森のかけら | 大五木材


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20130630 1まだ梅雨はあけないものの、スコールのような突然の大雨と30度を超える猛暑が繰り返すこの頃。既に川や海で遊ぶ子どもたちの姿もTVで見かけるようになりましたが、心配なのは水難事故。幼い子どもたちが犠牲になったニュースには人の親として胸が締め付けられます。私は山の子どもでして、海が苦手なのはもちろんですが、生来のインドア派でしたので、他の友多くの達が向かった川へと足が向く事もなかったので泳ぎはまったく上達しませんでした。

 

20130630 2同じ兄弟でもアウトドア派の兄は、泳ぎも釣りも得意でしょっちゅう川に出かけていましたので、その血を受け継ぐように兄の子どもたちは川遊びも万能。夏になると海水パンツと肌の色の見分けがつかないほど真っ黒に日焼けしています。泳ぎも達者で、お盆に帰省したときには、わが子たちも一緒に川に連れて行ってもらうのですが、勝手の分からぬ私は借りてきた猫状態でぽつんと監視するばかり。スイミングクラブで泳ぎを習った息子は、兄や従弟たちと一緒に上流へ上流へ・・・

 

20130630 3私が子どもの頃に進んで川に行かなかったのは、小さな頃に溺れかかった事がトラウマにもあるのですが、もうひとつは小さな頃から大人の言う事、本に書いてる事を信じ込む(今では信じられないほどに)けがれの無いピュアな心を持っていた少年時代の私(!?)にとって、川や海の危なさを教える大人の戒めすらも『戯言(たわごと)』、『作り話』などとは到底思えなかったのです。情報量の少ない時代、少年誌におどろおどろしく描かれた海や川に棲む『未知なる生物』!

 

20130630 4そこには、大人の「川にひとりで行ってはいけない」、「遅くまで川で遊んではいけない」、「お盆を過ぎてはではばない」などという注意を聞かないと「河童にしりこだまをかれる!」なんて話もあり、事実しりこだまを抜かれた!という体験談(!)や目撃談(!)も恐怖のイラスト入遊りで描かれていて、少年時代の私の心胆寒いからしめたのは言うまでもありません。川には河童様がいる!そして大人の言いつけを守らない子どもはしりこだまを抜かれてしまうのだ~嗚呼、川恐るべし~!




20130629 1毎年、梅雨の6月は住宅の動きも鈍いのですが、今年は消費税値上げ前の駆け込みやエコポイントの影響なのか、過去の経験則では計りきれないような忙しさでした。住宅資材、家具、木工クラフト各分野いずれも慌しく、空梅雨のような前半と打って変わって大雨が続いた6月後半は、雨と納品との格闘が続きました。いくらしっかり雨対策の養生をしたつもりでも、長時間大雨に晒される中、家具の納品は出来ません。天気と配達のバランスを取りながら綱渡りの日々・・・。

 

20130629 2そう言いながらも夏の強過ぎる日差しも、木材には歓迎致しかねます。ブラック・チェリーなどは、日光に晒されると短時間でも紫外線の影響を強く受けて変色してしまいますので、夏にブラック・チェリーの完成品を運ぶときは要注意!中途半端な養生が跡になって残ってしまう事もありますので油断大敵です。さて、雨の合間を縫って収めさせていただいたのがこちらの『イエローバーチ』のダイニングテーブル。木目や色合いの派手さはありませんが落ち着いた雰囲気が魅力です。

 

20130629 3名前は『イエローバーチ』ですが、決して原色の黄色を想像してはいけません。例えば『ハードメープル』に比べると全体的にやや黄身色を帯びているものの、俗に言う『赤身』部分が黄色いわけではありません。辺材とのコントラストは、メープルに比べるとはっきりしているものの、白身使い(木裏使い)をすれば、見た目にはメープルの木目を少しとぼかせたような印象です。指が滑るような肌触りのメープルに比べるとややザラリとした弾くような触感ですが、それも木の個性。

 

