森のかけら | 大五木材


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20091120 BoarCrocどうもアフリカのサハラ砂漠で、1億年前の白亜紀に我が世の春をを謳歌していた、巨大なワニの化石が発掘されたようです。しかも全長6mにも及ぶ巨大な怪物で、なんと恐竜を餌食にしていたとかいないとか・・・・!巨大生物マニアとしてはたまりませんっ!恐竜を喰らう恐竜並みのワニ!私はこういう記事には目がありません、理屈抜きに大好きです。アメリカ・シカゴ大学のポール・セレノ教授によると、3種nワニ類の化石が発見され、そのうちの2匹が6m級だそうです。

20091120 古代ワニ パンケーキロックノコギリのような平らなギザギザな歯が恐ろしい『パンケーキクロック』(画像左)と、猪のように突き出た牙が鋭いその名も『ボア(イノシシ)クロック』(画像右上)。『パンケーキクロック』というのは、口を開けて魚が来るのをひたすら待ったのんびり屋さんだったようですが、化石からよくそんな事まで分かる物ですね。もう1匹の『ボアクロック』がやばい奴みたいで、この牙で恐竜を喰っていたようです。しかし、この頭部の化石だけ見てもワニじゃありませんね、恐竜です。こんなものほとんど反則技でしょう。

 

頭部CG想像図と頭骨が公開されていますが、“装甲をまとったサーベルタイガー”と例えられているように、メタリックなロボワニの如き姿!『口を閉じると上下に突き出るほど長く、これで楽々と肉を噛み切っていた。口吻全体は骨にも似た硬い鎧で強化され、突進時の破壊力を増大させていた。』まさにエイリアン並みの戦闘生物!恐竜を餌食にしていたという説も納得。古代ワニ界最強のもうなずける迫力と威厳のようなものが感じられます。絶対に出会いたくない怪物ですが、生きている姿を見てみたい!古代ワニは男のロマンです。

061125_1151~0001同様に木も古代の物はロマンがあります。以前にも、土埋木(神代木)の件で、『島根の三瓶埋没林』の事をアップしましたが、太古の昔に土中深くに埋没して掘り出された木を、『神の代(みよ』と崇めるのは、ワビ・サビに美を求める日本人ならではです。白太の辺材が朽ち果てようとも、残った赤身が力強く天に向かって突き立つ『三瓶の埋没林群』も素晴らしいですが、ただメモリアルとしてだけでなく実際に『使う土埋木』も素晴らしいです。土埋木は数百年、数千年も地中に埋まっていたので、本来の木の成分が地中に溶け出し、そこの地質や地下水などの影響で独特の色に染まり変質していきます。地質条件によって、木の染まり具合は千差万別です。灰褐色、緑褐色、青褐色、藍色、黒色・・・、その表情の奥深さには魅入るばかりです。

 

①神代杉地中深くのタイムカプセルから一気に地上に現れるわけですから、久し振りの空気と日光に晒され、みるみる収縮していきます。細胞が急激な力を受け変形してしまうのです。なので、掘り出した後もかなり時間をかけて、大気に馴染ませないと家具などには使えません。もう化石みたいな物ですから、元の素材の特徴を期待しても無理です。それでもなお、土埋木を求める方は後を絶ちません。それはただ、数千年の悠久の時間を支配したいという所有欲だけではなく、土埋木に対する畏敬や果てしなきロマンでもあるのでしょう。弊社にも、『秋田富士』の誉れ高い鳥海山の【神代杉】や北海道は旭川の【神代楢】、宮崎でも土中の孤独に耐えた【神代楡】など多くの埋没林の材があります。『使う(売る)』ことよりも『集める(仕入れる)』ことに夢中になってしまって、なかなか手放せません・・・。古き物は古きがゆえに尊く、ゆえにひたすら愛おしいのです。

11月22日(日)17:00~南海放送ラジオ『ざ・VOICE』で【森のかけら】が喋らせていただきます★放送日時変更になりました。




20091119 ミカンカフェ少し前の事になりますが、このブログにもご登場いただいた『パティスリーミカンカフェ』のオーナー・永尾彰英さんが、『愛媛スイーツコンテスト』のプロ部門にて見事をグランプリを受賞されました!おめでとうございます。右が受賞作の『アンジェ』です。ゆず、清見タンゴール、みかんなどの愛媛の柑橘を使ったスイーツです。そもそもこの企画は、『愛媛の豊かな自然が育んだ、柑橘をはじめとする果物、野菜、雑穀、乳製品等々、これら県産農産物を使った新たなスイーツのレシピのコンテスト』で、愛媛への「愛」で、スイーツの新しい世界を広げようというコンセプトに基づいて開催されています。

