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大会の翌日は日曜日、そのまま家路に向かう方もいれば愛媛を観光される方、会で企画したゴルフなどエクスカーションを楽しまれる方さまざまですが、そんな中わざわざ二日酔いの体にムチ打って愛媛の極小零細材木屋にやってく来られる奇特な一団あり。それがこちらの広島県西部木材青年協議会の皆さん10名。かつて中四国地区協議会の会長もお務めめになられた 村上産業㈱の村上寛先輩までお越しいただいき、狭い部屋で押し合いへし合いながら本当に恐縮至極・・・。
現在全国に50近く会団があるのですが、その中でひとつの県に2つの会団があるところもいくつかあるのですが(岡山木材青年会と美作木材青年経営者協議会など)、広島はひとつの県に福山、呉、広島、広島県西部と4つもの会団が存在するという稀有なケース。以前は更に 広島県東部尾三因木材青壮年経営者協議会(尾道・三原・因島)もありましたので、1県に5会団があるという群雄割拠・・・いやそれだけ地域に個性があり、非常に意識も高く、木材産業が盛んな地域なのです。
私の中では「広島=仁義なき戦い」というイメージが完全に出来あがってしまっていて、木の説明でも少しでも噛んだり、間違ったりすると、「云うとったるがよ、説明するもんより、説明されるもんの方が強いんじゃ、そがな考えしとったら、スキができるど!」とか、。「吐いた唾、飲まんとけよ!」なんて怒声が飛んできそうで生きた心地もしないほどの緊張の中、膝をプルプルさせながらどうにかカタコトで【森のかけら】など端材の説明などをさせていただきました。
それでも最後はどうにか、「盃がないけん、これで腕切って血すすらんかい!」と、ご納得いただけたようでまるく収めていただきました。そんな恐ろしい妄想さえ抱かせる広島県西部軍団でしたが、実は非常に商売熱心な方々の集まりです!広島に4つも会団があるというのも、瀬戸内海に面した広島は、昔から重要な木材の荷揚げ港として栄えてきた歴史があり、県西部にある廿日市市は「剣玉」発祥の地としても有名です。最近は剣玉が再びブームとなり廿日市ではこんな剣玉も!?
この巨大剣玉を作られたのは、県西部の狂犬、いやご意見番・トミタ㈲の富田徳明君㊨。10数年前に初めて会った時には、直感的に目を合わせてはいけない人だという事が分かりました。その後年下だという事が分かってからも当然目は合わせれません。そんな富田くんですが、実は精緻な特殊加工の会社を経営されていて、こういった巨大剣玉などでも彼の手にかかれば赤子の手をひねるが如く!そんな富田くんをはじめ県西部には非常に個性の光る専門性の高い企業が集まっておられます。
そんなハイレベルな技術を備えられた方々の前で、妄想材木屋ごときがお話するなどおこがましかったのですが、折角の機会ですので少しでも『かけら菌』に感染していただかねばと、持てる力は出し切ったつもりです。実は弊社の【森のかけら】などクラフト商品の幾つかは広島の工場で作ってもらっていたりするなどと、広島には浅からぬご縁もあり、日頃から深いお付き合いがあります。広島県西部の皆様、大会の後で大変お疲れの中、お越しいただき本当にありがとうございました!
翌日の日本木材青壮年団体連合会の愛媛での全国大会に合わせて、大阪から橘商店の若旦那・橘明夫君がご来店。以前に頼んでおいた材料1式をトラックに積んでやって来てくれました。このブログでも何度か紹介しましたが、明夫君は明治43年創業の老舗の名栗専門店の若き4代目。明夫君との出会いは、私が木青連を卒業してからだったのですが、この数年で世代差や地域性を越えて一気に親密な付き合いをさせていただくようになりました。積んできた材も依頼して市場で落札してもらったもの。
今やSNSの発達で、全国どこにいても業界の繋がりは作れる時代ではありますが、やはり最後の最後は対面して膝詰めしてどれだけ言葉を交わせるかだと信じています。私が現役会員だった頃といっても、わずか4、5年前の事ですが、それでも今ほど会員間でフェイスブックなどでの交流が浸透していませんでしたので、遠方の方と親密になるためには直接出向いてお話するしかありませんでしたが、今やネットで先に繋がっておいて会議や大会などでリアルに会って話すという感覚でしょうか。
便利な反面、気をつけないと知らず知らず相手の懐に土足で踏み込んでしまう事にもなりかねないので、細心の配慮が必要。気の置けない友人と会話している感覚でつい、実際に会った事も無い人に無礼な事を書いたり、失礼な事を言ってしまっている事もあるかもしれないので、直接顔を見ながら話をして人間関係が出来てからディープな木の話もしたいのですが、木青連も卒業してしまうと県外の遠方の方と実際にお会いしてお話する機会も少なくなってしまいました。
すっかり出不精になってしまい反省しているところですが、そんな私を抜群の嗅覚で若い材木屋さんとつなげてくれるのがこの明夫君。まあ、いろいろな市場や製材所にマメに通い、全国のコアな材木屋との人脈も相当なモノ。しかも業界でも決して多くはない広葉樹派閥の人間という事で私にとっても非常に重宝な存在!端材の活用についても熱心でこちらは、明夫君のところの銘木の端材を使って制作した『銘木ボールペン』。以前私も台湾樟のそれをいただきました。さあ、明日はいよいよ全国大会!
