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徳川埋蔵金発掘の話を書いていて久々に熱くなってしまったのですが、そこには勝者によって書き直された歴史の裏側を見てみたいというひれくれた気持ちがあるからです。歴史は常に勝者によって書き換えられていくもは定説ですが、その書き換えられ抹殺されたはずの真実の歴史は、稀に後世になって表に現れることがあります。それをごく間近で体験したのは、数年前に発刊されて大きな話題となった、明智光秀のご子息によるご先祖様の名誉の回復、『本能寺の変の真実』。
詳しくは明智憲三郎氏の本を読んでいただければと思うのですが(「本能寺の変・431年目の真実」)、こういう歴史の発掘は大好物なのです。ケネディ暗殺事件の真犯人とか、当時の関係者がすっかりいなくなってようやく明かされる往時の資料なんて話は多々あります。あるいはネッシーの写真のように、当事者が死を目にして心の呵責に耐えかねて暴露するパターン。それらもどこまでが本当でどこまでが盛られたものなのか分かったものではなにのですが・・・それも現実。
そうやってかつては信じられてきたものがひっくり返されることが最近多くあります。科学的な検証によって解明されたものもありますが、分かってほしくないというものもあります。そのひとつがUMA(未確認生物)。正体がわからないことこそが価値でありロマンなので、その正体が暴かれた時点で商品価値は無くなります。同時にロマンも消失するわけで、解明ギリギリで謎を残すというのがロマンを追い求める者のマナー。一方で、伝説や伝承が科学的に証明され箔がつくことも。
そのひとつが、ノアの箱舟伝説。今さら説明するまでもありませんが、かつて創造主たる神が、古代の罪深き邪悪な人々を大洪水によって滅ぼした時に、箱舟に乗ったノアとその家族や動物たちだけが生き延びたというもの。架空の神話と思われてきたこの伝承ですが、さまざまな調査の結果、これが実話であったことを裏付ける多数の証拠が発見されたのです。物的証拠のひとつとしてもっとも有名なのは1959年にトルコのアララト山付近の谷で発見された木材の巨大な構築物。続く・・・
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