森のかけら | 大五木材


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20141127 1松山市三番町にオープンした日本料理のお店『海土魯(かいどろ)』は、京都の町屋のような玉砂利敷きの細長い通路の奥にあります。10数メートル進むと、その奥に店舗があるのですが、一見さんだとちょっと分かりにくい場所。個人的には騒がしくない静かなところでちびちびと日本酒を飲みたい口なので、こういう隠れ家的な店がありがたいのです。店主の向井君も久しぶりの飲食業界復帰なので焦らずのんびりとやっていきたいという事でしたので、ちょうどいい場所だと思います。その細長い通路を通ってテーブル納品。

 

Exif_JPEG_PICTUREテーブルを縦にしてギリギリで通過!無事に納品させていただく事ができました。イチョウのテーブルが1台、霧島ツガのテーブルが1台、モミのローテーブルが2台、それぞれ耳を活かした形で仕上げさせていただきました。製作したのは勿論、善家雅智君(ZEN FURNITURE)。後で分かったのですが、店主の向井君とは友達を通じた知り合いでした、世間は狭い。ちょっと暗めの落ち着いた内装の店内に、色白のテーブルが座ると途端に明るさが生まれます。先日も書きましたが、イチョウ、モミは決して表面硬度が高いわけではありません。むしろテーブルとしては軟らかい部類に入る材です。それでも敢えてこれらの木を選ばれたのは、食は目でも味わうものだからという店主の信念。店名に掲げた海、土から採れた自然素材を充分に味わってもらうための舞台演出の1つ。写真の手前が霧島ツガ、奥がイチョウの1枚板テーブル。

 

Exif_JPEG_PICTURE多くのお客さんが来られて、食と一緒に木も愛でてもらいたい、テーブルに傷や輪染みが出来ても、それを商売繁盛の誇りとしたいという気持ちで、ふたりでこれらの木を選ばしていただきました。弊社ではそういう思いで木を選ばれる方も多く、キズがつきにくい、丈夫で硬いという一般的な選択肢よりも、自分と木との思い出であったり、出身地や名前にちなんだり、木の物語りに惚れ込んだりして木を探される方が沢山いらっしゃいます。そうなってくると、モノ選びではなく、物語選びの世界。これは楽しい~!

 

Exif_JPEG_PICTURE出来上がった新居にお友達が来られた時、ふと無垢のテーブルに目がいった時、実はこの木にはいわれがあって・・・なんて薀蓄(うんちく)の1つも言いたくなるのが木の好きな人。それを喋ってもらいたいがゆえに、埃まみれの汚い倉庫の中で『物語選び』に加わっていただくのです。大きなモミの板から取った2この枚のローテーブル。並べると木目が繋がっているのが分かります。開店直前の慌ただしい時期でしたので、店内の詳しい様子は客としてお邪魔させていただいた時に改めてご紹介させていただきます。

 

Exif_JPEG_PICTUREこれらの木々たちも、これからここ『海土魯』さんで、森にいた頃とは別の新たな物語を刻み込んでいくことだと思います。数年後にどういう物語が刻み込まれているのかを確認させていただくのも楽しみのひとつ。ちなみに木にもそれぞれに『木言葉』がありますが、イチョウの木言葉は『長寿』、モミは『向上』、ツガは『堅固』です。お店の商売は手堅く堅固に、常に向上心を持って、末永く長寿な店として繁盛されること心より祈念しております。向井君、嬉しいご縁を本当にありがとうございました!

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