森のかけら | 大五木材


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20101130 久万山モンブランと新月膳①先日の『大五木材の感謝祭』では幾つか食べ物関係のお店の方や、商品をお借りして販売させていただきましたが、中でも好評だったのが『パティスリーミカンカフェ』さんの「年輪パイ」!普段お店で販売されている商品ではないのですが、特別にお願いしてうちにも作っていただきました。木の年輪を模したデザインです。オーナー・シェフ永尾彰英さんとは、以前「霧島あか松」で、お店のテーブルを作らせていただいて以来、イベントなどでケーキを提供していただいたり子供の学校の社会見学など色々お世話になってます。

 

20101130 久万山モンブランと新月膳②今回もそのご縁でお願いしたところ気さくに応じていただきました。その少し前の話ですが、永尾さんご一家が弊社にいらして、知り合いの方へのプレゼントに木のおもちゃを買いに来ていただきました。その祭に展示してあったあるモノに興味を示していただきました。何かがひらめいたのでしょう!早速にそれをご購入いただき、後日更に追加でご注文いただきました。どういう風に使われるのか気になっていたのですが、その成果は別の形で知る事となりました。それがこの記事!久万高原町では、町内の農地で栽培された地元食材を生かした「久万高原町こだわり料理コンテスト」が開催されたのですが、、「こだわり料理部門」と「こだわりスイーツ部門」の2部門に、それぞれ「プロ部の部」「アマチュアの部」を設けて競い合われました。そのこだわりスイーツ部門」の「プロ部の部」で、『ミカンカフェ』さんが見事優勝されたのです。

 

20101130 久万山モンブランと新月膳③永尾さんは「愛媛スイーツコンテスト2009」でもグランプリに輝くなど、その味は折り紙つきですが、常に研究心旺盛な方です。今回受賞された作品は、久万高原町のサツマイモを使ったデザート「久万山モンブラン」㊨。今回のオリジナル作品という事なので、食した事はありませんが、「目で食す」という言葉があるように、目でも楽しめる華やかなスイーツです。その器に使っていただいているのが、久万高原町産の『丸膳』なのです!

 

20101130 久万山モンブランと新月膳④そうなのです、この丸膳こそが、永尾さんが購入していただいた「ひらめきのアレ」なのです。これってただの膳ではありません。数年前に盟友・井部健太郎君(久万造林社長)に頼んで、新月伐採してその後葉枯らし乾燥してもらった正真正銘の久万高原町産の『新月杉』で作った丸膳なのです。杉は針葉樹で、決して硬い材ではありませんが、触ると木の温もりがストレートに伝わる素材です。温かい木は概して軽いのですが、杉も類に漏れず軽軟です。上に乗せるのが甘いスイーツですから、あまり重量感のあるモノや色に濃いモノではバランス的に難しいかもしれません。その点、この新月杉は30~40年生の原木を使っていますが、目合いもほどほどで赤味と白身が混在しますが、それもいいコントラストになります。あまり年輪幅が狭いと緊張感が生まれますので、これぐらいの杢目がちょうど良い塩梅なのかもしれません。

 

20101130 久万山モンブランと新月膳⑤飲食関係での『出口』を求めて、自分なりに考えて作ってみた丸膳ですが、器としての価格帯と食を引き立てる付加価値の付け方が未熟で、いまひとつ市場への浸透が弱いのですが、こういう形で使っていただけるとありがたいです。いつも思う事ですが、売ろう売ろうと思うと決して売れないものが、人との出会いやお付き合いの流れに乗ると極めてスムーズに受け入れていただき、こちらの想像を超えた用途や評価を受ける事が多々あります。いつもそうして助けられてばかりですが、感謝、感謝。ちなみに『新月杉・丸膳』ご興味のある方はこちらもどうぞ!




20101129 感謝祭のいちばん長い半日①主催者でありながら昼からしか参加できずに申し訳なかったのですが、弊社の場合こういうイベントでは女性陣が主役ですので、私は雑用&力仕事担当です。いつもお世話になっている様々な職種の方々がご協力いただき、冬場に外部の狭いスペースという悪条件でありながら、多くの皆さんに手助けしていただきました。なるべくお金をかけないというのがモットーですので、ほとんどが手書き手作りです。こういうポップやイラスト関係は、弊社スタッフの石川奈々ちゃんが手慣れたタッチで描いてくれます。

 

20101129 感謝祭のいちばん長い半日②経理の正子さんも出てくれて受付やら準備やらに対応してもらいましたが、午前中は結構人が多かったようです。鉄板人気の『木の玉プール』は、フルタイムで子供達が賑わっていました。砂利の上に木製のステージを並べて、簡単にブルーシートや布を敷いただけなので、小石や砂埃で足元も真っ黒ですが子供達はまったく気になりません。さすがは風の子、そういえば私も子供の頃は寒くなってもなかなか長袖を着ずに、親を心配させていましたが、今はまさにその心境ですが、子供にすれば余計なお世話でしょう。

 

20101129 感謝祭のいちばん長い半日③出店していただいたお店の中には、私もいつもお世話になっている『ブルーマーブル』の藤山さんの姿が!吹きさらしの中で申し訳なかったのですが、それが逆に幸いしたのか(?)途中で豆が足らなくなって取りに帰られたとか。少しでも『ブルーマーブル』の美味しい珈琲がたくさんの方に味わっていただけて何よりです。以前にもご紹介しましたが、藤山さんとは話せば話すほど、共通する知人や友人が現れ並々ならぬ「縁」を感じます。この後もっと深い共通項が出てきそうな・・・。

 

20101129 感謝祭のいちばん長い半日④さて、藤山さんはマルチな才能をお持ちで、人気喫茶店のオーナー(この『ブルーマーブル』と大街道の『ナテュレ』)にして、オーストラリアなど活躍するプロのカメラマンであり、珈琲の味覚を判定できる国際的なカッピング・ライセンスを持つカッパーであり、調理専門学校の講師でもあり、大街道商店街の理事でもあり、他にも諸々な分野でご活躍されていらっしゃいますが、そういう事を一切に鼻にかけることなくいつも謙虚で笑顔が絶えません。そういうお人柄だからこそ多くの人に求められるのでしょうね、素晴らしいです!珈琲もGOOD!

