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昨日の台湾に続いて海外ネタでもうひとつ。今年の2月に松山市内にオープンしたイタリア料理店『IL Banco(イルバンコ)』さんを手掛けられた手掛けられたグローブコンペティションの山田徹さん、もうひとつの顔(まだまだ他にも多彩な顔をお持ちですが・・・)はモータースポーツ競技の主催者。生憎私が車というものにほとんど興味がなくて疎いので、カーマニアや方などにはもどかしいと思います。ご興味のある方は山田さんのブログなどからその全容を探っていただきたいのですが。 |
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山田さんは、愛媛県松山市に拠点を置くモータースポーツ競技団体エスエスイーアール・オーガニゼーション(略してSSER)の代表もされていて、1995年からモンゴル国内で二輪・四輪自動車を使用するラリー競技会を開催されています。一時中断されていた事もあったそうですが、2005年からは再開され現在も続けられています。日本に本拠地を置く団体がモンゴル国内で行われるラリーを主催するのはこのSSERが唯一という事で、その道に方々にはとっても有名な話。日本人が主催者という事で、日本からも多くの参加者がエントリーされていて、マニア垂涎の有名な方もいらっしゃるらそうです。これを書いていて、木の中でも杢目がどうの、バラ科のローズがどうのとマニアックな話をしている自分たちをポカーンと眺める「木に興味の無い方」の気持ちが少しは分かった気が・・・ |
さてそんな車に疎い私ですが、木にちなんだものであれば大歓迎!今回その山田さんからモモンゴルラリーで入賞者に授与される表彰楯を木で作ってほしいとのありがたいご注文をいただきました。ラリーにはいろいろな部門があるらしく、表彰楯の数も結構なもの。しかも薄~い木では無く肉厚のしっかりしたものを、という事でしたので私も調子に乗ってまな板ぐらい厚めのものでも揃いますよと言ったらそのまま採用~。という事で、国産のクリを使った木取りさせていただく事に。 |
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広葉樹には『導管』といって水分の通路となる円筒形の細胞があるのですが、その配列によって大きく3つのグループに分類されます。樹齢に沿って環状に並んでいる『 環孔材 』(かんこうざい)、ケヤキなど。道管の配列が不規則な『散孔材 』(さんこうざい)、サクラなど。導管は中心から放射状に並んでいる『 放射孔材 』(ほうしゃこうざい)、カシなど。その中でクリは環孔材にあたり、触ると分かりますが環孔材のような滑らかさはありません。 |
最終的にはレーザーで文字を彫るという事でしたので少し心配もありましたが、それでもあえてクリをご提案させていただいたのは、丁度適した材があったという事以上に、誰にも理解されずとも、モンゴルから遠く離れた日本で車に疎い材木屋なりに考えた事・・・クリの木言葉は『公平』!縄文時代より日本人と深く繋がり、枕木などに使われ風雪に耐えるクリこそが、過酷で危険なモンゴル砂漠のラリーに挑んだチャレンジスピリットを讃える表彰楯に相応しい木である。参加した誰もが勝者であり仲間であるとの、思いを込めて! |
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