森のかけら | 大五木材


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弊社の次に『森のかけら』を最多保有しているのが、「森のかけら北陸ブロック総括代理店」の㈱ムラモト。『森のかけら日本100』、『森のかけら世界100』は当然のことながら『森のかけら289』で全種をコンプリートのうえ、『夢のかけら』も数10セット保有されています。村本喜義社長はこのブログにも数え切らないほど登場していただいていますが、徹底的に無垢にこだわり全国各地から無垢材を集めに集め、今ではその在庫量は北陸随一。電話やSNSではほぼ毎日交信。

無垢が大好きというベクトルは同じながら、細かな嗜好については微妙に違っていて、村本さんのところではスギやヒノキをはじめとする針葉樹の取り扱いも多く、柾目の建具材や四方無節の造作材なども大量にお持ちです。もちろん広葉樹もガッツリ持っておられますが村本さんの狙いは王道路線。一方こちらの狙いは、脛に傷のあるようなゲテモノ、キワモノ路線。なので一緒に市場に行ってもお互いの狙いが同じなんてことはほとんどありません。それでも困った時に相談すればなんとか材を見つけていただきいつも助けてもらっています。

以前にブログでも紹介しましたが、その村本さんとの「金沢~松山交易」で互いの材の売り買いもさせてもらうようになり、弊社の『モザイクボード』もまとめてお買い上げいただきました。まあ大概のモノは持ってられるのでウチとしては売り込めるものが『森のかけら』と『モザイクボード』しかないのですが(笑)。そうやって全国各地から材を仕入れられているのですが、仕入れるボリュームと倉庫のキャパが全然釣り合ってなくてドンドン倉庫も増えてます。そして今回、最大キャパの押水倉庫を増床することになり、先日ついに完成。

増床のお披露目も兼ねて今月の銘木市は、増床記念の特別市として21日(土)と22日(日)の二日間開催となりました。そしてなんとそこに大五木材専用販売スペースを設置していただいたのです。それがこちら!『モザイクボード』は、本来のムラモト路線の商品ではなかったのですが、こちらから無理にお願いをしました。その際に、金沢に来て宣伝してくれ!と言われていましたが、その約束を果たす時がやって来ました。これで馳せ参じねば男がすたる!あまりの期待値の高さに押しつぶされそうですが北陸の人は優しいと聞いています(笑)。

ということで今週末は久しぶりに金沢に赴きます。これが平時であれば道中あちこち寄り道して見聞を広めるところなのですが、コロナ禍ということで今回は脇目も振らずに一路金沢へ。そこからもオリンピックのようにホテルと倉庫のバブル方式でさまざまな誘惑を断ち切り仕事に専念します。私は22日の朝から市終了まで会場となる押水倉庫にいる予定です。あくまでも北陸でモザイクボードファンを増やすといううのが今回のミッションなのですが、売る以上に買ってしまわぬよう、この誘惑も断ち切らねば!ご来場お待ちしてます(^^♪




10数年前にたまたまご縁があって、廃業される木工所から10トン車10数台分の木材がうちにやって来ました。積み上げられた膨大な量を目にした時には、果たして全部売り切れるのだろうかと不安にもなりました。先方が昔から在庫していたもので、古いものだと30数年前に仕入れたものもあるなどかなり年季が入っていて乾燥状態は完璧。しかも丁寧に桟積みしてあったので品質も良好。今では入手するのも難しいと思われる長尺幅広の一枚板のラワン類や南洋材、アフリカ材、北米材などなど。コンディションがよかったので意外に足も早く売れていきました。

その中には幅が600を超えるような無節のブビンガも沢山あったのですが、当時は大事に置いておこうという気持ちよりも、どうにかしてこの山のような木材を少しでも早く減らしていかなければ作業も出来ないという、倉庫のスペース事情もあったのであまり迷うこともなく、話があればホイホイと使っていました。そして気がつけば、下手するとこの仕事を止めるまで売り残すと社員にまで陰口を叩かれた大量の木材もすっかり消え失せてしまい、残すところ10枚足らず。今にして思えば、あの時のブビンガ何枚かでも残しておけばよかったと・・・。

今更言っても仕方ないのですが、当時はブビンガがまだ普通に流通していて、乾燥しているのは貴重ではあったもののブビンガというだけでそこまで珍重されたわけではありませんでした。その後ブビンガもワシントン条約の付属書IIに指定(2017年の1月)され新規の輸入が出来なくなりました。それでもまだ国内で保有している製材、材木屋も多くてしばらくの間はそれなりに市場にも出ていましたが、やがてその姿も名前も聞かなくなっていきました。そんな折りに舞い込んだブビンガの注文。半ば諦めかけていたのですが、探せばまだあるところにはある。

