森のかけら | 大五木材


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前日は文字通り浦野さんの宿泊近くの居酒屋で軽く一杯で済ませて、翌日の本番に備えました。本番といっても飲み会のそれではなく、キッチン施工のそれ。本当は興味津々で施工現場も見させていただきたかったのですが、生憎こちらも仕事が立て込んでいて工事そのものは拝見できませんでしたが、施工後にお邪魔して見させていただきました。完成間近の新築現場の中で凛とした佇まいを見せるヤマザクラの美しいキッチン。その姿を見ればわざわざ県外からもお客さんがご依頼に伺われる理由も分かります。


無垢のキッチンは、弊社でも今までに何度か作らせていただいたことがあります。それは10年も以上も前の話で、施主さんからの強い要望で作らせていただいたのですが、私自身がまったくキッチンに対する知識がない(特にレールなどのキッチンパーツから金物関係)うえに水道工事業者との繋がりも希薄だったので、造り直しや現場での追加作業が頻発して相当に苦労しました。普通ならそれで学習して浦野さんのように無垢のキッチンに覚醒するところなのでしょうが、私はキッチンから逃げてしまいました。

その時に、いま弊社の家具のほとんどを造ってくている善家君ZEN FURNITURE)と組んでいたらもしかして私もキッチンに目覚めたかもしれませんが、キッチンってパーツが多いのでめんどくさがりの私にはやはり気が重い分野です。さて無事に浦野さんの方の施工も終了しましたので関係者で集まって慰労会&キッチン談義をと思ったのですが、職人さんたちはその日のうちに帰らないといけなくなったという事とこちら側にも欠員が出まして、結局私と浦野さんと善家君の3人で食事することになりました。

キッチンというわけではないですが、折角なので弊社でカウンターなどを納めさせていただいたお店でということで一件目は『代官町別邸 橙』へ。思えばここにカウンターを取り付けに来たのはもう何年前のことでしょうか。オーナーがお持ちだった新潟のケヤキの古材を使われるという事で、その加工と取り付けを担当させていただきました。カウンターの下に潜り込んで私もボルトを締めたのが昨日のことのよう・・・。あれから数多くの商業店舗に関わらせていただき、多くのオーナーとの出会いもありました。

施工中は納期に間に合わすべく納品もスクランブル体制で、冷や汗ものですが、こうして開業後に客として訪れる充足感は何事にも代えがたし。関わりといっても弊社の場合はカウンターやテーブル、内装の一部だけなのですが、仕上げ部材や家具が多いので、来店しても目に付くものがほとんどなのでかなり役得!その流れで2次会は『独創』へ。そこで以前から気になっていた長野の昆虫食の実態や海なし県あるあるなどの話で盛り上がりました。次はぜひ長野でお会いしたいところですが、そういえば長野にも随分行ってないなあ・・・またぞろ出張の虫が騒ぐ!




 長野のオーダーキッチンの浦野伸也スタジオママル)の話の続き。伊織・道後店の後は、キッチンの専門家ならばぜひ見ておくべき店として、『えひめのあるくらし』のメンバーであるキッチン用品の専門店、大塚加奈子さんの『BRIDGE』をご紹介。そしたら誤ってお隣にオープンして間もない豆腐専門店『まめ楽』さんに迷い込んでしまうというハプニングがあったものの、恐ろしいほどの偶然でお店の方(どなただったか失念)が長野出身か長野に住まわれていた、とにかく長野にご縁にある方だったようで話が大盛り上がり!