20130629 4白系の木で家具を作りたいという要望の際には、メープル、ホワイトアッシュと並んでご提案させていただくイエローバーチですが、最終選考まではまでは残るものの、なかなか最後の1つにならないジレンマの時期が続いていました。同類の『カバノキ』にしてから、『カバザクラ』の名前で取引されてしまうぐらいですから、まだまだその名前と存在が知られていないのが原因です。こういう完成品の画像を通じて、その名前と存在が少しでも浸透してもらえるとありがたいのですが・・・。本来、OOの代用品などという方自体がその木に対して失礼な事だと思うのですが、一般の方ですと比較するものがないとイメージが湧きにくいと思い、ついメープルを比較対象としてしまうのですが、比べる相手が悪いのか、いつもそのメープルに競り負けてしまうのは何だか不憫。「イエローバーチでおいします」なんてご使命を受けるとついニンマリとしてしまうのです!




20130628 1大阪の㈱大五さんというのは、大阪市にあって、社員数も100人を越え、スーパーニッチな弊社とは比べ物にもならない桁違いの大企業で、社歴も古く、お取引先も全国の名だたるメーカー、ゼネコン、工務店さんの名前がズラリ。その関連企業として、㈱大五木材という同名の会社もお持ちのようです。冷静に調べればそんな大企業と弊社を勘違いされる事はないのですが、今や登録でもしていなければ、パソコンで相手先の名前を叩いて検索し、その連絡先に電話をする時代。

 

20130628 2建築現場や商社の方が何気に『大五』、『大五木材』と打ち込むと、弊社のサイトや記事がズラリと並びます。「大五」、「木材」、「無垢」等々のキーワードが出てくれば、何の迷いもなくそこへ電話をされるのでしょう。中には、間違いとご説明すると「おたくは愛媛支店かと思ってた」とか、中には「紛らわしい!」となぜか逆切れして電話を切られる方も。さぞ現場でトラブルになっていて慌てられているのかもしれません。最初はあまりの間違いの多さに煩わしく思っていましたが・・・

 

20130628 3最近は、滅多にお話しする機会のない大手のゼネコンさんや大手商社の方と話をするチャンス、しかも先方からご指名(?)の電話ですので、訂正ついでに弊社のPRもさせていただこうかな(!)と、悪知恵を働かせ、冒頭にニュアンスで間違いがどうかは大体察しがつくのですが、最後までしっかりと話の内容を聞かせていただいたうえで、「弊社はこれこれこういう商品(がっつり、【森のかけら】の事など)を作ったり、扱っている零細企業なのですが、おかけ間違いではないですか?」と(笑)。

 

20130628 4いくら間違い電話とはいえ、今こうしてつながって話をしているというのも何かの「ご縁」。今はまだ、その間違いからのご縁は生まれていませんが、何がどういうきっかけで大きなご縁になるのか分かりません。そういう事が多いので、関西圏で名のある企業からの問い合わせにそういう対応をしていたら、時々は「いえ、【森のかけら】の大五木材さんへお電話しています」という事もあって逆に慌てる事も!いつの日か、その間違い電話が間違いではなかった事にしてみせる~!




20130627 1現在、【森のかけら】関連の商品を店頭に置いて販売していただいているお店は全国で10数社あります。またネットで販売していただいているお店も10数社。当然弊社でも店頭販売しておりますが、実際ご注文があるのは9割方がネットからのもの。販売を始めた5年前は、アクセス数も少なく、私が愛媛県内で商品を持参しての面前販売が主でした。まず、私がどういう人間で(決して怪しいものではありません)、これは一体何なのか、そういう説明から始まります。

 

20130627 2それがこの5年で状況が一変し、商品の説明をせずとも、サイトを読み込んで得心していただいたマニアな方からご注文をいただけるようになったので随分楽になりました。サイトへのアクセス数も圧倒的に増え、少しは認知度も上がったのではと感じていますが、別の意味で認知度のアップを実感させられる出来事があります。実は最近弊社に対する「間違い電話」、「間違いFAX」、「間違いメール」が急増してるのです。特に関西圏からなのですが、多い時は1日に何度も。

 

20130627 3その内容というのが電話の場合は、「大阪のOOの現場だけど、商品がまだ届いてないけどどうなってるの~!」という(弊社とは絶対お付き合いもなさそうな大手ゼネコンさんの)怒りの電話、「お宅の床暖房対応のフローリングについて設計士さんから使うように指示があったのだけど(弊社で扱いのない複合フローリングについて)」という工務店さんからのお尋ね、「OOの商品サンプルのご依頼了解しました」という頼んでもないサンプルの依受諾FAX・・・

