森のかけら | 大五木材


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20101026 木のファンの契り①銘木まつり2日目は生憎の雨でしたが、初日は恒例のセリもあり多数の方がいらっしゃいました。ひと昔前はこの時期「秋需」もありましたが、その盛り上がり感も少ないようで、通常の展示商品の商談はいまひとつ、その分皆さんのお目当てはセリ(競り)のようです。セリの開始時間が近づくと皆ソワソワ・・・。下見にも余念がありません。不況時こそは、「入(い)るを量りて出(い)づるを制す」と言いますが、少しでも安く仕入れたいのが心情です。何だかいつもとはお客さんの真剣度が違いますぞ!

 

20101026 木のファンの契り②今回、久万銘木㈱井部弘君が初セリ子に挑戦。異様な熱気の中、粛々とセリは進行。実は私も密かに狙っていたものがあったのですが、想定以上に値段がセリ上がり手が出ませんでした。いつもは最初の初値が出ると後が続かず、そのまま落札というセリとは呼べないような展開が多かったのですが、今回はあちこちから声がかかり、セリらしい雰囲気に!という事は皆さん狙いの傾向がだいたい同じという事。ならばこういう時こそ、逆目狙いが有効かもしれません。偏屈庵の腕のみせどころか!

  

20101026 木のファンの契り③と、その腕の見せ所もないくらいに、皆さんよく材を見ていてほぼ全落。景気が良いと、相手にもされないような材にも買い手が付いて、何かに生まれ変わって使われるという事は、木にとってはありがたい状況なのかもしれません。さて、今回も弊社は1号倉庫で『木の玉プール』を広げて、【森のかけら】関連商品や木製家具、木の玩具、クラフト商品などを展示販売させていただきました。昨年あたりから銘木まつりも一般の方を強く意識するようになりました。今回も高知から絵本の店『コッコ・サン』をお招きして、ウッドワークかずとよの池内君の木工コーナーと合わせて大人気です。一般の方を各コーナーにご案内する『お買い物ツアー』も飛び出しました。絵本の店『コッコ・サン』は、12月にはこの場所で、松山店を出店予定。伝統ある銘木まつりですが、変えてはいけないものと変わらなければならないものが攪拌されて、何かが生まれてきそうです。

 

20101026 木のファンの契り④そして今年も嬉しいお客様がご来店。ドラゴン・ファミリーのご家族ご一同様です。新居に携わらせていただいて以来、家族の皆さんと親しくお付き合いさせていただいています。こういうイベントには必ず駆けつけていただき、木のイベントをしっかり満喫していただきます。もうそろそろ、「木のイベントを楽しむ達人」の称号を与えてあげたいところですが、調子に乗せてはいけないので敢えてまだ達人の称号は与えません!それにしても、本当にありがたいことです。このブログや『適材適所』などを続けている弊社の最終目的は、『木のファンを作る』という事です。ドラゴン・ファミリーの皆さんのように、住宅の工事が終わってもこうしてイベントに参加していただけるような『木のファン』が一人でも多く増える事こそが本望です。もはやドラゴン・ファミリーはお客さんではありません。木を楽しみ、木を愛でるこちら側の一員です。

 

20101026 木のファンの契り⑤いわばチームメイトですから、もう甘やかしはありません。そんな事をしなくても、木を楽しむコツは充分に分かっていらっしゃいます。今回も自主的に各コーナーで木を楽しまれました。イラストレーターのせだゆりかさんに親子三人の似顔絵を描いてもらったようです。相変わらず似てますね~。紙もいいんですが、木に絵の具がちょっと滲んだこの感じが好きです。ここちゃん、かんちゃん姉妹も少しずつ成長しております。小さな木のファンの素養は充分!さあ、ドラゴン・マスタ-、秋の夜長のファンの契り会そろそろやりましょか!




