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【森のかけら】を世界に広めるために、藤山健さん(ヨーロッパ・オセアニア担当大使)はじめ多くの皆さんに、世界各国にかけらを運んでいただいてきました。国名を並べただけでも、シンガポール、オーストラリア、イタリア、イギリス、韓国、デンマーク、ドイツ、アメリカの各国に「遊説」してきました。さらに今月末にも再度、藤山大使がかけらをシドニーに運んでいただくのですが、それでなあまりに他人任せ過ぎると、自分でも世界の扉を開けることを決意したのは数ヶ月前の事。
通常、大使の皆さんにお願いしているのは、外国の街角で出会った(木の好きそうな)皆さんへ【森のかけら関連商品】をお渡ししての個人ファン獲得PR作戦です。しかし自分が動く以上は、大使の皆さんとは別のアプローチで【森のかけらファン】を増やそうという事で考えたのが、個人ではなく小学校単位でのファン化作戦。しかし、いきなり見ず知らずの異国の小学校にかけらを贈っても怪しまれるだけ。そこで相談したのが、いつもお世話になっているイギリスと愛媛の架け橋トム・ヴィンセント氏。
既にほとんど日本人化しているトムは、日本人の奥さんとお子さんと一緒に東京に住んでいるので、イギリスにいるトムの妹さんの娘さんたちの通う小学校に【森のかけら】を届ける事にしました。イギリスを選んだ理由は、日本人と並んで世界中でももっとも木を愛する民族とされるとされるケルト人の血を引く人々が残る国だから。ケルト人の間では自然を崇拝し独特の文化を築いてきましたが、トムのご先祖様もその血を引いているとか。どうりで【森のかけら】はじめ愛媛の自然素材への理解が深いのか!
そこでトムの姪っ子たちの通うイギリスの地方の村の『フレッシュフォード・イングランド国教小学校』を贈り先に選択。ここは、大都市バースの南東に位置する森林に囲まれた小さな村で、トムのお父さんも羊飼いをされていますが、羊をはじめ多くの野生動物が生育する自然豊かな場所です。そんな自然溢れる場所へわざわざ【森のかけら】を届ける意味とは?自然環境に理解のある土地柄だからこそ、異国の「森のめぐみ」に対しても、それに取り組む情熱に対しても理解を示してくれるのではと考えたのです。明日に続く・・・
昨日に続いてドイツからの便りの話しです。今回、大成かけら大使(サンシン暖炉社長)の手はずで、ドイツから愛媛に届いたのは、桧の『木言葉書(きことなのはがき)』です。大人の事情で、厚みが10㎜ある旧バージョンを託したのですが、無事にドイツの香りを届けてくれました。恐らく今回もドイツの郵便局で物議を醸した事でしょうが、自分が作ったものがこうして海外からきちんと届くと何だか世間に認めてもらえたような気分になってしまうのです。
それにしても海外から木言葉書が届くたびに感じるのですが、海外の切手の美しいこと!今回も美しい切手が3枚、とりわけ地と水と火と風という万物を構成する四つの元素をモチーフにした構図の、葉っぱの上の水滴のアップと思われる1枚は芸術性も高くて、そのままポストカードやポスターにしてもいいぐらいの素敵さ。日本ではなかなかお目にかかれません。きっとこれ4枚綴りで構図がつながっている企画モノの切手ではないでしょうか?
こういう美しい切手を見ていると、また切手収集にも火がついてしまいそうです。それほど熱は入っていなくなったといっても、会社に届く郵便物の切手は必ず確認して、面白いモノは切り取って収集してはおります。しかしそれらと見比べてみても、海外の切手とは根本的な意識の差が感じられます。OO記念切手とかいうのは、未だに中学校の図工の教科書に出てくる見本のような、標語ポスターのようなトリミングで、デザイン性よりもメッセージ性が強く出すぎて、何だか重たく感じてしまうのです。
その点、海外の切手はドイツに限らず、絵や写真の構図の美しさへの配慮や敬意が感じられます。こういう事を考えると、『木のモノ』もただ機能性やコストパフォーマンスだけではなく、デザインや色彩の美しさなどを、商品購入の判断基準にされている人は結構多いと思うのです。特に弊社の【森のかけら】のような使用目的不明のような商品に興味を示される方は、その傾向が強いと思うのです。海外から届くものはただの木のハガキではなく、『モノを考えるヒント』が詰まった、奮起と希望の素!