弊社の隠れたマスコット、『ブタマジロ』。これは何ですか?という質問に今更答える気もありませんが、正体を誤解されてしまうので名前の由来ぐらいはご説明しておくと、ブタとアルマジロが合体したものです。何なの?どうするの?どうやって使うの?・・・これはブタマジロだけではなく、【森のかけら】をはじめとする弊社の商品の多く、いやほとんどに対して投げかけられる言葉ですが、もはや私にとってそれは讃辞にしか聞こえません。ええ、分かっていただかなくったって結構です。
いやむしろ、「どうだ、何にするのか何なのか分かんないだろ~!」と開き直った諦観の境地にあると言ってもいいぐらい。ところがそんな中で、出展したイベントなどで「あ、これ知ってる~」とか「見たことある」なんて声が聞こえてくるようになって、私の心の平安を揺らしてくる人がいます。しかしそういう方の多くは情報収集家であって、コレクターではないケースが多く、知っているという事に満足してそのままスルーされるのがほとんど。いいんです、いいんです、素人の方には・・・
あれこれとブタマジロについて喋りたいような、神秘性を高めるために無言を貫くか、ふたつのアンビバレントな気持ちで心が揺れ動く中、決して大声で叫ぶわけでもなく、派手にシュプレヒコールをするわけでもないが、小動物に狙いを定めた肉食獣のようにしっかりとブタマジロに狙いを定めた小さなハンターが登場!この恐るべき4歳児の瞳の奥にはブタマジロの姿が映し出されているのです。その出会いは、えひめこどもの城。数多ある遊具に惑わさる事も無く、彼女の心を掴んだのは一匹のブタマジロ!
運命的なブタマジロとの出会いを果たした彼女は、それを飼う事を決意!「買う」のではありません、「飼いたい」のです。「飼うために買う」のですが、小さなハンターはそれを親に頼もうとはしません。お金を貯めて買う!少しずつお小遣いを貯めて自分の誕生日にブタマジロを買おうとしているのです(涙)。自分が欲するものは己の力で勝ち取る!力こそが正義というコナン・ザ・グレートのような世界観が4歳児の心を支配していたのです。それは彼女の両親の教育方針でもあります。ならばこちらも大人として受けて立たねばなりません。決して値下げなどせず、正規の値段で売ることこそが彼女の真摯な気持ちに唯一の答え。しかし現在彼女のお小遣いはどれぐらい貯まっているのか、そして何よりもブタマジロの値段を知っているのかという大いなる疑問があるにはありますが、今は考えますまい。
周囲の心の汚れた下世話な大人達が無垢な4歳児に囁く。「お嬢ちゃん、止めときな。モッタイナイよ」、「電池で動いたりしないよ」、「もっとオモシロイものが沢山あるよ」、そして究極の悪魔のささやき「そんなものの何がいいの?」。こいつらまとめて叩き斬ってやろうか!ピュアな心を乱す奴らはみんな地獄に落ちればいい!ひとがモノに惚れる時に理由はいらない。今世界でいちばんブタマジロを愛してくれているのは間違いなく彼女。世界中のみんなに愛されなくていい、あなたに愛されさえすれば・・・。
サカエドラムさんのドラムは世界中のミュージシャンが愛用されてい て、世界でどういうミュージシャンが使われているかご紹介していただいたのですが、当日参加したメンバーの多くがそういう世界の音楽シーンとは無縁の者ばかり。海外でも販売が主流だったのが、最近日本でも販売するようになったという事で、我々のために分かりやすく日本で愛用されているミュージシャンもご紹介していただきました。ONE OK ROCK(ワンオクロック)、シシド・カフカ・・・残念ながらそれすらも分からない面々・・・え、分からないの私だけ~?!
