森のかけら | 大五木材


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20160531 1本日もアフリカの木『エコップ・ベリ(Ekop  Beli』についてのお話。なにせアフリカの木に関する情報が少なくて、いろいろな文献を探ってみても、出典が同じところではないかと思うほどに書かれている内容はほとんど同じ。まあ木の特徴を言葉で言い表すっていうのも難しくて、結果似たり寄ったりの表現になってしまうのかもしれません。芯材部分よりもむしろ辺材の白太部分に現れる細く不規則な筋模様の方がゼブラベリの雰囲気を醸し出しているようにも見受けられます。

 

20160531 2もしかしたらこちらが名前の語源かもしれません。さて、念には念を入れてしっかり人工乾燥させたエコップ・ベリですが、耳部分はダメージが酷いので削り込んで人工的に耳を作り出すことに。表面に厚く塗られた割れ止めを剥がすと淡い茶褐色の生地になりますが、ここに植物性オイルを垂らすとしっとりとしたいい感じの色気のある濡れ色に生まれ変わりました。乾燥しているとはいえ、相手はアフリカの勇者!何に機嫌を損ねて暴れるか分かりませんので、打てる手は打つことに。

 

20160531 3ということで裏面に強力なL型の鉄の反り止めを複数個所入れています。万が一、木が収縮してもビスが切れてしまわないように鉄には特注でルーズ穴が開けられています。私自身は、反ったり割れたりしたってそれも木の運命(さだめ)じゃい!という刹那的というか運命論的感覚の大雑把な人間なのですが、生真面目な職人気質の善家雅智君 (ZEN  FURNITURE)のお陰で大幅にリスクが軽減されいつも助けられています。常に彼は、出来る限りの対策をしてリスクに備えてくれます。

 

20160531 4どんなに慎重に注意深く策を講じていても、一旦木が暴れだすと手に負えなくなることもありますが、極力そういうことを減らして、木との出会いを楽しいものにしていただきたい。しかし自分にはそれを可能にする技術がないため、職人さんの技術が頼みの綱。今までも二人三脚で様々な木を家具にしてきましたが、こういう技術の裏付けがあってこその木の家具。この座卓もそうなのですが、最近若い方が無垢の一枚板の家具を所望される機会が増えてきて、本当に心強いばかりです!




20160530 1本日は、昨日長い前フリをしたアフリカ産のマメ科ジャケツイバラ亜科の木『エコップ・ベリ』についてです。エコップについては、以前にもこのブログで何度か取り上げてきました。私自身実際にエコップを取り扱った経験が決して多いわけではないので、未だに手探りな部分もあるのですが、とにかくこういう事は経験しないと先に進めませんので、失敗を恐れず挑んでいく方針なのです。実際、過去にエコップで痛い目にあった事もありますが、それは私の取り扱いのまずさが原因でした。

 

20160530 2マメ科の木に限らず、アフリカの木ってそう簡単には乾いてくれません。何年寝かしておいても、水分が抜けきらず、国産材の感覚でアフリカの木の脱水状態を判断すると大火傷をしてしまいます。なので自然乾燥で数年置いておいたとしても最後には、保険をかける意味でも人工乾燥させないと危険です。しかしそれも気をつけないと、大切な表面がバキバキに割れてしまうので、注意が必要。数々の火傷を負いながらもようやくこの木の取り扱いが少しずつ分かってきたところです。

 

20160530 3ところでややこしいのがこの『エコップ(Ekop)』という木で、産するカメルーンではマメ科の木全体を「エコップ」と呼んだり、すべての木の頭にこの名を冠したりするので、何が何やら分からない様相に・・・。以前に商業店舗の看板やカウンターなどにお使いいただいたエコップは、同じエコップでも『エコップ・ナガ(Ekop  Naga)』と呼ばれる種類のもので、比較的新しい材だとされていて、弾性に富みしなやかで衝撃にも強く、オークの代用品としても使われている木のようです

 