20101025 銘木の遊び心、買い心①先週もうひとつのイベント・久万銘木㈱さんの銘木まつり。住宅がドンドン建っていた時代、木材の展示会は賑やかなものでした。取り扱い額も高額なので、屋久杉のテーブルセット何千万円~、高級欄間数百万円~とか、それはそれは信じられないような金額が展示会場で交わされていました。物の価値は売り手・買い手の都合で決まるわけですが、いたずらに銘木の価値が上がってしまった事で、「銘木」は暮らしの身近な物ではなくなってしまいました。よく誤解をされますが、必ずしも〔銘木=高額〕というわけではありません。杢や形状が個性的で変わったモノ、趣きや風情があるモノと解釈してもらったので良いと思うのです。それを求める方が多いと市場原理で価格が吊りあがるわけですが、求める人が少ないと廉価でも銘木は手に入るのです。「これが銘木だ」という概念が出来上がってしまって〔銘木=高額〕のイメージが定着してしまったのは、むしろ銘木にとっては悲しいことかもしれません。

 

20101025 銘木の遊び心、買い心②銘木だからといって機能性が優れているわけではなく、その個性的な形状ゆえ、むしろ使い勝手や機能性は劣るモノがほとんどでしょう。つまり銘木は、使う楽しみというより愛でる楽しみに適しているといえるかもしれません。銘木をたしなむという事は、遊び心を持った御仁の粋な遊びでもあると思うのです。しかしそれも行き過ぎるとこんなモノが!『ブナの巨大な洞のオブジェ』、個性的過ぎるにもほどがある!いいんじゃないでしょうか。これが銘木かどうかなんてどうでもいい事です。ただ巨きなるモノに対する畏敬と憧憬を遊び心で作ってしまったというところではないでしょうか。それがこういうモノに対する正しい敬意の払い方ではないかと思うのです。売約済みの札の主は、そう建築業界の龍馬こと、白土建築工房さん。数百万円の札が付いてはいましたが、価格云々というよりこれを受け入れる器があるかどうかの問題でしょう。

 

20101025 銘木の遊び心、買い心③こういうモノを見て、どう使おうか?などと思案される方は絶対に買われません。【森のかけら】もそうですが、銘木も感性に訴えるモノですから、良い悪いという評価基準では到底計りきれません。さすがは白土棟梁、見た瞬間何かがひらめいたのでしょう。これを使おうという棟梁の建てる家、絶対にまともではありません!決して悪い意味でじゃないですよ。更にこんなモノも!どう使うのかというよりも、どう使えるかを考える方が楽しそうです。遊び心がこれらの木を料理してくれるのだと思います。

 

20101025 銘木の遊び心、買い心④他にも私の心をくすぐる「とんでもない木々」の数々が・・・!これを使う現場が出ているわけではありません。すぐに売れる予定もありません。しかしそれでも欲しい~。材木屋ならば、こういう物を自社の倉庫で置いておきたいものなのです。それが材木屋の本能であり性だと思うのです。いつもの私なら即座に買っていました。いつもなら・・・、ただ今回は少し先で大きな計画が決まっていたので、珍しく冷静になってしまいました。辛~い!本能に逆らうわけですから体に悪いです。




20101023 分かりやすい「道具」の使い道①昨日の夾竹桃の話は1日先延ばしにさせていただいて、ダブルイベントのうちの『マイホームフェスタ』の方の話です。まずは愛媛木青協が用意した丸太切りコーナーですが、夾竹桃は「危険」なので引っ込めて、でチャレンジ。無料というのもあるでしょうが、次々に子供達が挑んでいきます。切った後で皮を剥いて桧の香りを楽しんでもらいたいという主旨から生木を用意したのですが、これがなかなか切りにくくて、子供達は悪戦苦闘。額に玉のような汗が浮かびます。

 

20101023 分かりやすい「道具」の使い道②それもいんじゃないでしょうか。相手も命のある物です。そう易々と切られてはたまりません。それぐらいの代償は必要でしょう。丸太の早切り競争もよくありますが、手の痛みを感じながら汗をかき丸太を切るのも値打ちがあります。最近の子供達、口では達者な事を言いますが、バーチャル世代で実体験が伴っていません。こういう作業をやらせると、うまく切れない理由やら理屈をああだっこうだ言う子もいますが、そんなの聞きません!とにかくやらせます。手が痛くなるまで自分の力でやるという事に価値があるのです。

20101023 分かりやすい「道具」の使い道③技能士さんが丁寧に指導していただきながら作るブックスタンドも大人気!2日間で40セットほどを想定していますが、初日も長蛇の列です。これ㊨が無料で作れるのですからそれは楽しいでしょう。実は初日で希望者が殺到して2日分の材料を全て使い切ってしまいました!シンプルな作りに見えますが、板のカットやら釘打ちやら結構な作業工程があり、これでも大人の方で30分ぐらいはかかります。作り始めると大人も子供も夢中!モノ造りは万人共通の人間の本能的な欲求なのでしょう。

