森のかけら | 大五木材


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20130629 1毎年、梅雨の6月は住宅の動きも鈍いのですが、今年は消費税値上げ前の駆け込みやエコポイントの影響なのか、過去の経験則では計りきれないような忙しさでした。住宅資材、家具、木工クラフト各分野いずれも慌しく、空梅雨のような前半と打って変わって大雨が続いた6月後半は、雨と納品との格闘が続きました。いくらしっかり雨対策の養生をしたつもりでも、長時間大雨に晒される中、家具の納品は出来ません。天気と配達のバランスを取りながら綱渡りの日々・・・。

 

20130629 2そう言いながらも夏の強過ぎる日差しも、木材には歓迎致しかねます。ブラック・チェリーなどは、日光に晒されると短時間でも紫外線の影響を強く受けて変色してしまいますので、夏にブラック・チェリーの完成品を運ぶときは要注意!中途半端な養生が跡になって残ってしまう事もありますので油断大敵です。さて、雨の合間を縫って収めさせていただいたのがこちらの『イエローバーチ』のダイニングテーブル。木目や色合いの派手さはありませんが落ち着いた雰囲気が魅力です。

 

20130629 3名前は『イエローバーチ』ですが、決して原色の黄色を想像してはいけません。例えば『ハードメープル』に比べると全体的にやや黄身色を帯びているものの、俗に言う『赤身』部分が黄色いわけではありません。辺材とのコントラストは、メープルに比べるとはっきりしているものの、白身使い(木裏使い)をすれば、見た目にはメープルの木目を少しとぼかせたような印象です。指が滑るような肌触りのメープルに比べるとややザラリとした弾くような触感ですが、それも木の個性。

 

20130629 4白系の木で家具を作りたいという要望の際には、メープル、ホワイトアッシュと並んでご提案させていただくイエローバーチですが、最終選考まではまでは残るものの、なかなか最後の1つにならないジレンマの時期が続いていました。同類の『カバノキ』にしてから、『カバザクラ』の名前で取引されてしまうぐらいですから、まだまだその名前と存在が知られていないのが原因です。こういう完成品の画像を通じて、その名前と存在が少しでも浸透してもらえるとありがたいのですが・・・。本来、OOの代用品などという方自体がその木に対して失礼な事だと思うのですが、一般の方ですと比較するものがないとイメージが湧きにくいと思い、ついメープルを比較対象としてしまうのですが、比べる相手が悪いのか、いつもそのメープルに競り負けてしまうのは何だか不憫。「イエローバーチでおいします」なんてご使命を受けるとついニンマリとしてしまうのです!




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