 

20130627 4他にも大手建材会社、大手商社、大阪の現場からの商品に対する問い合わせが多数・・・どれもが弊社の扱い商品ではありません。全て先方の勘違いなのです。最近は、「大阪の・・・」とか「大手商社の・・・」と聞くと、ほぼその内容だと分かるので、丁寧に「お掛け間違いですよ」と説明しながらも、その取引ネットワークの広さに関心させられているところです。これは何かと言うと、大阪に弊社とまったく同じ表記の「㈱大五」、「大五木材」という会社があって、皆さんそちらと間違っていらっしゃるのです。明日に続く・・・




20130626 1大体の木は、持ってみればどれぐらい乾燥が進んでいるか予想がつきますが、比重の大きい木、例えばこのボコーテ(気乾比重1.10~1.20)などは、材木屋量りではその判断がつきません。5年前に購入したボコーテは、今もってみても軽くなった雰囲気すら感じません。大系木にはなりにくい木で、せいぜい直径200~300㎜程度の大きさですが、それでも相当な重さ!乾燥中に大きな亀裂や割れも発生するため、大きな木取りには適していません。

 

20130626 2このボコーテを木材図鑑などで調べると、その特徴として「乾燥が困難なために亀裂や割れなどにともなう廃材率が高い」という言葉があります。廃材率?!、木がモッタイナイ派宗祖として素通りできない言葉。廃棄しなければならない、というのは今までの固定概念ものさしでの判断。ならばその廃材率とやらを下げてやることこそが我が使命、と勝手な思い込みでボコーテに熱い思いを抱くようになったのが10数年前。しかし、現実はそう甘いものではありません。

 

20130626 3ボコーテを仕入れしようと思っても通常のルートで簡単に入手出来る木ではありません。運良くルートとつながったものの、今度はその高額さから、用途も定まっていない在庫としては二の足を踏んでいました。それが、【森のかけら】でいろいろな木を揃えるという大義を得た事によって(!)、趣味と実益を兼ねた収集が本格的にスタートし、禁断であった『ボコーテ』も堂々と仕入れる事が出来るようになったのです。それが今から5年ほど前の話。実際に購入して身近でみて見ると、噂にたがわぬ美しさ。気品漂うボコーテ王こと黄縞国王の罠にすっかり虜となってしまいました。材木屋として今までこの材を倉庫に揃えずして何とお粗末であったことか!完全に王の軍門に下ってしまったのです。とはいえ、当時『ボコーテの出口』として考えていたのは【森のかけら・プレミアム36】だけでしたので、完全に王様の扱いを持て余す事になってしまいました。

 

20130626 4それから数年かけて商品化した『森のりんご』によって、ようやくボコーテにも陽が当たると思ったら、わずか数ミリの差ながら、【森のかけら】用に製材してしまっていたので厚みが足りず!そうなってくると妙にボコーテが欲しくなるもの。そこに降って湧いたように聞こえてきたのが、大阪からの「ボコーテあります」のお告げ。丁度市場に出ていたボコーテを落としてもらい購入。今回、少し長めの原木を購入して、幅広い用途に対応できるよう厚めに挽いてもらいました。

 

20130626 5早速『森のりんご』に加工してみたのが、この『ボコーテのりんご』なのです。曲面のりんごでは、平面で感じる以上に、ボコーテの複雑で妙味溢れる縞柄が引き立ちます。割合大きめの原木を購入したので、『森のりんご』はたっぷり取れるのですが、『かけら』と『りんご』だけで楽しんでしまってはモッタイナイ。製材後2ヶ月程度でまったく乾燥はしていない生材ですが、購入して自分の倉庫で4、5年乾かす気長で余裕のある方いらしたら、黄縞国王をお招き下さいませ。

 

★『ボコーテのりんご』は、PREMIERE(プレミア)グレードで、1個¥5,000(¥5,250/税込)で販売中(送料別途 詳しくはこちらをご覧下さい




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