森のかけら | 大五木材


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石川県の木の話から大きく脱線しますが、源義朝の名前が出たので、本日は源義朝と木にまつわる話を。歴史好きの人には知られた話でしょうが、一応ご説明します。源の頼朝、義経の父親である義朝は、平安時代の末期に起こった京都の平治の乱で、平清盛に敗れ裸足で尾張国野間(現愛知県知多郡美浜町)に敗走。家臣の家人、長田忠致の元に身を寄せたのですが、恩賞目当ての長田親子の裏切りにあい、入浴中に襲撃を受け殺されてしまいます。享年38歳。

 

 

 

その義朝公が眠るのが、美浜町にある野間大坊(のまだいぼう)の名前で知られている鶴林山大御堂寺。私自身行ったことはないので、本とネットからの情報ですが、天武天皇(673年~686年)の時代に建立されたという歴史ある名刹です。その境内には義朝の墓があるのですが、それが異様な光景!入浴中、油断した時に襲われたことから、良朝は最期に「我れに木太刀の一本なりともあれば!」と叫んだといわれ、それにちなんで多数の小太刀が供えられています。

 

 

 

歴史あるあるで、義朝公が本当にそう言って亡くなったのかその真偽はともかく、これだけ小太刀があれば義朝公も応戦できたでしょう。ところで材木屋として気になるのは、その小太刀が何の木で誰が作っているのかというところ。こういう場合はほとんどヒノキなど木柄のスッキリした針葉樹だと思うのですが、弊社でも時々『護摩木』の注文が入ったりするので、こういうところでももっと『森の出口』を広げられないものかと常にアンテナの感度を磨いているところです。

 

 

 

ついつい悪い癖で、不謹慎ながら『義朝の小太刀』とか商品のこと考えてしまうのです・・・。しかも折角なら長田親子に戦い負けしないように、『シラカシ』とか『アサダ』などの硬めの木を使おうか、いや攻撃力よりも地域性のことを考えて知多市の木『ヤマモモ』にしようか、もっと絞って美浜町の木『クロマツ』にした方がいいか。源氏の旗印の白にちなんで、色目の白い木がいいか、そしたら平家の赤い小太刀も作れないかと、妄想が止まらなくなってしまうのです。

 

 

 

 

また、その首を洗ったといわれる「血の池」もあって、その池の水は国に異変があると赤く染まるというおどろおどろしい伝説があるとか。更に、義朝の息子である頼朝が忙殺された亡父のためにこの地を訪れて、長田親子を磔にしたという松の木『磔(はりつけ)の松もある(枯れてしまって幹の一部が保存されている状態ですが)など、歴史ロマン溢れる場所で、最近ではパワースポットとしても観光客に人気だそうです。私もいつか訪れてみたいと思っています。




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