森のかけら | 大五木材


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20141030 1それよりも私の心にすっと入ってくるのはアフリカに伝わる次の話。「バオバブは地球上で最初の木であった。その次に、やしの木がやってきた。やしの木は、 スレンダーで、上品であった。バオバブがそれを見たとき、もっと背が高くなりたいと泣き出した。その次に、真っ赤な花をもつ美しい火炎樹が登場した。バオバブは花を咲かすことがねたましかった。次にフルーツを実らす、いちじくの木が現れた。バオバブもフルーツを実らせたいと拝んだ。それらを見ていた神様は、怒り、バオバブの根を引っこ抜き、さかさまに地面に突き刺した。

 

Exif_JPEG_PICTUREこれはアフリカの民芸品などを扱う店で昔買った、バナナの木の皮で作ったというバオバブの木のオブジェです。これを眺めながらいつの日にか、神さまが人に『足るを知れ』と教えられたバオバブの木の実物を見に行きたいと空想しておりますが、異常気象が原因で続々とバオバブが枯れているという話を聞くと、あの異星を思わせるエキゾチックな光景がいつまで存在しているのか不安にもなります。映像を見る限り、立木のまま朽ちるというよりは、水分がなくなって枯れるという感じでした。

 

Exif_JPEG_PICTUREそうであれば、伐採後の二次利用というような事も恐らく難しいのでしょう。不謹慎かもしれませんが、木が倒れたり枯れたりする姿を見ると、木をなりわいとする者の本能として「そのまま朽ちさせるなんてモッタイナイ!」と感じてしまうのです。せめて第二の樹生(人生)を違う形で生かせないものかと考えてしまうのです。特に実際に手にしたことの無い木、例えばこのバオバブのような木だと、その思いは尚更膨らむのです。元気で立っている木に対しては湧かない感情なので偽善的と言われればそうかもしれませんが。

 

Africa CD, Summer 2002商売人ですからまったく打算が無いわけではありませんが、それでも日頃からアフリカの木も扱わせていただき生活の糧とさせていただいている身としては、枯れるバオバブが残念でなりません。例えばその軟らかなバオバブで何かしらの商品を作って、売り上げの一部をバオバブの保護などに充ててもらうとか、あるいはフェアトレードのようなものでも出来たらなどと妄想は広がるのですが・・・まずは「星の王子様」の完読を目指しましょうか。ちなみにバオバブとは、アラビア語で『果実が多い』という意味に由来しています。

 




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