5m超の片耳付きの板や40㎜厚の平板など希望していたサイズのブビンガが集まりました。その後人工乾燥させるなどして現在職人さんが加工中で、どうにかお施主さんの要望を叶えられそうです。それにしても新規に輸入は出来ないブビンガですが、国内にどれほどの量が残っているのでしょうか。かなり乾燥して経年変化した材も見受けられるので、随分前に挽いて保管しておいたものだと思うのですが、売れずに残っていたのか、我慢してずっと持ち続けていたのか。声がかかった時がベストな売り時とも思える一方で「かけら屋」としては保全の狭間で葛藤。




いつもの悪い癖で、商品が出来上がったことですっかり気が緩んでしまって放置してしまうという私の怠慢で影が薄いのが『森のかけら玉』。そのお詫びも兼ねてここからの後半戦は『森のかけら玉』を強めに推していこうと思っています。キューブの『森のかけら』に対抗して丸く削ったのが『森のかけら玉』で、それが何かになるというようなものではありません。円く削った時の表情が見てみたい!丸くしたら面白そう!という好奇心の結晶です。他人の評価はどうあれ、私的には自分の欲求が満たされ結構満足しております。ただし商品としての評価となるとまったく別物で、これをいかにして売っれいくかという事が大命題です。

玉といっても実際にはまん丸の真球ではありません。製造工程の事情で下部に少しだけ平面があるので、置くと転がらずに安定します。ときどき、数珠などにしたいので真球が欲しいという方がお見えになりますが、弊社ではこのサイズでの真球商品は作っておりません。『木のプール』の木の玉も同じ工場で作ってもらっているので、そちらも真球ではありません。真球も作れないことはないのですが、製造コストが相当高くなるのであえて真球にはこだわってはいません。

沢山の木の玉で遊んで欲しいという木の玉プール、沢山の木の種類を集めたいという森のかけら玉は、なるべく低価格にする必要がありましたので真球にはしていません。森のかけら玉は直径が23~26㎜程度で作っています。これももちろん端材出自ですので、倉庫の事情で原料が左右されるため多少の幅は見ています。一方、木の玉プールで使っている玉は直径35㎜。微妙なサイズの違いは、木の玉プールは主に子どもが遊ぶので誤飲しないように少し大きめに作っているから。森のかけら玉の場合は、そのサイズにすると樹種の確保が難しくなるので少し小さめとなっています。

樹種についても、木の玉プールは基本はナラやミズキ、ブナ、カバなどの国産広葉樹で、要望に応じてヒノキも使います。対して森のかけら玉では国内外の見た目に特徴のある広葉樹で作っています。現在揃っているのはパープルハート、紫檀、ホワイトアッシュ、ムイラカチアラ、チャンチン、ヨーロッパビーチ、ササフラス、ィペ、サザンイエローパイン、ニガキ、ミズナラ、ブラックウォールナット、サティーネの13種。最終的には100、いや200種の色とりどりの『森のかけら玉プール』を見てみたいというのが密かな野望・・・。




弊社でカウンターな内装など関わらせていただいてショットバーやカフェがオープンするとお祝いと現場の写真撮影を兼ねて伺わせていただくのですが、そこでよく見かけるのがシンビジウム。花の種類には疎い私ですが、さすがにその花が立派で高級な贈答用のものだということぐらいは分かります。そんなシンビジウムを故郷の西予市で栽培されていたのが(有)フローラルクマガイ熊谷琢磨君と真由美さんご夫婦。熊谷君は高校の後輩で、私の家内と同級生、真由美さんは私と同級生の姉さん女房です。その熊谷夫妻が先日久々にご来店。栽培されていたと過去形で書いたのは、2018年に西予市に甚大な被害を与えた西日本豪雨で川沿いにあったハウスは水没し、生産物は流されてしまい残念ながらシンビジウム栽培は断念せざるをえなくなってしまいました。

