森のかけら | 大五木材


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最近、南予(愛媛県の南西部)に現場が集中していて、よく南予の道をトラックで走ることが多いのですが、急いでいるとき以外は経費節減で高速ではなく一般道を使います。そしたらよく目につくのが、家々の庭先にある柿の木の熟れた艶やかな橙色。それまでひと様の庭先のの木のことなど気にしたこともありませんでしたが、意識して眺めていたら、まあそこにもここにも柿、柿、柿。田舎なんで庭が広いということもあるのでしょうが、改めて庭の柿が多いことに驚かされました。特に宇和町あたりではよく柿を見かけました。

それで気になって調べてみると、愛媛県の柿の生産量は全国的にも上位で安定していて、この10年間だと平均して全国7位あたりの柿王国でした!王国は大袈裟ですが、柿の木を多く目にするんのも納得の数字でした。うちは実家にも柿の木を植えてなかったので、そこまで柿の木には馴染みがないものの、「柿の木は折れやすいから登ってはいけない」というのはよく聞いていました。こどもの頃はそれを試す機会がなくて、ヘビー級のウェイトがある今は、柿であろうがなかろうが怖すぎて試す気にもなれません。

柿の木は虫害を受けたり病気になることが多いため、その影響などで内部に空洞が出来たりして折れやすいのだと思います。また実が熟すると重みで枝先が垂れるのでどうしても、細い枝先の柿を採ろうとするとポキンと折れてしまうので、甘い柿を採ろうと無茶なことをしないための予防線としての意味合いもあったのだと思います。私の実家には枇杷が植えられていて、果物だと柿よりも枇杷派なのですが、材となると話は別。ここからは食べ物としての『柿』ではなくて、材としての『カキ』の話になります。

以前に、カキはカキでも墨汁のような桎梏の筋が芸術的に材面に現れた、いわゆる『墨流し』の『クロガキ(黒柿)』の話をしました。その時は、肉厚のカキの耳突板を厚みで半分に割ってブックマッチにしたものを使ったキッチンカウンターの製作をさせていただいた話でした。その際にそのクロガキと共木の板(同じ一本の丸太から取れた)がありまして、実はこれが私的には一番気に入っていたもの。ただ同じ木柄のものはなかったので、単独として使わなければなりませんでした。そのカキが大五木材にやって来たのは10年以上も昔・・・

 




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