 

20101023 分かりやすい「道具」の使い道④このイベントのためにわざわざ八幡浜から駆けつけてもらった井上剛さん(マルヨシの桧の積み木も大活躍!弊社の【木の玉プール】は、銘木まつりの方に出張中ですので、こちらの会場は『桧のお風呂』にお任せしております。昨年に続いての松山出張で、子供達に大人気です。桧の爽やかな香りが周囲に漂います。こちらでは桧の積み木がうず高く積み上げられていきます。崩れそうで崩れないその絶妙のバランスがピサの斜塔のようにもあり、アートのようでもあり、製造主である井上さん自らの桧の塔作りです。自分の背丈を遥かに越えたちびっ子達にとっては、桧の巨大建築物に映るかもしれません。丸太切りにしても積み木にしても、まわりくどい説明不要の『分かりやすさ』がいいのではないでしょうか。我々業界はそれだけの『道具』を備えているというわけですから、もっとその『分かりやすさ』を訴えていかねばなりませんね。




20101022 秋のイベント前夜①明日から2日間、『第77回銘木まつり&第21回マイホームフェスタ』です。ありがたい事に両方のイベントからお声を掛けていただいているのですが、この数年ずっと開催日程が重なっています。零細企業の悲しさで、頭数がいませんから日程が重なると四苦八苦なのですが、声がかかるうちが華とも申します。上の娘も小6になって少しはお手伝いの真似事も出来るようになりましたので、今回も二手に分かれて対応させていただきました。長く続けさせてもらったお陰で、準備物の手配はすっかり慣れたものです。

20101022 秋のイベント前夜②また、マイホームフェスタでは、愛媛木青協で『木とふれあうコーナー』も担当させていただいておりますので、合わせてその設営に伺いました。今回は、会場入り口付近に出展企業のお得情報と写真入りのパネルが展示されています。弊社も『適材適所』最新号の進呈、【森のかけら36、100】のご購入者にポスタープレゼントをさせていただきます。このブログを始めたお陰で、各商品の膨大な画像を保管するようになり、こういう際の咄嗟の写真にも困らなくなったのは嬉しいですね~。

 

20101022 秋のイベント前夜③午後から銘木まつりの設営をして、マイホームフェスタは6時頃からする予定でしたが、毎度の事なので年々手際も良くなり、4時頃にはアイテムえひめに来れました。屋外で薪ストーブを展示する大成君(サンシン暖炉)も愛媛木青協の設営に集合。自社の設営もあるのに、いつもこまめによく動いてくれて大助かり。今年は、若手の会員にも仕事を割り振って動いてもらったので、こちらの準備もあっという間に終わりました。サンシン暖炉さんでは、焼き芋のプレゼントがあるようです!

 

20101022 秋のイベント前夜④愛媛木青協の『木とふれあうコーナー』では、愛媛県建具組合技能士会の皆さんと協力して実際に木に触れる体験型の企画を用意しました。技能士の皆さんには、ラミンの丸棒と杉の板、タモの突き板を使ってブックスタンドの製作をご指導していただきます。手前には、木材イベントにはつき物の丸太切り!安易に見えますが、この丸太を置く台座もこのためにつくっていただきました。木工の面白さって、自分の力で切ったり、釘を打ったりという行為をする事でもあります。シンプルな行為の中に楽しみが詰まっています。

20101022 秋のイベント前夜⑤今回の丸太も大成君が用意してくれました。桧と杉と夾竹桃(きょうちくとう)です。えっ、夾竹桃ですと~!たまたま知り合いの庭師の方から分けていただき、変わっているので持って来たとの事。ほとんどが庭木で、建築材に使う木ではありませんが、私にしてみれば『プレミアム!』と叫びたい出会いです。立ち木を見ることはあっても、こうして丸太になった物に出会えると感慨深いです。実際に鋸で切ってみましたが・・・これがなかなか硬い!とても子供の腕では難しそうです。実は私、夾竹桃には特別な思いがあるのです。それは明日・・・。