過日のコペンハーゲンに続いて、また海の向こうから便りが届きました!【森のかけら】のファン、マニアを世界に広めて、もっともっと木を楽しんで好きになろうという野望『森のかけら世界戦略』。この野望達成の命運は、それぞれの大陸担当の敏腕『かけら大使』にかかっています。今回のプロジェクトを遂行してくれたのは、森のかけらヨーロッパ担当特派員・サンシン暖炉の和製マルカーノ大成郁生君。大成特派員は以前にもベルギーにかけらを広めてくれました。今度の舞台は、ドイツ!
私の浅い知識にあるドイツのイメージは、ビールにワイン、ベンツ、ゾーリンゲン(ナイフ)、ナチス、ライン川(石ノ森章太郎の漫画サイボーグ009の004ことアルベルト・ハインリヒのエピソードの影響、子供の頃の私の中のドイツ人のイメージもこの004の刷り込みによるもの)、ツァラトゥストラはかく語りき(映画2001年宇宙の旅の影響から)、ニーチェ、皇帝ベッケンバウアー(子供の頃のサッカーのスーパースター、妙にその名前が記憶に)などなど、古い昔の関連性もとりとめもないものばかり。
遠い異国の話しながら、実は日々の仕事で身近に接している「ドイツ」がありました。それは日頃から塗装に使っている植物性オイル、オスモカラー。ドイツは環境大国といして有名ですが、ドイツは環境安全面に対する基準が非常に厳しく、幼児向けの玩具の塗装などには非常に厳格な基準が設定されています。そういう環境の中で生まれたのが、再生可能な自然の植物油(ひまわり油、大豆油、アザミ油)と植物ワックスをベースにした自然塗料・オスモカラーです。
弊社では、オスモカラーと国内で配合された植物性オイルを、素材や用途に合わせて使い分けています。そんな環境大国ドイツでは、いち早く脱原発を掲げて、再生可能エネルギーへ転換に舵を切った事から、家庭の電気代が大幅に値上げになる事が話題にもなりましたが、それこそドイツにおける再生可能エネルギーに対する意識の高さを物語っています。さて現在、ドイツで供給されている再生可能エネルギーのおよそ半分近くは、熱利用の木質バイオマスという事だそうですが、そのひとつに身近な天然資源を原料とする薪ストーブやペレットストーブがあります。今回、『大成かけら大使』が向かった目的は、【森のかけら】の世界啓蒙活動とドイツの蓄熱式電気暖房機の製造販売の大手・オルスバーグ社の視察。同社は設立から400年以上の歴史を持つ老舗企業だそうです。左がオルスバーグ社の社長、中央が大成大使。その手には日独友好の『木言葉書』が燦然と!
コペンハーゲンの街にも雪が積もり、ゲフィオンの泉の隣にあるゲフィオンの泉の隣にある趣のある煉瓦造りの建物・聖オルバン英国国教会㊨も雪の中。ことごとくの風景や建物が絵になります。前回の藤山さんの時にも感じましたが、(藤山さんの場合は、プロのカメラマンですから当然でしょうが)レンズに映る街並みの凛とした美しさは目を見張るばかり。その背景に背負っている「文化」や「歴史」もレンズに映り込むからでしょうか。周辺の風景との溶け込み方に、どういう街でどういう風に生きていくのかという、街の人たちの意識の高さが窺えます。その国に文化を知りたければ、まず市場に行きなさいと言ったのは、確か開高健さんだったと思います。自分が世界中を旅する事はできなくとも、こうして友人・知人が世界中に『かけら』を運んでいただく事で、その国の木のモノに対する反応を知る事が出来るのは非常に嬉しいことです。
木のモノで知る国の文化、それを調べるために「かけら特派員」の皆さんにお願いしているのは、『木言葉』を刻んだメッセージ・ツール『木言葉書(きことのはがき)』を、その国の切手を貼って私の所へ送っていただく事。今までに、イギリス、オーストラリア、デンマーク、イタリアなどの各国から送っていただきました。かけらが訪問した国は、更にその倍にも及びます。今回もコペンハーゲンから無事に『栂の木言葉書』が日本に届きました。
日本の感覚でいえば、送った郵便物が届かないなんて事はあり得ないように思われますが、世界では正確に届く事の方が不思議(?)なような国だってあります。現に過去にも1度日本まで届かなかった例もあります。そもそも木のハガキがいくらで日本まで届くのかも分かりませんので、どこの国からいくらで届くのかを知る楽しみもあります。そのため街角のポストではなく、その国の郵便局に持って行っていただき、受付で面倒な「交渉」をしていただく事もしばしば・・・。