20160530 4今回ご紹介するのは、『エコップ・ナガ』ではなくて、『エコップ・ベリ(Ekop  Beli』。俗に「コントラストの少ないゼブラウッド」とも称される『ベリ(Beli)』という木があります(こちらもマメ科のジャケツイバラ亜科)が、その名前がついているものの、ゼブラやベリのような個性溢れる濃い縞柄は見当たらず。下地が茶褐色なので分かりにくいですが、杢が黒みがかってくっきりしているので、縞柄族の仲間と言えなくもないような・・・。名前の根拠は分かりかねます。続く・・・




20160529 1果実が莢(さや)を持つことが特徴のマメ科の木は、舌を噛みそうなジャケツイバラ亜科、ネムノキ亜科、ソラマメ亜科に分類されますが、その中のジャケツイバラ亜科はアフリカにおよそ80種もあります。それらが地方によっては区別されることなく一括の名前で呼ばれたりと、その分類も非常にややこしく紛らわしいのです。さすがに現地に行って気軽に話を聞くというわけにもいかず、図鑑などで判断していくしかないのですが、実物の画像があっても判別できないほどに難解。

 

20160529 2そもそも木を見分ける要素は、立木姿、葉、樹皮、材面などいろいろありますが、大学などで専門的き樹木を学んでいない私にとっては、己の経験則や同業の仲間からの生きた情報だけが武器です。板や角材になった材面の杢や色合い、木柄などで判断していくしかありません。なので図鑑のように、部分的に木の一部を切り出された写真だけがあっても、それだけで木を識別する事は難しく、ある程度大きな状態で杢や木柄、耳の雰囲気など、総合的に特徴を見ないとよく分かりません。

 

20160529 3それが見慣れた日本の木であれば、容易に判断がつくものもありますが、立木で実物を拝んだ事もないアフリカの木の場合は特徴も似通っているうえに情報量も圧倒的に少ない。特徴がデリケートな日本の木だと、その匂いも手掛かりの常用なヒントになるのですが、アフリカの木はどう匂っても、よく言えば「アフリカ大陸の大自然の匂い」、悪く言えば「生乾きの土の臭い」とか「野生の獣臭」などの悪臭しかせず(私自身にそれを嗅ぎ分ける臭覚が無い!)、匂いで嗅ぎ分けるなど不可能。

 

20150529 4実際に現地(アフリカ)に行った事もない人間がアフリカの木を売るという事にプロとしては後ろめたさも感じているのですが、それ言いだすとアフリカだけではなくて北米にもヨーロッパにもロシアにも中国にも、全世界を旅して歩かないといけなくなってしまい、木を売る暇がなくなってしまうので、そこは人的ネットワークを使って補うしかありません。でもいつの日か実際にアフリカに行ってその木が天に向かった屹立している姿を見ておかないと、まがりなりにもその命を取り扱わせていただく者としては申し訳ないと思うのです。きっと仕事をリタイアでもしないと叶わない夢ですが、いつの日かアフリカ大陸へ・・・。そんな気持ちを込めて、今回はアフリカ産のマメ科ジャケツイバラ亜科の木、『エコップ・ベリ』についてご紹介。明日に続く・・・。




日頃からお世話になっている四国桂設計さんが事務所を改装されということで、弊社の木材も一部使っていただきました。以前にこのブログでもご紹介させていただきましたが四国桂設計大野純平さんは、年代的にも近く感覚も似ていらっしゃる青木住巧青木英章さんと一緒によく弊社にも足を運んでいただきます。若い次世代の建築に携わられる方が、本やネットではない「リアル木材」の質感や本物の感覚や木にまつわる話を求めてご来店いただけるのは本当に嬉しいことです。

それに応えるべくこちらとしてもできる限り分かりやすく木の説明やお話をさせていただき、リアル木材を楽しんでいただこうと思っているものの、求められている肝心な話以外の逸話や伝承、などの小噺的な話に脱線してばかりなので反省しているところ。さて、事務所の移転に伴い、材のご提案をさせていただかねばならないのですが、ご自分で「」と名乗られているぐらいなのですから当然、カツラの木をお薦めしないわけにはいかないでしょう!それでまずはカツラをご提案。

