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過日、松山市内の某ホテルにて『えひめが誇る「すご味」「すごモノ」商談会』が開催され、弊社も参加させていただきました。愛媛では、知事自ら営業本部長として県内外、そして世界で愛媛のイイモノを熱心にPRしていただいています。それは地元の伝統工芸品や飲食品に限らず、建築用素材としての「愛媛県産材」についても同様で、『媛すぎ』・『媛ひのき』という独自ブランドを作って県外への木材商社や大問屋、プレカット工場への商談会なども積極的に支援されています。
製材業ではない弊社の場合、通常であればご縁の無い世界なのですが、建築用素材としてのモノづくりではなく、木を原料とした愛媛県人のモノづくりという立場で評価していただき、『えひめが誇るすごモノ』の末席に【森のかけら】も加えていただきました。それで今回の商談会のご縁をいただいたのですが、弊社の【森のかけら】をはじめとする商品に興味を示し、お話を聞いていただいたのは木材商社でも木材問屋でもプレカット工場でもなく、大手の某百貨店のバイヤーさん達方。
ところで、大手のハウスメーカーの中には、自然素材である木材に対して工業製品並みの信じられないくらいぐらい高い精度を要求されるところもあります。大手製材工場では最新式の機械を導入して、(私的には過剰とも思える)その要求に応えるべく日々努力を積み重ねられていて本当に頭が下がるばかりです。『木だって生き物なんだから人間が完璧にコントロールなんか出来るわけがないじゃないか』が信条の、いい加減で曖昧な人間の私としては、とてもとても真似ができません。
ものづくりにもいろいろなスタイルがあって、ひたむきに製品精度を高めるというこだわりもあれば、言葉で心に訴えかける事に全身全霊を傾けるというこだわりもあります。すぐにそれが対極的であるとか、かかるコストがどうだとか比較して論じる輩がいらっしゃいますが、木を売るスタイルは千差万別。いろいろな形があっていいし、それを受け止めるいろいろな分野のいろいろな方がいらっしゃいます。こういう機会を与えていただくと、木のファンの裾野の広さに恐れ入るばかりなのです。
さて本日は愛媛産のカキ(柿)の木とフルーツウッドの話ですが、いただいたカキは結構な量がありました。中には少しだけ黒味があったものの、これはあくまでも【森のかけら】など一般的な『カキ』として考えているので銘木の要素は必要ありません。宮内伊予柑の町・平田町は、蜜柑の生育に絶好の環境ということで、蜜柑の他にもいろいろな果樹系の樹も植えられています。商品として出荷目的で植えられているものから、ご自宅で食されるためのものなど目的もさまざまです。
あまり知られていないかもしれませんが、実は愛媛県はキウイの生産量の日本一なのです(ちなみに2位が福岡、3位が和歌山ですが、それには消費量の減少したミカン畑を利用して栽培が行われるようになったためという裏事情もあるようです)が、そのキウイをはじめカキ、スモモ、ナシ、レモンなどが付近の山や畑で栽培されていて、身近なところで「決して木材市場では買えない木」、「お金さえ払えば何でも買えると思うなよの木」などの果樹系の樹が植えられています。
しかし身近に植えられているからといってそれは材を得るための目的ではなく、あくまでもそこから生産される実の収穫を目的とされているので、その生産を得られなくなる幹を分けていただくというのは容易なことではないのです。ブログでアップすると、よくその幹を分けて欲しいという連絡をいただくのですが、それらの木については材としての販売を目的としているのではなく、あくまでモノづくりの原料として保管しているのであって、基本的に材料としての販売は行っていません。
弊社にとっても容易にいつでも手に入るようなものであれば、材料売りということも考えないでもないですが、こうして地元の方とのご縁とご厚意で、廃園や剪定、事情ある伐採などの理由で分けていただいたものなので、そのご厚意に応えるためにも無駄なく骨までしゃぶって使わせていただきたいのですが、果樹系の木の天敵は虫。見た目には何とも無いように見えても、乾燥させるためにしばらくそのままで放置しておくと、すっかり虫に食い荒らされてしまってこんな悲惨な姿に。
これは地元でいただいたミカンの木です。一体どの段階で虫が入り込んでいたのか分かりませんが、甘い木は必ずといっていいほど虫も棲み処としていますので、入手したら出来るだけ早く芯で割って、樹皮部分を剥ぎとらねばなりません。多くの場合は樹皮のすぐ裏付近住まわれていらっしゃることが多いので、即刻強制退去してもらう事。時々それに応じず潜まれる剛の者も現れたりして、そうなったらもう仕方ありません。さて、半年後ぐらいに結果が出る今回の交渉の成果や如何に?