熊谷君のところではシンビジウムを苗から育てていて、出荷するまでに4年近くもかかることがあるそうで、普通ならそこで事業を断念するところですが、熊谷夫妻のシンビジウム栽培に向ける情熱と顧客や地元の方の応援、支援で復活の道を歩みだすことになったのです!こういう時にその会社が地域や業界においてどういう存在であったのか、真価が問われます。二人の人柄の賜物。とはいえハウスも苗もすべて消失してしまったため、すぐにシンビジウム栽培を再開するのは不可能。

そこでまずはハウスを修復し規模を縮小してトマト栽培を行い、徐々に環境を整えながらシンビジウム栽培の再開を目指していく計画のようです。ということで新たに立ち上げたのが名前にちなんだ『くまさん農園』。一般的なミニトマトと比べて糖度は10度前後あってとっても甘くてジューシーな『ウルルンとまと』の栽培をスタート。ロゴ等のディレクションは『えひめのあるくらし』でも大変お世話になった西予市在住のデザイナー、井上真季さん!ご縁を感じます。

さて、トマト栽培の傍ら、南半球の珍奇植物なども手掛けていて、まだまだ種類は少ないようですが、珍奇植物マニアとしてはシンビジウム以上に興味が惹かれる(ごめんね💦)!早速、ショッパーズ宇和店に立ち寄ったところ、なんとあの『ボトルツリー』があるではないか!学名ブラキキトン・ルペストリス(Brachychiton rupestris)。樹形がボトルを逆さまにしたようにしたことからボトルツリー(またはクイーンズランドボトルツリー)の名称で親しまれています。植物園で何度もその御姿を目にしまして、叶うならば【森のかけら】にも加えたいと夢想してきました。さすがにこれを大きく育てて、その一部を【森のかけら】にしようとは思いませんが、ボトルツリーが手元にあると思うだけで心が豊かになるではありませんか。迷わず購入!(2018年6月大阪咲くやこの花館で撮影)

今後も食虫植物やら珍奇植物も揃えていくという事なので、『ウルルンとまと』と共にくまさん農園からは目が離せません。ボトルツリーは自生地が乾燥地域なので、乾燥に耐えるために幹の根元に水分を貯めて育つため根元が膨らんだ個性的なフォルムになったそうです。行く道は決して楽ではないと思いますが、苦難や困難はボトルツリーのように根元にグッと溜めて、シンビジウムの花言葉である「飾らない心」、「素朴な心で頑張って下さい。くまさん農園、応援させていただきます(^^♪




 

国内外の多様な広葉樹を使ったモザイクボードですが、今まで単発の現場が主だったのですが、安定的に取り扱っていただけるお店が増えています。先日、石川県金沢市(株)ムラモトさんの『加賀百万石 絢爛モザイクボード』をご紹介させていただいたばかりですが、そこから少し西に下がって今回取り扱っていただけるようになったのは京都府京丹後市(株)福田工務店さん。福田工務店さんは創業昭和15年の老舗の工務店で、木にこだわり良質の木材を使った家造りをされてきました。

在庫されている木材の量・質ともに工務店のレベルを遥かに越えています。三代目の若い正吾社長は、数年前にわざわざ奥さんとご来店いただき、それからのお付き合い。伝統に胡坐をかくことなく、工務店という立場から新たな木の魅力の発掘にも取り組まれていて、倉庫の一部を展示場/販売スペースに改造し 木工雑貨から一枚板天板やDIYに使用する材に至るまで幅広く取り揃えて、KUKU』というブランド名で様々な商品展開をされています。いずれも工務店さんの技術力に裏付けされた商品ばかり。

テーブルやカウンターなどの展示スタイルや空間の使い方にもセンスが溢れていてとてもオシャレなのですが、その一角にモザイクボードも加えていただけることに。展示の仕方ひとつでうちの倉庫で見るよりも随分と上品に見えます。それを見ながら、今まで自社のオリジナル商品という事で、最後の『出口』まで自分で見届けたい(自社で最終商品まで作り込みたい)という気持ちが強かったのですが、これからは感度の高い人に違った視点で活用していただく事が必要だと痛感。

福田工務店さんのある丹後地方といえば撚糸技術を用いた後染め絹織物である『丹後ちりめん』が有名。それで今回のキャッチコピーは『丹後ちりめん 優美モザイクボード』。先の『加賀百万石モザイクボード』(金沢市)、今回の『丹後ちりめんモザイクボード』と移動してきたので、次は恐らく加古川の『播磨灘モザイクボード』か、大阪の『立売堀モザイクボード』あたりになりそうな予感が・・・。何はともあれ京都でもモザイクボード旋風巻き起こしていただきたいです!




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