に流通している松をなんとかしたいという思いが以前からありました。しかも今回はただの松ではありません。津波で倒壊した松ですから大きなモノは難しいので、小さなモノでなるべく多くの人の手に届くもの・・・。ピッタリのものがありました!

 

20120316 4それは以前に拙ブログでも紹介した『木のマグネット』です。愛媛県産CO2削減 オフセット・クレジットのロゴマークつながって丸』を作らせていただき好評を得たのですが、これであれば松の肌触りもそれほど抵抗がないし、学生たちのメッセージも詰め込めれます。更に価格も抑えることが可能で、学生たちも気軽に購入できます。高額でもマニア向けの【森のかけら100】とは違って、なるべく多くの方に手にとってもらうことに意義があります。愛媛大学のショップ『えみかでも置いていただく事になりました。

20120316 5学生職のネットワークを通じて、陸前高田の村上製材所さんから「かの松」を分けていただく事が出来ました。それを【森のかけら】製作工場にてマグネットに加工。それを『どうぞのいす』でもお世話になっている「障害者支援施設福祉工房 いだい清風園」で磨いていただき、弊社の懐刀・パルスデザインさんにマークと台紙のデザインを依頼。松山と陸前高田をつなぐのは、どちらの市の花が『椿』であるという事。その椿と、陸前高田市の市鳥『かもめ』と市の木『スギ』を織り込んだこちらのデザインに決定。

 

20120316 6いくら思いはあってもそのメッセージをうまく表現しなければ相手に伝わりません。マグネットをいれるパッケージの台紙もパルスデザインさんにお願いして、あの「奇跡の1本松」をデザイン化していただきました。マグネットも綺麗に磨き上げていただきましたが、やはりヤニ分が多いのでスタンプとの相性は決してよくはありませんでした。何度も試行錯誤を重ね、なんとかうまくスタンプも押せるようになりました。スタンプを押し間違えたものも、ベルトサンダーで磨き直して無駄にはしません。台紙に裏には学生諸君の手作りのメッセージカードを入れる事にしました。同時期に他分野でもマグネットの話が出て、この商品が一気に軌道に乗りました。商品名も『森のしるし』に統一。TPOに合わせて樹種を選択し、ただのマグネットとしてではなく『メッセージツール』として、それぞれの場面で臨機応変にテーマを織り込んでいく予定です。なお、この『陸前高田応援のしるし』は、その売り上げの一部は東日本大震災の復興支援金として寄付をさせていただきます。正式販売までもう少しお待ちを!




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