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お目当てのモノとは、そう『珪化木』。「けいかぼく」と読みます。従兄弟達の前で、得体の知れない父の依頼に恥ずかしがる娘を無理矢理近くに座らせて大きさを比較。この大きさ尋常ではありませんぞ!お隣の伊予市の森大谷では、扶桑木(ふそうぼく)としてかつては波打ち際に転がっていた(今は埋没しているとか)写真とか破片は観ました。また、愛媛県総合博物館でも三瓶小豆原埋没林公園でも『珪化木』は観ましたが、そのどれとも比べ物にならに程ビッグサイズで形が整った上質の逸品!
解説文には、「およそ2億3千万年前にアメリカのアリゾナ州の地層から出土したもので、気の遠くなるような時間をかけて、樹木の中の成分がシリカという石を作る成分に置き換わったものだ」とありました。地震や火山の噴火などの自然現象の影響で、木が地層に埋もれると、地層中のシリカ(ニ酸化珪素)がジワジワと木の中に染み込んでいって、悠久の時間を経て、シリカが結晶化して木全体が珪化木になると認識しておりましたが大体そういう事でしょう。
この城川町で出土したものではないようですが、このボリュームは圧巻で。「シリカ」は今の樹木にも普通に含まれていて、加工の際に刃物を痛める事から加工所泣かせの嫌われ者ですが、その極めつけは文化財的価値を帯びるようになるから不思議なものです。時間という調味料のなせる業!南方系にシリカを含む木が多いように思います。メルサワやニヤトー、マコーレ、カポールなどはその代表格と言えるでしょうか。刃を替えたばかりでこういう木を加工しなければならないタイミングの悪さ・・・辛いものがあります(涙)。
触った感触はペタペタとして完全な石。もはや木であった記憶はどこにも感じられません。その昔、この珪化木に出会った人類は、よもやこれが木のなれの果てだとは誰も思わなかった事でしょう。子供達にはその意味すらも分かりかねるようです。いいんです、世の中なんでも簡単に理解できる物ばかりだと思ったら大間違い!大人になって少しずつ噛みしめるように味わう楽しさもあるという事です。2億3千年前というと、恐竜が地上に君臨したジュラ紀や白亜紀です。おおまさに地球ロマン!
この施設については一切事前情報がなかったため、先行する子供達に大きく遅れをとりながらも必死に展示品を覗き込んでいたのですが、後でリーフレットを開いておいしい所を幾つも見逃している事に気付いてガッカリ。なんと7千年万年前の恐竜ヒプセロサウスのたまごの化石もあったようなのです・・・しもた~見逃した~!そんなモノがあったとは、城川地質館、恐るべし!入口付近に展示してあった『宇宙からのメッセージ』はしかと拝観したのですが、油断しておりました。どうやら、もう一度訪れなさいという啓示でしょう。ならば、行くしかありません!
いよいよ『西予市立城川地質館』へ。正直あまり期待はしていませんでした。恐らく地味な岩石とかを展示してある地味な施設だろうと・・・。ところが中に入ってみるとさにあらず!失礼ながらこんな山の中にこんな立派な施設があろうとは思ってもみませんでした。まあ、興味のある人間にとってはという事でしょうが、意外にも子供達にも好評!異業種の方々との連携が進むに連れ、同じ根を持つ自然素材である石や土にもドンドン興味が湧き起こって来ています。
しかもそれがことごとくあるキーワードを軸に絡んできています。今までアンテナの感度が悪く、感知できていなかったモノが恐ろしいほどの勢いで繋がっていきます。入口のすぐ傍に、地球の歴史年表があり、そこには大好きな『デスモスチルス』の姿が!『デスモスチルス』とは島根のサヒメルで出会ってから、【森のかけら】をご購入いただいた愛媛県総合科学博物館でも再会(?)。さすがにもう肖像権の問題は無いと思うので『ブタマジロ』のライバルとして作ってみようかしら。
その隣には、先日ブログでも触れた『カワガラス』の剥製があるではないですか!おおっ、こんなところに~!なにゆえにこの大人は1匹のカラスにこうも興奮しているのだろうかと怪訝そうな顔の子供達に、「このカワガラスはカラスの名前が付いているけれどカラスの仲間ではなくて、しかも川底を歩ける珍しい鳥なのだよ、ふふふ」と大人の雑学を得意げに披露。大人気ない?いいや、こういう時にこそ大人の威厳をしっかりとみせつけなければならないのです。いんです、変人の伯父さんという存在で・・・。
更に地質館の名前に偽り無しとばかりに、貴重な化石やアンモナイトが大量に、しかも無造作にガムテープなんか貼られてゴロゴロと転がされています。結構貴重なものではないかと思うのですが、この大胆さが如何にも産地っぽくていいです!木もそうですが、あまりに身近にありすぎるとその価値に麻痺してしまい、何が尊いのかその値打ちが分からなくなってしまいます。よく産地で特産品を売る難しさを「南極で氷を売る」ぐらいに大変だと例えられますが、まさにその通り。
それならば、やはり氷は暑い所で売らねばなりません。あるいは暑いところから来た人に売るかのいずれか。あまり興奮すると子供達になめられるので(!)、秘かに心の中で大騒ぎしながら展示品に魅入っておりました。地層や化石についての説明のパネルの中には、森の事に触れたモノもあり、地質館とはいえこの地域の自然環境全般について広く触れられています。さぞ高邁な理念に基づき建てられた事でしょう。おっ、そして遂にお目当てのモノが鎮座ましましておられました!