見慣れぬ木の郵便物への対応に、ちょっっとした騒ぎ(受付の方が戸惑い、いくらの切手を貼ればいいのか奥の方で揉める・・・)になった事もあったようですが、それでも今まで拒否された事はありませんでした。途中で割れてしまい、テープで補強されて届いた事はありましたが。世界の国々の郵便物の規格の中で、恐らく日本のそれが一番細かく厳格だと思います。同じく国から送っても切手の値段がバラバラな事もあるので、きっと担当者レベルで判断したんだと思います。見慣れぬ異国人がやって来て、遥か遠い故郷にハガキを送ろうと思って対応いただいたのか、ただの業務だったのかは分かりませんが、規格にあろうがなかろうがどうにか届けてあげようと思って考えてくれたのかもしれません。形にとらわれない事へ対応する人の思慮深さ、その積み重ねが文化と呼ばれるものなのかもしれません.
※ 今回は、14.50デンマーク・クローネで届きました(約242円)。
今回の旅でかけらが連れて行っていただいたのは、コペンハーゲンの街並みがグルリと360℃見渡せる「ラウンドタワー」です。昔は天文観測が行われていたそうですが、今は展望台になっています。ラウンドタワーの中に昔の図書館を改装したホールがあって、各種展示会やコンサートなどで使われているようです。そのホールで、森の木を体感する「森の写真展」が開催されていました。まさに神が与えたもうたグッドタイミング!コペンハーゲンの森と日本生まれの【森のかけら】たちとの邂逅です。
展示会の目的は、おそらく「森」について家族や友人と話し合ってもらうためで、写真展が4つのパートに分かれおり、各パートごとに問題提起がされていました。①What is a Forest?(森とは何なのか?)②Why is the forest important?(なぜ森が重要なのか?)③Why is the forest disappearing?(なぜ森が消えているのか?)④How can the forest be protected?(どうすれば森を守れるか?)とっても素敵な展示会だったそうです。
そこにはいろいろな木材のカットサンプルが置いてあって、自由に触れるようになっていたようですが、そこに書いてあったキャプションに強く反応!左の言葉、『LOOK AND TOUCH!』(見て、触って!)。木の良さは五感で味わい楽しむものと、日頃から訴えておきながらも、正直サンプルとして置いてある【森のかけら】などが、こどもたちに手荒く扱われていると内心ドキドキしてしまう小心者の私なのですが、この見事な潔さ!木を楽しむ事の原点があります。
後に続いて、 『思い出してください、森は単に森ではありません。』と、木を建築資材だけでは考えない含蓄ある言葉が続いていくのですが、さすがは森林大国。木に対する考え方が自由で豊かです。日本だったらこういう展示の場合、この木でOO分の建築資材が取れるとか、より具体的に数字で見せるキャプションが付くのでしょうが、『Forests – in your pocket 』というタイトルの響きに惚れ惚れ!恐らく木材関係の方の発想ではなくデザイナーさんの発想だとは思いますが、強く惹かれる言葉です。
自分が材木屋という立場で木に接してきた関係で、どうしても素材として木の事を見る、考える習慣が身についていて、【森のかけら】を作り始めてから少しずつですが、その偏った考え方が変わっていきました。材木関係でない一般の方と一緒に大木を見ていると、「材木屋さんはこういう木を見ると、伐りたくなったり、どんな材がとれるか算段するんでしょう?」と訊かれますが、自分が実際に立ち木を伐採しないからかもしれませんが、私にはほとんどそういう発想がありません。立ち木は立ち木として捉えるので、製材後の姿を連想して考える事はありません。料理人が水族館の魚を見て、調理したいとは思わない感覚でしょうか。その分、伐採という過酷で、命を断ち切る作業を他人に依存しているわけでうから、手元に入る材にはいろいろな意味で感謝をしてます。森の事、材の事、もっともっとしなやかな発想が必要だと痛感させられました。
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