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| 弊社の場合、いつもの善家雅智君を筆頭に周辺の家具職人さんたち加工してもらい、無垢の家具を作っているため、手持ちの材のサイズに合わせた木取りが可能で、かなり短な材であっても結構有効に使えます。だからといって、なんでもかんでも余った端材を継ぎ接ぎにして使っているというわけではありません。例えばこちらの片側折り畳み式のバタフライテーブル。蝶番(ちょうつがい)まで木で作り上げた善家君渾身の一作ですが、天板は蝶番を挟んで木目が通っています。 | ![]() |
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チョコレート色のグラデーションが人気の北米産のブラック・ウォールナットを使って作っておりますが、数年前よりジワジワト値段が上がって来て現在高止まりしたままで、もともと安くはない材だったのですが、ますます高値の花となりつつあります。そういう木だからこそ、うまく木取りして使わねばコスト高になるので、そこも職人さんの腕の見せどころ!節だってその木の個性ですから、うまく使ってやれば表情のひとつになり味わいも出てくるというものです。 |
| 以前に『モート・レイニーハウス』の主とジューサンケンチクセッケイの石村隆司君が二人でご来店いただき、ダイニングテーブルの木選びをしていただいた話をアップさせていただきましたが、その時選ばれたのが『赤紫の貴婦人・パープルハート』でした。そのテーブルがようやく完成しましたので、改めてここでご紹介させていただきます。加工直後は茶褐色ですが、しばらくするとサーッと鮮やかな紫色に変わっていきます。今回は写真のように5枚の板で幅剥ぎさせていただきました。 |
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何らかのつながりがあるとか、誰かが誰かを引っ張ってきたというわけでもないのに、不思議とこの数年で木工職人、家具職人、木工作家など木でモノを作る事を生業(なりわい)としたいという若者(まあ中には若者と呼ぶには少しとうがたった方もいますが)が私の周辺で急増。2、3年で7、8人ものクラフトマンが看板を掲げて木の仕事に就かれています。地元愛媛出身で、県外で修行してから戻ってきた人や、これらか木の仕事で飯を食っていこうと一念発起して業界に飛び込んだ人。
世代も環境も背景もそれぞれですが、愛媛、特に松山周辺で家具や木工の仕事をするとなると、繋がる糸はおのずと限られてくるので、そのうちに多くの人が弊社に足を運んでいただき、どうしてこの仕事を始めようと思ったのか、これから何を作っていくのか、仕入や販売はどうするつもりなのか、等々いろいろな話しをさせていただきました。目的や目指す方向に多少の相違ははあれ、木を生業として木で生きて行こうとする仲間が身近でひとりでも多く増えるというのはありがたい事です!
まあ道は決して平坦ではないと思うものの、予測不能でだからこそオモシロイとも言えるわけでは、「今の時代大変だけど・・・」なんて言うつもりはありありません。商売敵が増えたなんて了見の狭い考え方ではなく、木のモノを愛媛で供給できる窓口が増えたと考えて、いい繋がりで保てればいいと思います。そんな中で堅実に開業の道筋を歩んできた人もいます。それが、池内一豊君のウッドワークかずとよを弟子抜けしてこのたび今治市玉川町に自分に工房をオープンさせた馬越崇永君。
先日、師匠の池内君をはじめ職人仲間(ZEN FURNITUREの善家雅智君、Wood Studio YUUの土居勇真君、前田清幸さん、K’craftsの川上陽介君)と私の6人で、馬越君の工房にお邪魔しました。松山市内から車でおよそ40~50分と、結構な距離があり、かなり山中に奥行った人気の感じられない寂しいところなのですが、遅くまで機械が大きな音を立てる加工場の宿命。むしろ加工場としては望ましい環境です。工房の名前は、家具と自分の名前の馬越が合体した『カグマ製作所』。
職人同士ってプライドが高い人が多くて、案外横のつながりがないことが多いのですが、このメンバーは前田さんを別格として年齢が近い事もあり、互いの仕事を尊重しないながら非常に良好な連携が出来ています。馬越君は椅子などを中心に家具などの制作を手掛けていくという事で、弊社もいずれ無垢の椅子の加工をお願いしたいと思っています。まだ完全に機械などの設置が終わっているわけではないようですが、そのうちこの工房からも賑やかに木を削る音が聞こえてくることでしょう。ガンバレ馬ちゃん!