息子や娘、そしてたくさんの甥や姪たちにとって、楽しいプールの水遊びに連れて行ってもらうための「大人のわがまま」へのお付き合いの寄り道、であったはずの『城川町の三滝自然公園』への行軍でしたが、これがトンデモナイ鉱脈の発見!今まで知らなかったのが申し訳ないほど・・・とはいえ、ずっと昔からあったわけではなく、最近整備されたようですが。まずは城川自然ロッジまで車で行くと、そこからは徒歩で『万葉の道』を下ります。最低年齢3歳~最高齢45歳(私)までのバラエティ豊かな一団が、杉林の中を進んで行きます。建築材としては極めて評価の低い小径木の杉・桧ですが、何でもかんでも伐採しての「その後の姿」を終着駅としなくとも、ロケーションとしての立ち木という活用法もあります。どうしても固定概念に捉われてしまいがちですが、観光や木育の一環としての「伐らない林業」のスタイルも喫緊に考えねば!
古代ロマンつながりで、山道の傍らに万葉の和歌を刻んだ句碑がズラリと建てられています。昔は興味もありませんでしたが、こういうものがドンドン気になるようになってきました。「おっ、柿本人麻呂!」とか「あおによし」、「ぬばたまの」とヒットするキーワードや人名にアンテナが共鳴しっぱなしです。先を急ぐ子供達に取り残されながらもせっせと撮影三昧。歴史の長さは比べ物になりませんが、丁度取り組んでいる道後温泉のお土産プロジェクトに相通ずる太古のロマン!参考になります。
その山道が終わると、木造の屋根付橋を通り少し開けたスペースが現われます。そこには立派な『地質館』の建物や、付近の風景にすっかり溶け込んだ水車小屋、更に上方には炭焼き小屋と、まるで映画のセットのような出来過ぎたロケーションが・・・!なんでしょう、この日本人の原風景のような佇まいは。派手な看板も標識もなくひっそりと森の中に忽然と現われた小さな大人のテーマパークに感動を覚えました。背景の自然がダイナミックな借景となり、テーマパークを膨らませます。
とりあえず最上部に位置する『びっくりはうす』なる施設へ入ってみる事に。正直こういう施設にありがちなチープなモノを想像したのですが、 真っ直ぐに立っていられない「斜めの部屋」や、体が宙に浮くように見える「反重力の鏡」など、不思議体験が楽しめる施設で、子供達は大喜び!我々以外には誰もいませんでしたので、不思議体験に大騒ぎ。斜めに作られた部屋では、乱された平衡感覚に気持ちが悪くなるほどの経験も楽しみました。
小学6年生になる兄貴の三男によると、以前に学校の授業でも来た事があるとか。いいですね~こういう場所で「体験」出来る事って大切です。【森のかけら講座】もこういう場所だと、地のパワーを借りる事が出来そう・・・。こういうモノの楽しみ方って、こちら側がどれだけ純粋に楽しもうと思うかという心構え次第だと思うのです。斜に構えていてはその魅力を満喫できません。童心に還る者のみが享受できる楽しみがあります。ここまでは別ルートで車でも来れるのですが、敢えて山道を歩いてここに辿り着くというプロローグをはしょってはいけません。自分足で徐々に森の深遠に入って行くというプロセスが重要なのです。ここに来る途中にも「城川町は4億年前オーストラリア大陸でした」という心をときめかせる看板がありましたが、侮れませんな~城川町!さあ、盛り上がりつつ我ら一行は『地質館』の扉を叩くのでありました・・・。
今年のお盆は、いつものように田舎でのんびりという訳にはいかず、野村と松山の日々往復と慌しく移動を繰り返しておりました。帰省にはたっぷり荷物を積み込めるステップワゴンを使うのですが、先月のアナログ放送終了で車のテレビは観えなくなりました。いずれ地デジに換えようと思っていますが、今回はラジオとCDでの帰省となりました。東日本大震災があって初めてのお盆という事もあってでしょうが、ラジオから「ふるさと」の歌が何度も繰り返し放送されていました。
田舎に帰る風景は、まさに「ふるさと」の歌詞に出てくるような風景そのままですが、あまりに身近にあり過ぎて今まで特別意識する事もありませんでした。それが目に見えない放射能によって風光明媚な土地から人が消えている現実によって、日本においてこの風景すらも「特別なもの」になりつつある事を意識するようになりました。子供の頃には何気なく聞いていたこの曲ですが、両親を亡くし、日本がこういう未曾有の状況に置かれ、その歌詞が胸に深く沁み込んできます。