結局、お店で豆腐料理も味わうなどしばらく滞在し、思わぬ形で愛媛の豆腐もしっかり味わったとの事ですがこれも旅のご縁。その後、無事『BRIDGE』にも辿り着かれたのですが、今回『遠隔操作』でリアルタイムで道後を案内しながら感じていたのは、道後にもこうして自分でお薦めできて、お店のオーナーとも「この後、もう少しでOOさんが訪ねられるのでよろしく」なんて気軽にやり取りできるお店が沢山あるってなんて贅沢ななだろうって事。いつもは車で同乗した形で案内するので『遠隔操作での案内』は少し不思議な感覚でした。

ところで、私自身はまだ行ったことがないのですが、『まめ楽』さんはお店の工事中から気になっていて、その場で豆腐を作って豆腐料理を出すという、浮ついていない気合の入りっぷりに一度はお邪魔させていただかねばと思っていましたが、今回思いがけず店を訪れた浦野さんからも、逆にお薦めをいただきましたので味は間違いないはず!日中は木材の配達等で道後界隈に行くことは多いのですが、休日になると腰が重くなってしまいますが、今後の道後の観光案内のためにはぜひ近いうちに行ってみたいお店です。


ところで浦野さんとは、その日の夜とりあえず再会を祝してふたり飲み。職人さんたちは翌日キッチンを積んでトラックで来松されるということなので、改めて明日キッチン関係者で施工の慰労を兼ねて飲むこととして、軽く一杯。「いずれまた機会があれば」なんて社交辞令が多い中、4年も経ってこうして再会出来るというのも『おとなの部活動』の出会いのインパクト?!出会う人が出会うべくして出会うを実感中。続く・・・




あれはまだ、『えひめのあるくらし』のメンバーが私とチッキー(帽子千秋Sa-Rah)と高瀬yaetoco(ヤエトコ)の3人だった2014年の冬。『えひめのあるくらし』として初めて東京ビッグサイトの『ギフトショー』に出展した時の事。マッキー(井上真季井上イノウエデザイン事務所)のヂイレクションが最高で、「みかんなどを並べてここは一体何をしているところ?」と好奇心旺盛な方々が足を止めていただいたのです、あたかも蟻地獄に導かれる虫たちのように・・・いや、あくまでもいい意味で。


その中には、2日間とも自ら蟻地獄に落ちていった、いやブースに立ち寄っていただいた奇特な方も数人いらして、その人たちとは数年後に再び別の場面で結びつくようになるのですからご縁とは不思議なものです。そのうちに物好きなおひとりが、長野県松本市でオーダーキッチンを手掛けられているスタジオママル浦野伸也さん。キッチンが舞台という事で、当初はチッキーの作っていたエプロンに目が留まったのがきっかけだったと思うのですが(記憶曖昧ですが)、その後長野のカラマツの事で話が大盛り上がり。

それで次の日もブースに立ち寄っていただき、いずれ愛媛と長野で交流をなどと楽しく話をしたのですが、あれから4年近い月日が流れて思わぬ形で浦野さんと再会することに!7月中旬の頃の話なのですが、突然浦野さんからメッセージが届き、このたび松山でキッチンの現場が出たので時間が合えば久しぶりに会いたいと。今回はたまたまお客さんが愛媛に引っ越されることになったので、それに合わせてキッチンの取り付け工事に来られることになったそうですが、まさかこういう形で再会することになろうとは!


しかも場所が北条という事で、弊社から車で20分ほどの距離。本当は取り付け現場も拝見したかったのですが、私の都合で昼間は動きが取れなかったので、仕事が終わったら夜飲もうということになりました。浦野さんは前日、愛知でもキッチン取り付け工事があったらしく、松山には施工に前日に入られたので、空いた時間で松山観光をしたいということになったので、私が携帯で遠隔操作!?本命の道後温泉から、その時期に開催していた伊織・道後店の『えひめのあるうれしい日』展にいざなわせていただきました。この話明日に続く・・・




 昨日のブログでお弁当作家尾原聖名(みな)さんの自宅にホームスティしているタイガールとそうめん流しをしたことを紹介しましたが、そうめん流しの後は部屋に入って聖名さん手作りの料理もご馳走になりました。その料理の数々が置いてあるのは、そうもちろん『モザイクテーブル』です!納品させていただいて結構時間も経っているしいるし、ここで料理教室も開催されていらっしゃるので利用頻度も相当に高いと思われるものの、余程丁寧に使っていただいているようで傷ひとつ無し。