大きな一枚板のテーブルやカウンターに対する問い合わせやご注文については、見えざる波長のようなものがあって、まるで一枚板が一枚板を引き合わせるかのような不思議な軌道が繰り返されます。あくまでも弊社における私の感覚ですが・・・。それでたまたま今、久々にその波が来ていて、日々リフトで狭い倉庫の奥の方から一枚板を出したり引っ込めたりの作業をしているのですが、大きなサイズは奥に詰め込んでいて普段はあまり目にしないのですが、ここ最近よく目が合う木について。
まず一枚板でテーブルとか作りたいというお話をいただくと、打ち合わせとしてはサイズから入る事になるわけですが、無論一枚で天板となるわけですので、継ぎ足したりする事が出来ず、ここにあるものの中で希望サイズに適うものを探すという事になります。一般的なテーブルサイズというと、大体長さが1800〜2000㎜、幅が800〜900㎜、高さ700〜720㎜というところです。ザックリ平面で考えると3×6サイズのコンパネを少しだけ大きくした感覚という事になります。
それだけの大きさとなると、一枚板としてもかなりの大物になります。逆に言えば、一枚板でテーブルとして使う場合においてはこれぐらいのサイズは必要になるという事で、それ以下のサイズのものは、カウンターや幅剥ぎする用途になるという事。零細材木屋の弊社の場合、これぐらいのサイズが何百枚でも揃っていて樹種もより取り見取りです、なんていうわけにはいかず、枚数も樹種も限定されてしまいます。しかもビシビシの高級銘木からは縁遠いひと癖もふた癖もある連中ばかり。
そんな事を承知でご相談いただく方だからこそ、持てる力のすべてを使い対応させていただき、単なん物売りになってはいけないと思うのです。狭い倉庫の中であれこれお話させていただきながら埃まみれの木と「会話」していただき、「木を選ぶ」ということにいかに意味や意義を感じていただくか、また納品後についてもその木の背景にあるドラマを知っていただきどれだけ愛着を持っていただけるか、そこにしか弊社のような零細材木屋の生きる道は残されていないと思うのです。明日に続く・・・
弊社においては、耳付きの1枚板としてはもっとも人気のある木の1つとして、世代や性別を越えて安定した支持を受けるのが『モンキーポッド』。過去にもこの木については『今日のかけら』などでも触れてきましたので、そのユニークな名前の由来や特徴についてはそちらをご覧いただければと思います。この木の最大の特徴は、なんといっても故意に着色でもしたのではなかろうかと思われるほどにクッキリした心材(濃茶~黒縞)と辺材(黄白色)の鮮やかなコントラスト!
モンキーポッドの他にもアパとかイロコ、パドックなど新材と辺材のコントラストが際立つ木はあるものの、濃淡の境界がとぼけていたり、芯材の色合いにパンチがなかったりと、ここまで気持ちがいいぐらいに明快なものはやはり希少でしょう。ダイナミックで雅趣溢れる木目も説明不要でストレートに木の醍醐味が伝わってきます。考えてみればモンキーポッドの魅力ってこの「分かりやすさ」ではないかと思います。その魅力を言葉で語らずとも見てさえもらえれば納得、理解できる木。
今回オフィステーブルとして選んでいただいたのは、濃いチョコレート色の生地の中に黒い縞柄が連続する瘤のように現れたモンキーポッド。長さ2400×幅900〜 ×厚み mmの大物ですが、弊社倉庫でお眠りになられていた期間も半端でなく長いので、そのサイズと見た目ほどには重たくありません。若い間は成長が早く、成長するとそのスピードは緩慢になります。そのため大きさの割には比較的乾燥も速く、先に挙げたアパやイロコなどに比べても扱いやすい木と言えます。
気乾比重は平均して0.56程度。そんな強い個性の塊・モンキーポッドにどういう脚を合わせるかが今回の鍵でしたが、いろいろ悩んで選んだのが「アフリカン・ウォールナット」の異名を持つ『ラボア』。乾燥が甘い間は、その強烈な獣臭に苦しめられましたが、しっかり乾いてしまえばその匂いもかなり薄れました。匂いさえ解消できれば、濃い茶褐色で癖も少なく扱いやすい木です。写真はテーブルを裏側から写したものですが、植物性オイルを塗れば天板ともいい感じに馴染みます。
もともとの板が大きかったので、テーブルを木取りした残りで耳付きのダイナミックな電話台を作らせていただきました。こちらも脚材はラボア。ラボアを仕入れた時に、どういう場面で使えばいいのか悩んでいましたが、思いがけずモンキーポッドとの相性の良さに光明が見えました!ただ問題は、そういうチャンスに反してモンキーポッドの在庫が少なくなってきている事。どの木にいつスイッチが入るのか分からないので、いろいろな木持っておくしかない・・・在庫減らず!
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