ONE OK ROCKというバンドでは森進一と森昌子夫妻の長男がボーカルをしているそうですが、息子がいたとかミュージシャンだったとかすら初耳・・・。後日高校生の長女に話すと、知らないという事の方を驚かれましたが、もう少し視野も広げておかねば木の出口も広がらないと強く実感した次第。それまでドラムに使う木と言えば、メープルなどの広葉樹が主流でしたが、今回スギやヒノキなどの針葉樹を使う事になったのは、中田社長が井部健太郎君の考える『黄金の森プロジェクト』の考え方に強く共感共鳴したためです。
折角長い時間手間暇かけて育てた木が、安価な値段でしか販売されず、継続的な森林循環がおぼつかなくなる中で、材に付加価値を与え、誰にも無理や負担やストレスのない皆がHAPPYになれる出口を探そうというW3の構想にご理解をいただき、愛媛の木を使ったドラムが実現。今後安定的な生産を続けるに際しては、まだ改良しなければならない課題はあるようですが、当日飾られたドラムは実に誇らしく見えました。理念は理解できても、本来柔らかい針葉樹が果たして楽器の用材として使えるのかどうか?
音に関する専門的な知識は皆無ですが、楽器部材として木の収縮は正しい音を出すための致命的な欠陥になる事ぐらいは分かります。そのため収縮を抑え、材の強度をるための圧縮加工を行います。これはスギ、ヒノキのフローリングなどにも行われている技術です。まずはこの前提条件があって針葉樹がドラムの部材に使えるようになったのですが、敢えて手間のかかる加工を経てもなお、愛媛の木、W3の考え方を支持しようとしていただく中田社長にはただただ頭が下がるばかり。我々は敬愛の念を込め「師匠」と呼ぶことに・・・
この会議はただ単に楽器という出口を考えるというものではなく、こういう機会を通じて森の事や木の事、そして人のつながりの事などを考えていく、話し合いことこそが理解者、協力者を増やし、それぞれの中にそれぞれの黄金の森の構想を抱かせることにつながっていくのではないかと思うのです。世代が近いという事もあって初対面にも関わらず、師匠には夜遅くまで懇親会にもお付き合いいただき、非常に親密にお話をさせていただき感謝、感謝。師匠のお言葉は私の琴線も激しく揺らし、考えていた木の楽器造りにも火が点いたのです。
昨日の話の続きで、木や森を『経済価値』だけで考えるのではなく、『生命価値』の観点から考えると、途端に森が無限の可能性を持つとんでもない大きな資源であることに改めて気づかされるのです。それは緑のダムであり、美しい花が咲き競う舞台であり、どんぐりなどの収穫場であり、虫や鳥や獣の終の棲家、大気の巨大な循環装置、暮らしの様々な道具を与えてくれるドラえもんのポケット等々、それぞれの関わり方によってその恩恵は計り知れません。今更改めて言うような話ではありませんが、材木屋としては欠けていた視点。
今までの大木至上主義(主にスギ、ヒノキなどの建築用材向けの針葉樹)が崩壊し、新たな建築資材が台頭してくる中、先人たちが苦労して植えられた木に対して不平不満を言っても仕方がないので、考えるべきは新たな視点、物差しで森を考える事だと思うのです。大変前置きが長くなってしまいましたが、そういう観点で森や木をどう活かしていくか、いやどう使わせていただくかを考えようとしたのが今回開催された『音と森との交流会』。従来とは別の切り口で愛媛の木が楽器の部材として関わっていくことができないものか?
そのためにお招きした楽器の専門家がゲストスピーカーの㈱サカエリズム楽器の中田栄蔵社長。サカエリズムさんは1925年創業の老舗で、世界のトップ10に入るドラムメーカー。多くのドラムメーカーが海外に生産拠点を移す中で、MADE IN JAPAN にこだわり、80年以上の継承されて職人が作るドラムは世界中のミュージシャンに愛されています。井部君からは半年ほど前に、久万の木を楽器に使えるかもしれないので協力をという話をもらっていて、それから試行錯誤を重ねてようやく目途が立ち、そのドラムを携えて中田社長降臨!
井部君の呼びかけに集まった気に携わる仕事をする十数人の男女。その多くが愛媛木材青年協議会の現役会員とOBでしたが、その昔は建築素材にあらずんば木にあらずとまで言えばオーバーですが、建築部材こそが木の王道という時代があり、畑違いともいえる楽器用材にこれだけ関心を持つメンバーが増えたことも嬉しく思う一方、現状の深刻な事態が透けて見えます。さて司会進行は、W3の事務局を務める才媛・竹森まりえさん。井部君の挨拶の後、満を持して中田社長からまずはドラムについて、楽器と木についてのお話。この話更に更に明日へ・・・
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