森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

先日、松のダイニングテーブルを納品させていただきました。長さは約2mで、幅は約900㎜にならんとする立派な1枚板です。松は今でも大きな木が出てきますが、このサイズは珍しいと思います。ただし、立木の時に虫にやられていて、辺材の白太部分は結構な数の虫穴が開いています。それを一個一個丁寧に埋めました!さすがにもう虫はいませんでしたが・・・根気のいる作業となりました。でも全て埋め終わった後は、えもいわれぬ充実感に心が満たされ、軽い達成感がありました!松のように樹液を多く抱える木や、栗や胡桃などおいしい実をつける木は、虫に食されるのは宿命です。人間の物ではないのですから、そこは寛容な気持ちで受け入れていただきたいと思います。

脚材も貫材も全て、油脂分をたっぷり含んだラオス松で作りました。脚部だけでもかなりの重さがあります。脚部は、大きな材を割るのではなく、60x120㎜の敷居サイズの物から作ります。これだけ脂分があ多いと加工も大変です。今回の加工も、㈲白菊木材工作所の太田菊則さんにお願いしました。さすがです!脂との格闘もものともしません。

caamkodi

 

 

 

 

 

 

caqdiv07

 

 

 

 

 

 

これに天板をアンカーボルトで接合します。堂々たる姿です。この辺りでは、国産の松という意味で『地松』と呼びます。そのほとんどがアカマツです。以前は瀬戸内海周辺にも立派なクロマツがあったようですが、マツクイムシなどの影響で今はほぼ壊滅状態です。その事について詳しくは、『クロマツ』の項の時に書かせてもらいます。

cai74o7e1

 

 

 

 

 

 

ca1hsz09

 

 

 

 

 

 

撮影した時に日差しが強かったので、少し白っぽく写っていますが、現品は赤身と白身の差が明瞭で、赤身は鮮やかな色合いです。木目もしっかり詰まっていて結構な重さがあり、天板だけでも大人一人で持ち上げるのは難しいほどです。マツの家具は使用していると材内の油脂分が少しずつ表面に滲み出て、多少ざらつきが出たり、染みになることもありますが、使い込んだ独特の光沢は素晴らしいものがあります。このダイニングテーブルもそうして使い込んでいただければありがたいと思います。




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2009年3月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  
Scroll Up