森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

Exif_JPEG_PICTUREただし、節のあるカラマツの内装材の場合、加工工程、乾燥工程において節が抜けてしまう事が多々あります。そういう節の事を『死に節』、『抜け節』などと呼びますが、勿論穴が開いてしまってそのままにいておくわけではありません。埋め木したりパテ埋めして補修する事になります。圧締乾燥やら脱脂乾燥、仕上げ加工などカラマツは他の材よりもひと手間のふた手間もかかる材なのです。そう思うとこのやんちゃなカラマツに余計に愛着が湧いてきてしまうのです。

 

20140612 2昔、その手間暇のかかるカラマツを『例えるならば安価なサンマを最高の技術で高級料亭に出すようなものだ』と評された方がいましたがまさに至言。ただし昨今はサンマも高騰しており、なかなかこの例えだと理解されにくくなってますが・・・。それでもこの節まみれのヤニの出る木に挑み、ここまでのレベルに仕上げられてきた先人たちの努力を思うとただただ頭が下がります。価格や精度だけではなく、材の背景にあるものまで消費者に伝えていかねばなりません。

 

Exif_JPEG_PICTURE稲村社長も仰っていた通り、やはり原木の出材が低調なので在庫も少ないらしいのですが、それでも土場には乾燥を終えた材がカラマツスギクリなどの原板が大量に積みあがっていました。ノルトヴィンさんでは、賃乾燥もされていていますが、乾燥機も新設されていました。周辺には人家もない山の中にあるので、騒音も煙も心配ない様子。国道に面して周辺がドンドン開発されて、作業するにもゴミの焼却にも気兼ねするわが身から見れば羨ましくなるロケーション。

 

Exif_JPEG_PICTUREその大量の乾燥した材の前に立たれているのが、協同組合ノルトヴィンの営業部長・七戸勝人さん。今回、岩手での見学のご案内をしていただきました。私は初対面でしたが、気さくなお人柄に出会って数分で打ち解け、道中ほとんど止むことなく楽しく賑やかにお話させていただきました。全国の産地に行って思う事は、木との出会いも結局は『ひと』というフィルターを介しての出会い。どういうひとを通じて木に出会うかによって材の印象も大きく変わるのです。まだまだ明日に続く!

 




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2024年5月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
Scroll Up