森のかけら | 大五木材


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少し前に子供たちの通う小学校のグラウンドで、息子が入っていたスポーツ少年団のサッカー部の最後の試合(親子サッカーなど)があったのですが、その時グラウンドの隅に植えられているセンダン(栴檀)の木々に小鳥たちが集まってその実を啄んでいました。一応私もサッカーをする予定でしたので運動用のメガネをかけていた(老眼が進行しメガネを使い分けているので)のと、木が結構高かったことから細かなところ観察出来ませんでしたが小鳥が次々と来襲!

危うく頭の上に落下物が当たるところでした。足元には鳥たちが落としたのか自然に落下したのかセンダンの実があちこちに散乱しています。センダンの実を食べる小鳥としては、ムクドリ、ヒヨドリ、ツグミなどが知られていますが、鳥の種類に詳しくないので、それらが何の鳥だったのかは分かりませんが、せわしそうに鳥たちが枝を渡りながら実を啄むので、センダンの小枝が揺れ続けています。センダンの実って苦みが強いそうですが、蓼食う虫(鳥)も好き好き?

普段はあまり気に留めないセンダンの木ですが、この季節になると黄色い数珠のような実がたわわについているのでその姿がよく目につきます。しかもその多くがかなりの大きさ!逞しい生命力を感じますが、それは材として考えると相当年輪幅が広いという事を意味します。つまり材として挽いた場合は、かなり粗目の表情が現れるという事です。まあ、校庭の木を見て、伐採してみたらなどとは思いませんが、ついつい職業病で・・・。そのセンダンですが、弊社の『遭難倉庫』にも幾つか材があります

少し前、床の間の造作などでケヤキの引き合いが盛んだった頃は、どうしてもケヤキでは高額になってしまう代用として、センダンにも声が掛かっていましたが、今やそのケヤキ自身からしてお声がかかりにくい状況ですから、ケヤキの影武者的な評価しかされなかった方々からすればセンダンなど論外という事なのかもしれません。弊社にあるセンダンの多くは粗目のものなのですが、稀に目が詰まっていて杢目に妙味があるセンダンに出会うと嬉しいものです。

個人的には好きな木なのですが、未だ『出口』が定まりません。お決まりの小物で挑んでみましたが、年輪幅があまりに粗いと、 年輪が1つか2つしか入ってないという事もあって、正直小物向きな木ではないように感じますが、そこであまり既成概念に捉われると結局OOの代用という落とし穴に落ちてしまいます。音の響きがよいらしく木魚や琵琶の胴にも使われるらしいので、鈴なりの実の姿を模した鈴などは?!見た目を裏切る軽さも「使える」特性です。

 




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