森のかけら | 大五木材


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先日、木青協の役員会で呉に行った時のことですが、呉港のすぐ傍に『大和ミュージアム』と『鉄のくじら館』があります。こう書くと今日は戦艦大和でチークの話か、と思われるでしょうが、その裏をかいてあえて『鉄のくじら館』に関する話です。

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今回は時間がなかったので、『鉄のくじら館』には入りませんでしたが、今までに2度ほど入ってことがあります。この施設は、海上自衛隊が潜水艦と掃海を展示する資料館です。平成16年まで実際に使われていた潜水艦『あきしお』をそのまま展示館として利用してあり、その艦内にさまざまな展示があります。最初に行ったときは、分解した組み立てたものとばかり思っていました。なにしろ全長76mにもなるクジラサイズの巨躯です!ところが訊けば、そのまま一艦をレッカーで吊り上げたというではないですか!国内最大のクレーン船で一気に吊り上げている様子の写真を見ると、『あきしお』が可愛らしく見えてきます。恐るべし、かつての軍港・呉!

艦内はかなり狭くて圧迫感があります。私の潜水艦「初体験」は、映画『原子力潜水艦浮上せず』(78)でしたが、当時あの映画からは潜水艦の閉塞感はあまり感じませんでした。むしろパニックアクション映画として観ていました。そういう意味では、やはり潜水艦の狭さを強く意識したのはドイツの戦争映画『Uボート』(81)です!実物大のセットを組んで撮影した、ということが当時話題になりました。配管などがむき出しになった狭く無機質な通路を乗組員が駆け抜けるシーンなどは、こちらまで息苦しくなうような閉塞感に観るのが辛くなったのを覚えています。しかし思えば、もう30年近く前のことになるんですね・・・感慨深いです。

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潜水艦は自ら(艦長)の意思で潜行しますが、本人の意思うんぬんに関わらず沈んでいく木もあります。ほとんどの木は水に浮かびますが、比重が1を超える木は水に沈むということになります。俗に、水に浮かぶ木をフローター、水に沈む木をシンカーと呼びます。一般的にウッドデッキなどに使われる木は、ほとんどが比重1を越え、水に沈むということになります。では、ということで【森のかけら】で試される方もいますが、その法則もある程度の大きさがなければ通じません。またバルサのように個体差に相当開きがあるものもあるので、あまり数字を鵜呑みに信じない方がいいと思います。

取引先の製材所さんで、造船会社が船を建設するときに、船を固定する止め木として重たい木を製材されています。用途が用途ですから、ちょっとやそっとでは動かない木を選ぶ必要があります。かといって高価な材では採算が合わないので、アフリカ材などは使えません。必然的にパプアニューギニアや東南アジアなどの材料が選ばれることとなり、イエローハードウッドウォーターガムなどの原木が積んであります。私にとってはとてもありがたいことです!そうして【森のかけら・沈木シリーズ】が容易に手に入ることになります。

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脱線、脱線で長くなったので、また詳しくは日を改めますが、『鉄のくじら館』から、『鉄のように沈む木』の話でした。、『大和ミュージアム』から、『鉄のくじら館』を臨む広場に海の守り神『ネプチューン(ポセイドン』の雄雄しい像が立っています。それを見て思い出しましたが、『Uボート』のドイツ人監督・ウォルフガング・ペーターゼンは、後に海洋パニックアクション映画『ポセイドン』を撮ることになるのですが、これは何かの因果でしょうか、何か因縁を感じずにはいられません。

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ちなみにこれは鉄ならぬ木のクジラ。ブラックウォールナットの逸品です!




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