20091119 愛媛スイーツコンテスト実は、このコンテストにはアマチュア部門もあり、永尾さんからご紹介いただき、わが娘も作品を応募しました。小学5年生の作るままごとのようなスイーツですから、結果は火を見るよりも明らかでしたが、わざわざご紹介いただき永尾さんには感謝しております。永尾さんとは、『ミカンカフェ』店舗のテーブルを作らせていただいたことがご縁で、親しくお付き合いさせていただいております。その後も時々寄らせていただいて、スイーツを買わせていただいています。ダイエットをしなければならない私にとって、スイーツは『甘い罠』なのですが、こちらのスイーツは甘さ控えめで、大人の男の嗜好にも値する味でついつい手が出てしまいます・・・。

20090703 ミカンカフェ5更に調子に乗って、娘の学校の研究で、工房にお邪魔してスイーツ作りの様子をいろいろ教えていただきました。娘はいたく感激したようで、もともとパティシエになるのが夢だったようですが、更にその夢に極彩色の色が付いたようです。パティシエ修行にますます熱が入ったようで、その関係の本やら雑誌をしきりに眺めて、ときどき実演もしてくれます。夢見る夢子ちゃんで、いつまでこの熱が続くものかと思いますが、いずれにしても夢を持つのはいいことだと思います。それもきっかけを与えていただいた永尾さんのお陰です。その後も、図々しく家内までが、小学校のバザーにスイーツの販売までお願いしたところ心安く引き受けていただきました。ひとつの仕事がきっかけで家族ぐるみでお付き合いさせていただくようになりました。

09-04-25_20-47いつも異業種とのコラボの事をアップしていますが、『ミカンカフェ』さんとはまだコラボは出来ていませんが、いずれ『スイーツと木(食器とかトレーとかスプーンなど)』のコラボも出来れば楽しいと思います。うちの最終目標は【木のファン】を作るという事ですが、『ミカンカフェ』さんとの関係では、知らぬ間にこちらがすっかり【ミカンカフェのファンクラブ】に入会してしまっていたようです!わずか1年前には、飲食関係のお店の方と、家具や内装以外で話が広がるとは夢にも思いませんでしたが、まさに晴天の霹靂(へきれき)!しかし、今こうなって思うことは、ただ待っていても(縁も運も)何もやってこないという事です。【丸膳】や【樽膳】、【円い森】など具体的な形があることがどれほど心強かった事か!図面を元に作る家具や家造りとは対極的な、現品をどう活かすか・どう使うかを考える商売が、案外身近なところにあったことに気付かされました。

そこから知らず知らずのうちに、自然発生的にプラスの連鎖が・・・『みかん』つながりで、地元のみかん農家の方々と、そこから『みかんの木のクラフト』つながりで、木工作家さんと、『永尾オーナー』の友人つながりで、先日収録させていただいた『じんじん地獄時間』の梶原剛さんと、『ミカンカフェ』さんのお客さんつながりで、新しいお施主さんと・・・こんなにおいしい事が続くなんて、スイーツの甘い罠に落ちた蟻の夢でしょうか?いやいや、実は嬉しい事は身近なところでじっと息をひそませ隠れんぼをしているのだと思うのです。そうに違いありません、もっと探さなくては!




banner森のかけら】は現在、北は青森から南は熊本まで全国で20数社の仲間が販売していただいています。もともとそういう仰々しいつもりはなかったのですが、【森のかけら】の存在を知った従来の取引先や仲間達が扱ってみたいと声を掛けていただき、自然発生的にネットワークが出来ました。とはいえ、こういう特殊な商品ですから、ただホームページにアップすれば売れるという物ではありません。かなりエキセントリックな熱い人間でなければ、多分思いは伝えきれないと思うのですが、そういう人間も世の中に結構多いということでしょう。ありがたい事です!

