森のかけら | 大五木材


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先日アップしたように【森の5かけら】の販売を始めました。他の【森のかけらブランド】もなるべく早く販売を開始したいのですが、最後の詰めで完成が遅れています。何といっても【森のかけら100】の240種のリストが出来ないことには、印刷物に取り掛かれません。ほとんど揃っているのですが、あと数点探している木があります。

今日は会社は休みでしたが、家具の納品で出勤していました。納品にお客さんの家に行く途中に、探しているその木はあります。新興の戸建ての団地の一角ですが、通りの両脇に街路樹としてその木が立っています。以前からそこをを通るたびに気になっていました。樹高3mといったところの低木なのですが、剪定でもしないものかといつも気にしていました。剪定する様子は・・・ありません。小枝の剪定はあるかも知れませんが、ある程度の大きさが欲しいので・・・。

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探しているのは『ホルトノキ』です。聞き慣れない木でしょうが、見た事はあると思います。樹形に特徴があります。形以上にこの木の名前の由来に面白く、それだけでも【森のかけら】に加えたいほど魅力的です。

この木に、ホルトノキ科ホルトノキ属の広葉樹です。別名『ズクノキ』(本当はこれが実名、その理由は後ほど)とも言います。そのほとんどが、街路樹か公園樹なので、建築などの用材に利用されるという話は聞きませんが、調べると器具などにも利用している地域もあるようです。樹皮や枝葉はタンニンを含んでいて染料にもなり、これを煮出して大島紬(つむぎ)の黒褐色の染料にも使われるようです。

この木の実がオリーブに似ていたことが、この木の名前を決定付けました。江戸時代の頃、オリーブの実から抽出した油を使っていましたが、その油を「ポルトガル油」と呼んで外科医療などで使われていました。オリーブ油の採れる木として、「ポルトガルの木」と呼ばれていました。そしてもともと紀州地方にあった「ズクノキ」が、とてもよく似ていたので、時の植物学者・平賀源内が、この木をオリーブの木だと誤認しました。そしてこの果実を、日本に来ていたオランダ人医師に見せたところ、オリーブに間違いないと誤って鑑定してしまったのです。そのためこの木が、オリーブの採れる「ポルトガル」となり、それが転化して『ホルトノキ』になったということです。つまり二重の誤解がこの木の名前を変えてしまったというわけです。

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どこまでが真実かは定かではありませんが、ほとんどの書物でも名前の由来として定説になっています。あ~【森のかけら】に加えたい~!

いろいろ庭園屋さんや緑化会社にも問い合わせたのですがありませんでした。どなたか、『ホルトノキ』の剪定したものお持ちの方いたら分けてくださ~い!ついでに『プラタナス』も探しています!簡単に見つかると思っていたのですが、よく見かける木ほど手に入りにくいのも皮肉な話です・・・【森のかけら240】完成するのか?!




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