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随分前の話なので恐縮ですが、松山市内の某ホテルに行った時にたまたま面白そうな展示をされていたので立ち寄らせていただいたのが、こちらの木製楽器。作られているのは、愛知県半田市に工房を構えられて、家具やオーディオ、雑貨などを作られている木工作家の原田 佳文さん。私は存じ上げていなかったのですが、展示してあった携帯電話(iPhone)用のスピーカーが、ウッド感満載で目に留まったので、近づいて作品を拝見させていただき、少しだけお話もさせていただきました。
実演されていたので、音色に引き寄せられたという事もるのですが、ラッパというか銀杏の葉のような形をしていて、iPhoneを置くだけで音を増幅させて、温かい音色を楽しめるウッド・ホーン・スピーカーです。ユニークな形状ですが、オール無垢材ではなく合板を利用されていました。私は音楽への造詣が浅くて、音色の微妙な違いはよく分かりませんが、合板でも無垢と同じような音色が生まれるそうです。もしiPhoneを持っていたら思わず買ってしまっていたかもしれません。
森の出口のひとつに「音」もあって、その分野については弊社もほとんど手付かずで、木が『五感で楽しめる素材』であるとするならば、今後真剣に考えていかなかればならない分野だと考えているところです。ただしギターのような装飾性の高い高級楽器とは縁遠そうなので、打楽器のように、打ち合わす事で音を出すようなシンプルなモノで考えています。ところで、こういう風に見ず知らずの方が木にまつわる商品を展示販売されている場にお邪魔するとき、悩ましい事があります。
買うか買わないかという問題はさておき、とりあえず木のモノなら何でも興味があって近づいてしまうのですが、店頭の主を思われる方に、どのタイミングで自分の立場を伝えるかという事。例えば、いきなり「決してお客というわけではなくて、好奇心満載の材木屋なんですが・・・」というのもぶしつけで失礼な話ですが、一方で黙って見てて相手に散々木の事を喋らした後に、実は材木屋でした、なんて名乗るのも厭らしいかと。シャツとかに目立つように材木屋のロゴでも入れとこうかしら。
ハマーファミリーのご次男の勉強机を作らせていただきました。その前にこちらが4年前にご長男の小学校進学に合わせて作らせていただいたモンキーポッドの一枚板の勉強机。少し長さに余裕があったので、天板を取った残りでワゴンの天板と引き出しの扉板を取らせていただきました。製作したのはお馴染みの善家雅智君(ZEN FURNITURE)。照明の関係でかなり赤く写って見えるかもしれませんが、植物性オイル塗装仕上げなので、本来の色合いが濡れ色になった茶褐色。
一方こちらが次男君のお選びいただいた『エルム(ニレ科)』の耳付きの一枚板を使った勉強机。兄弟でのちのち揉めないようにサイズも仕様もほぼ一緒。照明の関係でこちらは逆に淡くとぼけた色合いに写っていますが、実際にはもう少し濃い色目。モンキーポッドほどに赤身と辺材のコントラストは極端ではありません。辺材にもオイルが浸透してやや灰褐色になるので、赤身との差はそこまで明瞭にはなりませんが、一枚板での醍醐味は十分に堪能していただける思われます。
耳の触感の滑らかさはモンキーポッドとも双璧。ワゴンは3段のキャスター付きですが、こういうシンプルなデザインの仕様の勉強机は今までにも沢山作らせていただきました。世の中には斬新な機能を備えたものや、デザイン性に優れたスマートなものも一杯ありますが、無垢の勉強机を作ろうと弊社に来られる方の多くは、このようなシンプルな仕様を望まれます。無垢材を使いたいというような方ですので、下手に装飾的なモノを付け加えたりするよりシンプルイズベストがご希望。
天板は幅剥ぎという君合わせもありますが、いずれにしても基本デザインはこういった感じです。当の子供にとってはあまりにシンプルで渋過ぎるかもしれませんが、小学校や学校に通っている間の数年間だけ使えればいいと思ってはいませんので、卒業後もワークデスクとして長く使っていただいて飽きのこないものというつもりで、シンプルかつ丈夫に作らせていただいています。なので当事者の評価をお聞きできるのは、親心が理解できるようになっただいぶ先の事になろうかと・・・。
ハマーさんファミリーとの最初の出会いは今から6年ほど前の事。新居のフローリングやダイニングテーブルなどを納品させていただいたご縁で、その後ご長男の小学校入学に合わせて、勉強机を作らせていただくなど、長いおつきあいをさせていただいております。初めてお会いした時にはまだハイハイしていた息子さんがいまやすっかり大きくなって・・・。やがて次男が生まれて、長男の勉強机を納品させていただいた折に、「いずれ次男の時もお願いします」と、ありがたいお言葉。
こういう言葉が社交辞令で終わらないのが、木材フェチの皆さま!キッチリ次男の小学校入学に合わせて勉強机のご注文をいただきました。いや~、こうして長い期間継続的に木の仕事を通じて関わらせていただけるのって本当にありがたい話で、材木屋冥利に尽きます。お兄ちゃんの時にもそうしたように、倉庫の中でご本人に「木選び」をしていただきます。子どもなんかに分かるわけないんだから大人が選べばいいんだよ、なんて思われるのは早計。幼くたって嗜好はきちんとあるのです。
これから長い時間自分がもっとも接する家具なのですから、木の名前や特徴など分からなくとも見た目の色合いや触感など、ピンと来る木は必ずあるはず!当然サイズや、価格の事もありますので、世界三大銘木・チークや世界遺産・屋久杉、さあどれでもどうぞ♪というわけにはいきませんので、そこはキッチリ大人として『お導き』させていただきます。雑誌などで予備知識を詰め込みすぎて頭でっかちになっている大人に比べると、子供はインスピレーションで決めるので勝負は早い!