20091118 落合社長その中の1社、【東京のかけら屋】さんをご紹介します。一昨年、東京は江東区に床板や壁板など国産材専門店『日の木』を開設された『(合)落合製材社』の落合祐二社長です。落合さんとは、以前から日本木材青壮年団体連合会でのお付き合いをさせていただいています。大変有能な方で全国津々浦々にネットワークをお持ちで、フットワークも軽くいろいろな産地を訪ね歩かれて、厳選した無垢の国産材専門店をオープンされました。もともとは、新木場に工場を構える老舗の製材所で、そちらではおよそ30年間、土木型枠用の目地棒やアンコ材などを製造されています。木の町として名高い新木場もすっかり様変わりして、今ではこの地で製材を行っている所はわずか数社で、ほとんどが流通業ですがその数もかなり減ってしまったようで、非木材系の会社が目立つようになった感があります。その中で、落合さんは製材を続けられているわけですが、やはりこれからは最終消費者に目をむけなくてはという事で、心機一転国産材専門店にも乗り出されました。

20091117 Jホームショー2009 003日本木材青壮年団体連合会で数々の要職をこなされた人脈を活かし、全国各地から選りすぐりの内装材を揃え、実際に消費者に触れてもらい、匂いを感じてもらい木の良さを伝えていこうと頑張っていらっしゃいます。その1つとして、木を身近に感じていただけるツールとして【森のかけら】も扱っていただいています。小売の分野に進出されてまだ日は浅いとはいえ、そこは全国最大の消費地・東京の事、打てば響くような感度の良いお客さんも数多くいらっしゃいます。積極的に各種展示会やイベントにも出展されておられるようです。先般もその一環で、都内で開催された『ジャパンホームショー』の林野庁のブースで、『国産材住宅普及推進キャンペーン』という事で出展されたようです。

以前はよく、ビッグサイトで開催されたイベントにも行っていましたが、やはりその集客力は圧倒的です。人混みの苦手な私は、それだけで息苦しきなってしまうので、東京では暮らせない体質です。しかし、一攫千金のチャンスもあるのかもしれませんが、田舎者の私にとっては身元も何も一切分からない方に販売していく事の不安の方が大きいです。松山でも同じ条件ではと思われるかもしれませんが、松山ですと人のつながりである程度は人の素性も分かるものです。それに、弊社のような所にわざわざ来られるという時点で、ある程度は相手の心証も分かります・・・ちょっと変わった面白い方(失礼!)ですから。

20091117 Jホームショー2009 005膝を交えて数時間語らいながら、人間関係を作り、木材のファンになってもらおうというようなスタイルは東京では馴染めないでしょうか?その地域地域に合った販売スタイルというものもあるでしょうから、良い悪いの問題ではないと思いますが、私自身が馴染めそうにありません・・・・。都会には都会の洗練された営業スタイルというものが合うのでしょう、きっと。展示も洗練されていてスタイリッシュです。田舎生まれの【森のかけら】が、都会で迷子にならないように、【東京のかけら屋】落合社長しっかりお導きをお願いします!




CA343845今日は、このブログでもよく登場する小松町の『辻総合電機』さんに伺いました。納品とレーザー彫刻の仕事で行ったのですが、この秋のお祭りでは辻義文社長も大忙しだったようです。お祭りの時の木札ストラップを製造・販売されたのですが、これが大ヒット!辻社長自らレーザー機を持参して、その場で名前や紋を彫る実演をするのですから、目を引かないはずがありません。データをパソコンに入力すると、レーザーがジッジッ・・・と木に文字を刻んでいくのですから、初めて見る方はちょっと感動的かもしれません。祭りでは、連の紋が入った木札を首からぶら下げた男達が、勇壮に神輿を担いだということで、さぞかし辻社長もご満悦だったのではないでしょうか。東予、中予でこの木札が何百枚も宙に舞い、かなりお酒も吸い込んだことでしょう。汗と酒で更に光沢に磨きがかかっている事でしょう。素材は【】です。均質な材なので、緻密な紋も精巧に再現出来、彫り映えがします。

091117_1627~0001辻総合電機さんは、その社名からも分かる通り電機類が本業なのですが、エンジニアである辻社長は多才な方で、鉄やアルミで簡単にいろいろな物を作り出します。このレーザーもご自分で改良してコンパクトな物を作り出されたのですが、理数系が全く駄目な私にとってはマジシャンのように映ります。そもそもは、このレーザーを使ってガラスやアクリルに名前や画を彫っていたのですが、偶然の出会いから媒体が『木』になっていきました。木とレーザーの相性が良いように、辻社長との相性も良かったようです。

20091117 辻義文社長当初は、『木のストラップ』といっても、梁や柱などの建築材や大きな一枚板のテーブルなどをしていた感覚からいうと、ほんのお付き合いという感じでしたが、一端火がつくとその量は半端ではありませんでした!素材としての1枚単価は決して高価なものではありませんが、1,000枚単位となると馬鹿にはなりません。しかも、サイズがサイズですから、大きな板を割ることなく、小さな板が有効に活用できます。以前は、販路が建築関係に限定されていたので、小さな板材の有効な活用方法がなく、もっぱら【森のかけら】に加工していましたが、それも同じ材ばかりあっても仕方がないので、結構行き詰まり感もありました。辻さんとの出会いから、【森のかけら】以外での端材の活用方法に指針が見つかりました。それは、辻さんの所でどう使ってもらうかということだけではなく、他の業種に対してもどうやって提案していくのかというヒントをいただいきました。

