森のかけら | 大五木材


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大五木材の狭い倉庫の中にはぎゅうぎゅう詰めに木材が押し込まれていて、スーパーマーケット並みにスペースの奪い合いが日々繰り広げられています。限られた空間を有効に活用するため、いったん鋸が入って割り返された残りの材のような木材は「指定席」から「自由席」に移っていただかねばなりません。天井窓から光が差し込み、いつも明るい場所で目につきやすく木製の台座に上に並べられるVIP待遇から、雨風の影響を受けやすい入口付近、次に差し掛けの屋根の下へと移されていきます。

それまでに早く『出口』を見つけてあげるのが私の仕事なのですが、200種以上もあるとすべての材に目が行き届きません。この木も以前に注文が入って、鋸で大割してあるものに活用したのですが、残った部分が長い年月、差し掛けの屋根の下で過ごしてきました。屋根があるといっても雨や風には晒されているので、すっかり表面は日焼けと汚れで灰褐色になってしまっています。一見すればもうこれは使い物にはならないレベルと思われるでしょう。しかし、私にはまだ勝機がありました。この木ならばまだ使えるはず!

幸いにも、この木の上にも少しだけ違う木材が乗っていたので、壊れかけた雨どいから落ちる雨水に穿たれて朽ちるという状況にはありませんでした。その木を削ってみると、綺麗な木肌が復活!写真では何の木なのか分りにくいかもしれませんが、これは『キリ(桐)』の木です。キリは伐採後そのまま使うと、後からアクが滲み出すので、水に浸してアク抜きをしてから使わなければなりませんが、それが出来るのは桐箪笥などそれなりの出口に利用されるごく一部のエリートのキリだけで、この辺りから出材される小径木のキリにまでその処置がされることはありません。

なので、後からアクが滲み出したりして評価が下がり、やっぱりキリを使うのは止めておこうという悪循環が発生したりするのですが、どこまで手間をかけれるかというのは難しいところ。それがこのキリは、たまたま長い間雨に晒される場所に放置晒されていたことで、いい感じにアク抜けが出来たみたいで、削ってみると以前よりもいい感じの美白。まさに怪我の功名ですが、たまたま素材がキリで、ほどほどに雨風に晒される場所で、運よく出番が巡った来たというだけで、そのまま朽ちていく木も多いので、失意のまま陽の目を見ることがなかった彼らへのこれがせめてもの罪滅ぼし。




先日、『今そこにある森のかけらの危機』を救うためにビーバー本部から送られてきた『今欠品して困っている端材たちを早速製材。弊社は製材所ではないので大きな鋸はありませんが、小型バンドソーはあるので、これぐらいのサイズの端材は割ることが出来ます。限られた材をいかに無駄なく木取りして最大有効に使えるようにするかは、この木取り次第。この作業だけは他人には任せられません。【森のかけら】だけではなく、素材によっては『森のりんご』や『モザイクボード』、『森のこだま』などにも活用します。

欠品している材って、だいたいがメジャーではなくて一般的にはあまり流通していないものが多いので、なるべく無駄が出ないように慎重に製材しなければなりません。とはいえ、そういう木って径級も小さくて芯が含まれていることも多く、わずか35㎜角のかけらといえども取るのには頭を悩ますこともしばしば。しかもまだ瑞々しいものはこれから数ヶ月かえて乾燥させていくので、「天使の取り分」も考慮して少し大きめに挽いていく必要があり、頭で考える以上に木取りも難しく、出したくはない「端材の端材」も発生します。

しかしこういう場合に発生するマイナーの木の「端材の端材」の存在が新商品開発の原動力になったりするのです。まあ、さすがにこんなものどうにもならんだろうというペラペラの端材でも、それが珍しい木であれば廃棄する気にはなれません。例え商品にまで昇華できなかったとしても、そういマイナーな木の端材ばかりを一定量集めれば、全国にはいろいろな樹種を使ってクラフト商品を作られている人は沢山いらっしゃるので、オンラインショップの『ちょこっと端材』にアップすればそれなりに売れて、活用してもらえます。

しかし私の場合、そこで気をつけなければならないのは、すぐにそっちに心がいってしまい、「端材の端材」の商品開発に夢中になってしまい、本来主目的のはずの【森のかけら】の事がおざなりになり本末転倒になりがちという事。同時にいくつかの事を同じ加減で考えられないので、そうやっていつも脱線したり寄り道してしまう。まあそうやって今まで商品ラインナップも増やしてきたわけですが・・・。欠品していた木が再入荷するとテンションもあがってきます!数か月後にはほぼ欠品解消できそうです!




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