それでも最終的には耳の触感や塗料により色合いの変化等もご確認いただきまして、ご納得されてお決めいただいたのは『エルム(ニレ科)』の一枚板。小学生の勉強机に一枚板なんて贅沢~!と仰る方もいるかもしれませんが、何が贅沢で何が贅沢でないのかは個人の感覚の問題。私はプラダやグッチなんかのブランド品に何十万もかける気持ちが分かりません。それだけの金があればやっぱり一枚板買っちゃうな~。そんな気持ちの分かる方の元にお届けさせていただいてこそ価値がある!続く・・・
今回は両親が久し振りの平日休み(松山独特の慣習・節句やすみ)なので、子供たちに家族で遊びに連れて行ってあげるということで連れてきた広島への小旅行の予定でしたが、結局期の仕事に関連するところを巡るということになってしまいました。まあしかしそこはこどもたちも慣れたもので、それは覚悟のうえ。そういった環境の中でどれだけ楽しめるかというのが、我が家の家風。私たちのDNAを引き継いでくれている子どもたちであればどうにかその環境下でも楽しめるはず。
そうは言いながら当初は、親らしく子どもたちの事を優先して、子どもの楽しめるところへなどと殊勝な事を考えていたものの、ナビで検索すると、近くに木に関連するショップがあると分かると、とりあえず近くだからと寄り道、引き返すコースになるから先に行ってみようと寄り道、そのお陰で私と家内は久々にたっぷりと充電が完了。実は弊社でも現在木材倉庫の中の大幅なレイアウトの変更を計画していて、その参考になればという思いでいろいろな店を巡ったりしています。
何年も前から家内からは木製玩具コーナーや木工等をするためのスペースを取り入れた倉庫の大胆なアレンジに着手したいとの話を聴いていたものの、忙しいや倉庫の中が材料が一杯で動かすことすらままならないなど「出来ない理由」を並べては、いずれいずれと逃げてきたものの、本当の理由は別のところにあって、それは私の中の「決断できない心」。それが今年になって、永年その重しになっていた事柄が1つ解消できたことで、少し余裕も生まれ変化の中に身を置くことに。
といっても現実的にはまだまだ倉庫が一杯で物理的にモノが動かせないので、今はどういうレイアウトにするか、動線や電気配線をどうするか、塗装スペースとの兼ね合いなどいろいろと策を練っているところです。やっと今頃になってという思いと、ここまでマグマを溜め込んだからこそ、などなど複雑な思いはあるものの、少しだけ気持ちに余裕も生まれてきて、体と心と人と経済的なバイオリズムが整い始めて、普通の材木屋が、普通でない木のもの屋に足を踏み出そうとしています。
『2次元・3次元の特殊加工の鬼』こと㈲トミタさんの会社は、広島県廿日市の木材団地の中にあるのですが、廿日市はもともと材木商が集まって作られた町だそうです。西中国山地から産出される林産物などの集積地として大量の木材が集められました。それらの豊富な原料を目当てに木地師などが集まってきて、木椀や木鉢などが多く作られ、その轆轤(ろくろ)加工の技術によって算盤(そろばん)なども作られ、江戸時代には廿日市の特産品として名を馳せたということです。
明治時代になると轆轤(ろくろ)加工は家内工業として発展し、大正時代になると工業高校に指物科と挽物科の学部が出来て、地域として木工技術者の育成に力を注ぐようになりました。もともとは木椀や木鉢などの食器といった生活用品でしたが、その後時代の流れの中で剣玉に代表されるような木工玩具と生まれ変わりました。剣玉は、鹿の角と丸い球をはめ込む遊びが起源とされていますが、フランスで貴族や上流階級の人が遊んでいたビルボケ(bilboquet)というのがルーツとされています。
フランスから日本に伝わった当時、剣と玉しかない玩具でしたが、皿の部分を取り付けて現在の剣玉の原型となる「日月(にちげつ)ボール」を作りあげたのが江草濱次(えぐさはまじ)という人物で、江草氏は木工轆轤の技術が確立していた廿日市を訪れ、製造を依頼し、その後廿日市では多くの剣玉が作られ日本中に剣玉の文化を広めていったのです。現在では、世界中から剣玉プレーヤーが集まり剣玉ワールドカップが開催されるなど、世界中でメイドインジャパンの剣玉が愛されています。
㈲トミタさんでは、その剣玉ワールドカップイベントのオブジェとして巨大な剣玉を製造されました。私は実物を見たわけではありませんが、その大きさは画像を見れば分かると思います。剣の部分は重量を軽くするためアユース材を使われたそうです。これだけでもトミタさんの会社の技術力の高さが伺えます。今回広島を訪れた際にもいろいろな場所で「剣玉」的なものに遭遇しました。こちらは廿日市の和洋菓子「ながお」さんで作られている剣玉の形を模した『けん玉もなか』。
弊社の『木のもの家・森羅』でも剣玉を取り扱っているのですが、数年前から剣玉がテレビやメディアなどでちょっとしたブームになっているようです。難しい技を根気よく練習することで忍耐力や集中力が増すといったメンタル面の効果から、体幹が鍛えらえる、腹筋が鍛えられ姿勢がよくなるなどの効果もあるとか。イベント等にいっても、剣玉人気は強くて、違うデザインのものはないのかとか問い合わせも多数。木を素材として日本の伝統的な玩具や遊びが見直されるって嬉しい!
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