091117_1742~0001仕事は早々に終わったものの、雑談(次の仕事のヒントもあるのですが)などで盛り上がっているうちに、すっかり日が落ちて、あたりは闇に包まれていました。辻さんに御礼を言って事務所を出ると、事務所の外にディスプレイとして展示してある、見本のウェルカムボードLEDが鮮やかに七色の光り輝いていました。今後も辻社長は実演に大忙しのようです。近々では11月14日、15日、21日、22日、23日と、 タオル美術館 にてレーザー彫刻名前入りストラップの実演販売をされるようです。辻社長、LEDがなくとも充分に輝かれていますぞ!




20091116 工藤投手球界最年長投手・工藤公康投手の西武ライオンズ入りが今日正式発表されました。46歳で現役投手!自分よりも年上の人間が、プロ野球の1軍のマウンドで投げているというのは信じがたい現実です。しかも渡辺監督は、工藤投手より年下なのです。『野球狂の詩』の岩田鉄五郎とか『あぶさん』の影浦安武の漫画の世界です。自分の投球が出来なくなったからとか、スタンドに入ったと思った打球が失速したからとかなどの理由で、スッパリ引退を決意される選手もいます。かと思えば、所属球団から自由契約になり、トライアウトを受けて、それでも駄目だったら韓国や台湾球界に行ってボロボロになるまでやる選手もいます。渡辺監督もかつて台湾球界に活躍の場を求めて海を渡った経験を持たれています。どちらの生き方がいいとか悪いとかの問題ではなく、それぞれの決断ですが、自分で決断できる選手はごくわずかで、それはかなり幸せなことだと思います。まだやりたいと思っても拾ってくれる球団がなければ続けれないわけで、ほとんどの選手が思い半ばで野球人生に別れを告げていきます。

20091116 鉄五郎&安武そう考えればやはり46歳でマウンドに立てる工藤投手という存在は、驚異的と言わざるを得ません。かつて西武の黄金時代を支えた先輩後輩の両腕が、時を経て同じチームで立場が入れ替わり、監督と選手として再会するというシナリオは梶原一騎並みに劇的設定でいいんじゃないでしょうか。男のドラマには感動的なストーリーが必要なのです!工藤投手、リアル岩田鉄五郎を目指して頑張ってください!

 

20091116 カスケード山脈野球選手で46歳といえば超ベテランですが、木の世界ではまだまだ若僧です。国産の木だと100年を超えるも物は珍重されますが、ほとんどの住宅の構造に使われる【ダグラス・ファー(米松】は、100年を超えた物がざらにあります。ダグラス・ファーについては、改めて『今日のかけら』で取り上げますが、主な原産地はアメリカのカリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州などの中央を南北に連なるカスケード山脈周辺です。カスケード〔Cascsde〕とは、水が流れ落ちる滝の事です。この周辺には広大なオールドグロス林が広がります。オールド・グロスとは、もともと自生していた原生林の樹齢が200年に達するような老齢木のことです。その一帯から産出される物を、『オールド・グロス』あるいは、地名から『カスケード』と呼びます。

その目の込み具合は、整然とびっちり詰まっていて歴史を感じさせます。それに対して、植林などによって成長した2次林の事を『セミカスケード』と呼びますが、転じてあまり目が詰まっていない材に対する呼称としても使われています。物の呼び名というのは、使う地域によってどんどん変化していくものなので、各地域のよって原意とは多少ズレがあ出てくることもあると思います。なので現地の言い回しとは多少ズレているかもしれませんが、この辺りではそういう風に理解して使われています。

20090530 丸五 カナダ産ピーラーこのカスケード材、つまり200年生を超えるような老齢木もめっきり減りました。私がこの仕事を始めた20数年前は、巨大な原木を見かけては感嘆の声を上げていましたが、今や昔の物語です。左の画像は、カナダ産の物ですが、一番大きな物でも直径1200~1300mmぐらいです。製品の生産工程上、当然の事ではあるのですが、カスケード材といえども不要な部分はカットされ、身近な物は焼却処分されたりします。ただ老齢木を伐るなと声高に叫ぶばかりでなく、手に入った物を無駄なく有効に活かして使うという事も大切だと思います。




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