森のかけら | 大五木材


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同じ町内在住の向井正和がオープンさせた和食のお店『海土魯(かいどろ)』に、無垢でテーブルなどの作らせていただく事になりました。銀杏(イチョウ) 、樅(モミ) 、霧島栂(キリシマツガ)の3種の耳付き板で、テーブル2台と座卓2台を木取り。モミは4m超あるので、1枚で座卓2台を取ります。イチョウは写真のように元がグッと張り出した形をしているものをそのまま木なりに使う事に。耳付き板を使う場合、こちらが木の形に合わせる事になるので、希望通りのサイズに巡り合えるかどうかも『ご縁』。

幸いにも今回はほぼ希望通りの材に巡り合えました!木にこだわって希望を胸に弊社にお越しいただいても、なかなかご要望の木に巡り合えず何時間も、時には何日も探しても出会えない方もいれば(そういう時に限って、ご希望サイズの材が数日前に売れたとか、あと数センチあれば長さが足りるのにとか、大事な部分に大きな節があるとか・・・)、すぐに希望通りの材が見つかる人もいらして、つくづく木との相性の良い悪いはあると思います。なにせ相手も生き物、画に描いたように人の思い通りにはなりません

そんな中、幸運にもご希望の材に巡り合えた向井君、お店の洋々たる前途を予感させますぞ!さて、テーブルと一緒にお店で使うビッグサイズのまな板もご注文いただきました。和食屋さんで使うまな板という事で、見た目の印象も考慮してイチョウで作らせていただく事に。イチョウは、まな板御三家の一角で、弾力があることから復元力が強いのと、油分が多く含まれているため水にも強く、刃当たりが良くて刃物との相性もいいのですが、メスのイチョウには独特の匂いがありますので注意しないと料理に移ります

イチョウは雌雄異株で、ギンナンの実がつく方がメスですが、一端製材してしまうとオス・メスをハッキリ見分けられる特徴がないため、匂いで嗅ぎ分けるしかありません(何か見分ける秘伝があるのかもしれませんが・・・)。それで、なるべく『芽節(葉っぱが生えていた跡)』の少なそうなものの中から、赤身が張って木目の整った材を選び、端を削っては匂いを嗅いで、匂いの弱いものを探し出しました。そうして完成したイチョウのまな板を抱え、店主もご満悦のご様子!明日は、いよいよ耳付き1枚板のテーブルの話!




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