だからという訳でもないのですが、数年前から夏の帰省ではなるべく地元周辺の「見逃していた施設」や「眠れる施設・場所」などを探して行くようになりました。人混みの苦手な私としては、この時期だけでなくても閑散とした場所は大歓迎です。お隣の城川町の町営プールは必須なのですが、そこと絡めて昨年は同町の『穴神(あながみ)鍾乳洞』でした。城川町には日本でも珍しい古代の化石や岩石、地層などが分布する事はよく知られていたのですが、なにぶん地味なイメージがあり、今まで関心が薄かったのですが、歳のせいか急にこういう事に興味が湧いてくるようになりました。城川にはそうい「地の利」を活かした施設も結構あります。今年の目的地は、城川町土居にあるという『三滝渓谷』。恥ずかしながらその名前も聞いた事がありませんでした・・・。とりあえず行ってみようという事になり、甥やら姪やら総勢10数名で出掛けました。
目的地に近づくと、案内の看板が見えてきたのですが、そこに『地質館』やら『びっくりハウス』、『大イチョウ』の言葉が踊ります!何々~、これは見逃すわけには行きません。子供達がそういう事に興味があろうがなかろうが、ハンドルを握っているのは私。更に子供達には「後からプール」の殺し文句が効いていますので、とりあえず従います。まあ、子供達は久し振りにあった従兄弟同士で話が出来たり、一緒に居れればそれだけで楽しいんでしょうが。到着、するとこれがビックリ!明日へ続く~
本日は地元の公民館で文化祭があり、公民館分館の主事を拝命している関係で朝から準備です。その日に行われる阿沼美神社の「輪越(わご)し」に合わせての開催という事です。舞台となる阿沼美神社境内へと続く参道沿いに公民館があるのですが、そこでは家内を含めた地元の婦人有志の皆さんがアイスやジュース、おでん、玩具等の販売もするので、輪越しに行き交う人が立ち寄り結構な賑わいとなります。文化祭は、公民館の2階で開かれるため、展示用のパネルの搬出入が大仕事になります。
潮見の本館に、ベニヤで作った可動式の展示用パネルがあるので、公民館館長さんと一緒に運び出しに行きましたが、3x6のベニヤ1.5倍ほどの大きさがあり、裏に40x40㎜ぐらいの野縁で桟が打ってあり、それが脚も兼ねています。なので1枚でも結構な大きさになるのですが、展示用のフックがどこにでも掛けられるように前面に小穴が開いていますので、見た目ほどの重さはありません。余裕で担げるのですが、大き過ぎて幾度も壁と喧嘩します!これを公民館2階から運び降ろして、また分館で2階に上げます。
重たいものを短距離担ぐ事には慣れているのですが、軽くてかさばる物を長距離運ぶのはなかなか・・・。私が入社した頃は、会社にユニックも無くて、梁や桁、柱などの構造材を大工さんが自分の作業場で刻むというのが定番でしたので、倉庫から大工さんの作業場に運ぶ作業の繰り返しでした。刻んだら今度はそれをトラックにて積み込んで現場に運びます。当時はそれが当たり前でしたから何の不満もありませんでしたが、一度ユニックの便利さを知ってしまうと、なかなか体が元には戻れません・・・。
しかし、その頃に肉体に刻まれた記憶は今の私のベースにあります。慣れぬベニヤに苦戦したのも束の間、かつての記憶が体に蘇り、ドンドン作業がスムーズになりました。偉いものです!そこに、地元の皆さんが腕をふるわれた絵画、手芸、習字などの作品を展示。夕方までの本番に備え、館長さんと留守番です。日も落ちると、子供達が浴衣姿で現われはじめ、辺りは賑やかな歓声に包まれます。ここ平田町は、地域活動が非常に熱心で、運動会も市、地区、町と年に3回、文化祭も独自に開催します。
そのため、早朝の町内放送も年間60回以上もあったりと、お世話係りになるとそれなりの大変さはありますが、地域のコミニュケーションが希薄になっていく中、こういう活動が盛んに行われ継続していくというのは、素晴らしい事だと思います。ただこの辺りもアパートが建ち、人口流入が増えてくると、それをどう周知し参加してもらうようにするかが課題になります。どの団体にしても、最終的には「人」の問題です。地域文化の継承は人ありき、その思いありき。
無邪気にラムネを飲むわが息子達が親となった時代、このイベントはまだ続いているのでしょうか。故郷を離れ、この地に終の棲家を構えた者としては、この地での幼少の記憶が無いので、地元の方に比べていまひとつ盛り上がりきれない「思い出」の距離感があります。我が子どもたちにとっては、この地が故郷であり、日々の体験が故郷での懐かしい思い出としてその小さき体に刻まれていくのでしょう。『夏の夜の楽しき夢やラムネの底』。さあ、7月ももう終わります。
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