20101021 端材の申し子とプレミア箸①先日思いがけない訪問者がいらっしゃいました。前日に、【森のかけら・プレミアム】に入っているある樹種の在庫がありますか?という問い合わせで、在庫の確認をお伝えすると、翌日伺いますという丁寧なご連絡でした。通常建築や家具では使わないような特殊な樹種であったので、ただ者ではないと思っていましたが、やはり素人にあらず。ありがたい出会いでした。実は、最近このHPの影響もあると思うのですが、県外(しかもかなり遠方の関東やもっと東)から問い合わせが増えております。それはそれでありがたいのですが、とんでもない問い合わせや質問もあって戦々恐々としている今日この頃です。今回ももしかしたら熱狂的な楽器マニアの方(唐木をたくさん使っておりますので)とか、唐木専門のクラフトマンか?とドキドキしていましたが、それも杞憂に終わるほど『同類の方』でした。

 

20101021 端材の申し子とプレミア箸②お探しの樹種は、こちらの身勝手な事情で(!)お売りする事は出来なかったのですが・・・いいじゃないでしょうか、そういう材木屋があっても!だって手放したくない、いや本当は【森のかけら】の原料にするための端材でしたので。 いや~唐木類の端材って本当に手に入りにくくなっているのです。以前は展示会などで、唐木の専門業者が軒を連ねていた徳島からよく端材が持ち込まれていたものです。唐木の床柱が一世を風靡していたバブル時代(過去形が悲しいですが)、唐木の端材など誰も見向きもしませんでした。今では信じられませんが、黒檀紫檀などの端材(まあ、割れがあったりねじれていたり、長さの半端な本当の端材でしたが)が二束三文の値段で販売されていました。メインの床材に手が出ない業者が買う「ゲテモノ系」の扱いで冷遇されたものでした。それが今や、そういう端材が見直されしっかり価格が付けられ販売されています。

 

20101021 端材の申し子とプレミア箸③唐木の現地の供給量が細まっている原木事情と、床柱などの大トロ部分が値崩れしたため、端材も副産物としてしっかり売って利益を稼がねばならなくなってきているからでしょう。端材の『出口幅』が広がってきたという事もあるでしょう。そう考えると、今は端材がきちんと評価され、別の物に生まれ変わって市場に出回るようになった『端材の時代』と言えるかもしれません。この日のお客様もまさに『端材の時代の申し子』とでも呼ぶべき資質をお持ちの方でした。唐木の端材に格別な畏怖と愛情を持っていらっしゃいます。

20101021 端材の申し子とプレミア箸④ご自分で端材を仕入れて、自分でこれらの製品を作られています。実に美しい『唐木のお箸』です!私も一時期、『森のかけら箸』を作ろうという構想を抱いていました。当時考えていたのは、「使わない飾り箸」でしたが、いろいろ事情があり頓挫しました。それだけに、目の前にこうして立派な『森のかけら・プレミアム箸』が並ぶと、いや失礼!立派な唐木の箸が並ぶと壮観でもあり、軽い嫉妬心も湧いたり、複雑な心境ですが、実に丁寧な細工。唐木ボールペンもシンプルかつ機能美に優れた巧みな構造です。

 

20101021 端材の申し子とプレミア箸⑤これらを作られたのは、新居浜市の(有)加藤家具加藤勝也専務㊨。メインの家具材でも個性的な無垢の商品をたくさん取り揃えられていて、以前(もう10年以上も前?)に何度かお邪魔した事もありました。それからこういう形でお会いする事になるとは、森の神様のお導きでしょうか?その日は私が加工に追われていて、残念ながら1時間少ししかお話できませんでしたが、少し喋っただけで『同類』の匂いを嗅ぎ分けました。世代が近いこともあって、どの話になっても入り口でシンクロして、時間が経つのも忘れるほどの盛り上がり。根っこの感覚が近い人と話すと、言葉数以上に分かり合えるから楽しいです。それにしても硬い唐木をよくぞここまで緻密に磨かれたものです。中には『スネークウッド』や『ピンクアイボリー』、『縞黒檀』などのレアな材も揃っております。塗装はナノコートです。このお箸は、加藤家具さんの店頭にて販売されています。なんだか深いお付き合いになりそうな予感・・・。




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