ただ、その時弊社の手持ちのカツラの材は、長さ2m前後で耳付きの柾目のものが少ししか残っておりませんでしたので、幅を剥ぎ合わせて打ち合わせ用のテーブルに使っていただくことになりました。それで仕上がったのがこちら!多少「追い柾」も混じっているものの、カツラの柾目の幅剥ぎテーブル。先日からカツラの木の特徴についてはご説明してきましたが、人間の体温にもっとも近いと表現される通り、とても温もりが感じられる木です。ただし柾目なので板目よりやや堅い。

 

愛媛にもカツラは自生しているものの木材市場に出てくることは稀で(ほとんどなくて)、愛媛の建築の現場では馴染みの薄い木です。個人的に非常に興味のあった私は、北海道や東北からカツラの材を仕入れてきたのですが、愛媛では認知度が低く、1梱包を売り切るのに何年もかかりました。今回使っていただいた材で弊社のカツラの柾目もようやく底が見えたわけですが、そうなればそうなったで妙に寂しく感じてしまう・・・のは悪い癖。使っていただいてこそなんぼですから。続く・・・




木綿のような肌触りを持つカツラ(桂)の事をご紹介させていただいていますが、本日は具体的なカツラの木の使用実例についてのご紹介。愛媛にいては建築材や家具材としてでもほとんど使われる機会のないカツラですが、不思議と弊社ではカツラを取り入れていただいた現場が連続しています。そのうちの1つが、イシマルデザイン一級建築士事務所岸絹子さんが手掛けられた『ギャラリー隣花庵』さん(松山市小栗町)。庭の美しい瀟洒な日本家屋を改造してギャラリーにされました。

店内で砥部焼などの器を展示される展示台をご注文いただきまして、岩手県産のカツラの耳付き板を使っていただきました。両耳付きで、かなり耳に変化のある(凹凸の激しい)木ですが、弊社で眠ること10数年。恐ろしいまでに乾燥が進んでいて、長さ2m、幅950㎜ありますが、独りで軽く持てるほどに乾いています。実はこのカツラの板は、私にとっては思い出の一品でもあります。まだまだ広葉樹の魅力を理解していなかった当時、私に広葉樹の、一枚板の魅力を教えてくれた板です。

ほぼ全身赤みの木だったのですが、耳に近いところに数多くのピンホール(虫穴)もあります。仕入れた時には、直径1m近い大木を板挽きにした共木が7,8枚ほどあったのですが、1枚売れ、2枚売れて、いよいよ最後の2枚となっていたうちの1枚でした。それまで国産材というと愛媛産か四国産の木しか使っていませんでいたので、樹種もスギ、ヒノキ、マツ、サクラなどに偏っていました。売れるという見込みもなかったのですが、何かに呼び寄せられるように勢いで購入しました。

あれから10数年の時が流れて、お陰様で何百枚の耳付き板を扱わせていただきましたが、その方向に自分が歩みだすきっかけになった木の事は忘れません。当時はデジカメもなかったので、何度も何度も一眼レフで写真に収めていましたし、また当時は倉庫の中にも耳付き板がほとんどなくて、弊社においてもかなり珍しい存在だったので、ご来店される人にもしきりにお見せしていたので、その形も雰囲気もよく覚えています。それがこのたびご縁をいただいてようやく嫁ぐことに。

木のご縁って本当に不思議なもので、経験則ですぐに売れるだろうと思って買って板がなかなか売れずに倉庫の中で何年も眠ることもあれば、これは売るのに時間がかかりそうだけど面白そうだから買っておくかと思った材があっという間に売れたり・・・。ある程度は傾向とか流行りってあるものですが、そこはあくまでマニアックな嗜好品の事ですから、出会った時がご縁。一抹の寂しさもありますが、うちの倉庫で馴染んでいた時よりもずっとずっと隣花庵さんで馴染んでくれますように。




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