森のかけら | 大五木材


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イチョウは成長が早いことから大木になり、板材としても大きな材が比較的容易に入手可能な木のひとつです。まな板の大量受注を狙ってというわけではありませんでしたが、たまたま値段が手頃でよく乾燥したイチョウの大盤が結構ありまして、今回300㎜サイズのまな板を木取りするにも手を焼くことがありませんでした。板になると材質からオスメスを見分けることは困難で、私はもっぱらその匂いで判断しているのですが、葉(端)節の多さも見分けのポイント。

どこまで科学的根拠があるのか分かりませんが、木材業界では葉節の多いイチョウはメスと言われています。小さな黒い点のように見えるのが葉節ですが、節の赤ちゃんのようなもので、イチョウでは特に多く見られます。これがいずれ大きくなって枝になるのだが、メスは実をつけようと沢山の枝を延ばすので、葉節が多いのはメスだ、と業界の先輩方からは教わってきたので、盲信しています。まあ匂いの方を判断基準とはしているものの、こちらも参考にしています。

実際は根拠の無いことなのかもしれませんが、先輩たちが口伝で語りついでいるものって、何かしらの根拠はあるはずなのでまんざら見当違いでもないとは思うのです。葉節があったとしても使うのには支障は無いのですが、やはり見た目のこともあるので、極力葉節を外した木取りをしているのですが、どうしても多少は絡んでしまいます。それも木の個性ですので全面的に否定はしません。それでこんな感じに、耳付きの板からこんな丸いまな板が出来上がりました。

今回はイチョウホオの種類としたので、ホオも作りました。残念ながらホオの方は作業工程の写真を撮り忘れたので完成品のみですが、写真だとかなり青く映ってしまい驚かれたりすることがあるのですが、実物はここまで青くはありません。匂いについては乾燥するとほぼ無臭なのですが、調理後にまな板に完成した料理を乗せて、インスタグラムなどにアップするため撮影するような方にとっては、青っぽく映ってしまうホオの色目が少し気になるところだとか・・・。続く




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