弊社がある愛媛県松山市平田町は、宮内伊予柑発祥の地で知られる柑橘の町です。弊社があるのは町の中をほぼ二分する国道197号バイパスを挟んで西側なのですが、東側は小高い丘陵地になっていて、そこが宮内伊予柑をはじめとする柑橘の栽培地。地元の方は、「みかん山」あるいは単に「山」と呼ばれます。私もかれこれ四半世紀上もこの地に住んではいるものの、みかん山に行くことはほとんどありません。そんな私ですが、先日近所の方に伐採した木をもらうためにみかん山に登ることに。
登るというのは大袈裟ですが、結構な急傾斜地に軽トラック一台がギリギリ通れるだけの細い道が地をへばりつくように作られていて、初めて山に行った時には、まさかこの道を上がるなんてことないよな~という道を4DWでドキドキしながら駆け上ったものです。地元の方は慣れているのでなんとないのでしょうが、地理に不慣れな人だと、この先進んで行って車を切り返せるのか不安になるレベル。まあ私たちの仕事とて、「え、これ独りで担げるの?」なんて驚かれますから蛇の道はヘビ。
ところで、宮内伊予柑というのは、明治時代に山口県で発見された偶発実生の苗木を松山市に持ち込み、近隣の農家に苗を配ってその栽培を奨励したことで、松山周辺に産地が形成され、「伊予柑」という名前で市場に出荷されるようになりその名が浸透されることになりました。その後昭和30年にこの地で、宮内義正さんがみかん園で発見した芽条変異というもので、発見者の宮内さんの名前を取って「宮内伊予柑」と命名され、種苗名称登録もされて当地でも栽培が広がったそうです。
樹にも歴史ありですが、蜜柑にも歴史あり。前置きが非常に長くなりましたが、そのミカン山に登ってたまたま偶然宮内伊予柑母樹に出くわしたのですが、それを目指していたわけではなく道に迷っただけ。本来の目的は、知人が伐採されたカキの木をいただくため。ようやく現場に辿り着くとそこには既に伐採され、いい具合にカットしてもらったカキの枝がゴロゴロ。決して珍しくはないカキの木ですが、木材市場に出ることなど一部の例外を除いてほとんどありませんのでありがたいご縁。
3年に及んだ奇跡のコラボレーション企画『おとなの部活動』が惜しまれつつも遂に卒業式を迎えることになりました。「愛媛のドン・キング」、あるいは「愛媛の将軍KYワカマツ」、または「愛媛の新間 寿」とも呼ばれた(分からない人は近くの昭和のプロレス、格闘技ファンにお聴き下さい)猛獣使い師マサヒコ・フジタが荒野に壮大な罠を仕掛けたのが3年前のこと。その罠にまんまと業界のはぐれ狼たちが一匹、また一匹と落ちていき、おとなの部活動は始まったのでした。
俺が俺が、私が私が、と自己主張することでしか自分を表現できなかった獣たちも、やがてお互いの牙の鋭さに気づき、テリトリーを守りながらも、時には共同で狩りをし、共に収穫を分かち合うようになったのです。それぞれの業界では浮浪雲的な存在であった者同士であったからこそ、互いを理解し尊重しあえたのかもしれません。一撃必殺で相手を仕留める高等話術、相手よりも絶対盛って話して、決して退くことのないアグレッシブな戦い方、そのどれもが私にとっては新鮮なものでした。
ああ、こうやって生きていくこともできるんだ!こんな言葉を吐いても笑って共感してもらえる場所があるのだと!酒好きの仲間が集まった事が大いにプラスとなり、時に酒の力を借りながら、猛獣は結束し狩場を県外に求める暴挙に出、更に3年目は他団体への問答無用の道場破りを敢行!そのうち仕掛け人であったはずの猛獣使いが迷宮に迷い込むというハプニングがあったものの、その志を受け継いだ獣たちは更に仲間を増殖させて、かなり強引に無理やりハードランディング!
猛獣使いが仕掛けた罠にはもともと3年経てば外れるようなタイムロックが組み込まれていて猛獣たちは遂に別れの時を迎えたのです。そんな事があって、過日『おとなの部活動』の卒業式が行われたのです。しかし気が付けば、私以外はすべて女性。当初熱血男塾で始まったはずの体育会家の部活動は、3年の時を経て知らぬ間にすっかり女子会へと姿を変えていたのでした。懐かしく3年間の思い出に浸る我々でしたが、その罠にはまだ続きがあることに気がついてはいなかったのでした!?
道後温泉本館の耐震補強工事問題で揺れる道後に、今年も『湯玉はがき』を納品させていただきました。戦前に建築され国の重要文化財にも指定されている道後温泉本館ですが、100年以上の長きにわたって公衆浴場の務めを果たしてきたため、基礎部分の大規模な修復工事が必要となってきています。しかし、本格的な工事に入るとは「全面閉館で5〜7年」、「部分開館では7〜9年」と長期化することになり、道後温泉のシンボルだけに周辺への経済的な影響も大きいのです。
具体的に工事が始まるのは、来年の愛媛国体終了後ということで、近接する姉妹湯「椿の湯」を国体開始までに増築して、少しでも多くの観光客を受け入れる計画だそうですが、目当ての本館が工事で入浴できないとなれば観光客の大幅減少は必至。松山市のまとめによると、平成26年の道後温泉の宿泊者数は、道後オンセナートなどのイベントの効果もあり、過去10年で最多の88万7千人(ちなみに県全体の観光客数は570万強で2年連続の増加)だったということです。
それが、本館の工事が始まると期間中の宿泊者数は50万人台にまで落ち込むのではないか(10年前の約40%)という試算などもあって、旅館やホテル、周辺の土産物屋店などにすれば死活問題。とはいえ、愛媛県は公立学校施設の耐震改修化が全国的にも低く、近い将来発生するであろう南海トラフ地震に向けて耐震化対策が急がれているという切迫した事情もあります。いずれにせよ耐震化工事による影響は避けて通れないのですが、外部要因での左右されやすい観光事業の難しさ。
木材業界においても、大型外材工場になるといくら最新機械を導入して効率化を進めようが、コストダウンを図ろうが為替の変動によって利益が一気に吹っ飛んでしまうこともあります。さすがに僅か1円でも円高になるだけで、営業利益が350億円マイナスになってしまうと言われるトヨタのようなことはありませんが、為替の影響は弊社のような零細企業にとっても決して他人事ではありません。なので、なるべくそういう事に左右されないような位置で仕事をしたいと考えています。
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