森のかけら | 大五木材


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昨日の話の続きですが、外部に使えるちょっと変わった木、というリクエストに応える形で取り扱いを始めたサーモアッシュ。このブログでも何度も取り上げましたが、サーモウッドとは・・・エコロジーな処理による耐久性の向上も目指して2001年に北欧で開発された技術で、水と熱だけを使って高熱乾燥させた木材の事です。サーモ処理させることで、耐久性や防腐性、防虫性は飛躍的に向上!海外ではいろいろな樹種によるサーモ処理が進んでいます。弊社では今までにイエローポプラホワイトアッシュの2種類のサーモウッドを取り扱ってきました。  

海外では実績も多いのですが、とはいえ高温多湿の日本においては経年変化でどのようになっていくのか自分の目で確かめたいところです。えっ、そんな実績も無い木を売っているのか!?と思われるかもしれませんが、新しい素材の場合当然ながら実績はありません。海外でのデータなどで安全性や耐久朽性は証明されているものの、日本での実績が乏しい場合は、正直冒険的な要素も含まれます。そこはこちらの材木屋の経験値と設計士さんや工務店さんとの相談の中で判断していくしかありません。全ての木に完璧なデータなどないのです

弊社もいろいろな形で実験をして自社なりのデータの収集もしています。サンプルを雨風に晒す暴露実験やいろいろな形に加工して強度を調べるなど。しかし実際に施工された状態でなければ分からないことも多々あります。こういう加工の方が水の抜けがいいとか、収縮を抑える施工とか、様々な検証を繰り返し、この地に合った施工方法やら使い方が固まって確立していくのだと思います。お付き合いしている設計士さん、工務店さんの探求心の高さの賜物だと感謝しておりますが、今日も今日とてそんな設計士が・・・

仮り並べされたサーモアッシュを屈みながらカメラに収めようとしているのは、盟友ジューサンケンチクセッケイ石村隆司君。常に新しい素材をアグレッシブに使っていただく、偏屈材木屋にとってはまさに心の友!パープルハートやら特殊サイズのケンパスやら、普通は手を出しにくい素材も見事に調理していただいておりますが、世代が近いこともあって感度が似通っているのかも。それで今回はバーベキューのためのテーブルの天板選び。普通の木などは選びません。どうやらこの質感がお眼鏡にかなったようでございます。




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