 

20160919-2実際には小傷や染みもあったのかもしれませんがまったく気になりませんでした。愛情もって使ってもらっているなあとありがたく感じた次第。ふたりの娘は、納品させていただいたモザイク家具を見るのは初めてだったので、少しは誇らしく感じたようでした。角に丸みを帯びたこのデザインのモザイクテーブル、人気があるので弊社の事務所にもこれと同じ仕様のテーブルを1台展示してありますが(現状は無塗装)、やはり料理が載せられ実際に使われているモノを見ると感慨ひとしお。

 

20160919-3聖名さんはよく自分の作られた料理を撮ってSNSにアップされるのですが、私は(失礼ながら料理そのものよりも)その時に映り込みモザイクボードそのものに萌えます。10数種類の異樹種で作られたモザイクテーブルそれだけでもかなりインパクトはあるものの、テーブルとして作られた以上、その上に何か載せられたり、使われてこそ意味があります。また施主さんたちが、気に入って買ってくださったモザイクテーブルをそれぞれの思いで彩られて使われている姿も見たいのです。

 

20160919-4私なんかよりも数段センスのあるお方たちが、モザイクテーブルにいろいろなモノを載せたり、華やかに飾られて使われている姿を見ると、こういう場面をイメージしてご購入くださったんだなあと感心もし、喜びも感じます。最終的に壁や床に隠れて見えなくなってしまう構造材や下地材を収めていた時とは違う喜びがあります。どちらがいい悪いとかの問題ではなく、それぞれの役割ですが、作らせていただいた商品を前にして木の話が出来たりする喜びは格別なものがあります。

※ 4枚目の写真は、トラットリア ミシン & ファムリズム Inc.(styling&costume)さん(東京都世田谷区下馬1-37-7 )




昨日、ブラック・ウォールナット(B/W)ナチュラル・グレードのフローリングをご紹介しましたが、本日はそのB/Wで作らせていただいたダイニングテーブルについて。通常、北米産の平板の弊社の在庫としては、厚みが6/4インチ(およそ38㎜)のモノです。これはテーブルなどの家具をはじめ、カウンターや枠などの造作材の用途が、仕上がり厚み30㎜前後を希望される事が多いためです。地域によっては仕上がり25㎜とか、35㎜などバラつきはありますが。

ただし、中にはもっと肉厚な仕上がりをご希望される場合もあるので、人気の高い一部の材についてはもっと厚い8/4インチ(およそ51㎜)というサイズの板も在庫しています。8/4インチサイズで在庫してあるのは、B/Wやブラックチェリー、ホワイトアッシュ、ハードメープルなどです。その中でもB/Wについては、貴重な耳付き材です。サイズによっては両耳付きのものもありますが、基本は片耳で幅は300㎜前後。そのまま1枚で耳付きのカウンターとして使うことも。

その8/4インチのB/Wの板を4枚で幅剥ぎにして、耳を断ってストレートカットで仕上げさせていただいたのがこちらのダイニングテーブル。いつもお世話になっているイシマルデザイン岸絹子さんのデザインによる鉄との融合です。最近、足元がシャープな仕上がりを希望されるケースも多くなってきていて、鉄脚を使う機会が随分と増えました。昔は木以外の素材を使うことに少なからず抵抗があったものの、最近すっと受け入れられるのは異業種との交流も増えたせいかしら?

足元がすっきりしているので、いつもよりは肉厚なB/Wの厚みが生きています。鉄脚を使ったテーブルだと、この正面からの構図がとっても好きです。どっしりした天板の厚みと小口方向からのため非常に華奢に見える脚のバランスが絶妙。木でこういうデザインを望まれる方も多いのですが、木ではいくら堅い木を使おうともこのバランスは困難。この厚みで、強度を保持できて、かつ天板の反り止めにもなって、この線の細さを表現できるのは鉄ならでは。この話、明日も続きます。




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