20101129 感謝祭のいちばん長い半日⑤別のコーナーでは、木材の方でお世話になっている『樹のぬくもり工房』さんの商品。木地師の加藤加藤大禮さんは内子町に工房を構えて作品作りをされています。当日は作品のみの出展でしたが、面白い作品を作られていました。それがこの可愛いストラップです。いつもいろいろな材をご購入いただいているのですが、その中からウェンジパープルハートパドックなど色合いのはっきりした材の端材を丁寧に仕上げて作られています。こういう物には目がなくて、つい2個も買わせていただきました。出来れば弊社のオリジナルも作っていただきたい!

20101129 感謝祭のいちばん長い半日⑥他にもいろいろな異業種の方が出展していただき、花を添えていただきました。懐かしい駄菓子コーナーにも子供達が群がり、勝手に木工コーナーでも端材を堪能されていました。そしてイベントのオオトリは、人形芝居劇団『ぷか』さんによる人形劇です。巧みな人形操作で子供の心をわしづかみ!朝から最後までずっといらした方も居てありがたい限りです。家具の問い合わせも数点いただきました。寒い中、屋外のイベントでしたが、ご協力いただいた皆さん、ご来店いただいた皆さん、本当にありがとうございます。そして、これからもよろしくお願い致します。

★『ブルーマーブル』さんでは、このたびイタリアンシェフの青江さんとともに食のイベント『イタリアへの道』を開催されるようです。詳しくはこちらをどうぞ→http://www.naturel.tv/aboutus.html#naturel




20101128 備えあれば憂いなし?①本日は、大五木材の敷地で『感謝祭』というイベントを開催しておりますが、私は朝から消防団の防災訓練に参加です。市内勝岡町のグランドに各分団が集合して、大規模災害のための防災訓練が実施されました。会場は海の近くで、風は冷たいものの、天気が良かったのは幸いです。こういう時は動いていた方が体が温まります。訓練はホースを50本繋いで、どれぐらいの圧が掛かるかを体験して、実際の災害時に備えようという事で、各分団手分けしてホースを連結していきます。グランドを3周分ホースがうねうねと繋がっている光景は何とも不思議なものです。これだけの長さを水が流れるのか疑問でしたが、水圧恐るべし!吸水のスイッチが入ると、まるで生き物のようにホースが躍動して水が走り出します。これが映画のような結構面白い動きです。ところが途中でホースに穴が幾つも開いてて、シャーッ・・・噴水が幾つも!

 

20101128 備えあれば憂いなし?②各分団から2名ずつ筒先を経験させてもらったのですが、私もその一人に選んでもらったので貴重な経験をさせていただきました。更にごくごく近くで筒先のアップを撮影するチャンスにも恵まれました。ポンプ車から物凄い勢いで送られた水が、50メートル先の筒先までくるとどれくらいの水圧になるか、測定器で測って記録・体感します。面白い機械があります。ノギスの水圧計のようなものでしょうか?さすがに自分が筒先を持った状態の時は、カメラをも同時に操作する事は出来ませんでしたが、かなりの接写に成功!

20101128 備えあれば憂いなし?③風下は避けたのですが、物凄い水圧で激しく返り血ならぬ返り水を浴びてしまいました。勢いがあるので絶対に手を外さないようにと注意を受けていましたが、50メートル先でも結構な勢いがありました。猛火を消火するにはこれぐらいのパワーが必要なのでしょうが、水も火と同様に木材にとっては天敵といえるかもしれません。燃えてすぐ灰になる火の恐さと、濡れてやがてカビたり腐ったりする水の恐さ、どちらも乾燥と艶には必要な要素ですが、過ぎたるは及ばざるが如しです。

20101128 備えあれば憂いなし?④乾いてひび割れしていたグランドも次第に水浸しに・・・。晴れた空に水が放たれ、綺麗な虹も出ます。分団が違ってもこういう訓練を経験する事で不思議な連帯感が生まれます。こういう事でもないと、まがりなりにも経営者で40歳も越えると、命令系統の中で指示を受ける事もありません。昨日あたりから、実写版「宇宙戦艦ヤマト」のTVスポットや特番が流れ始めて、気持ちだけは「破動砲発射!」の気持ちで筒先を握っておりました。本当の火災現場となると、そんな余裕はありませんが・・・。備えあれば憂いなし、です! 

20101128 備えあれば憂いなし?⑤訓練は昼頃まで続きました。訓練の後は慰労会がつき物ですが、私はこの後会社で『感謝祭』が控えておりますので、慰労会はお断りして自宅に戻りました。早朝から家族総出で出動して、感謝祭の備えは憂いがないほどしましたが、開始前に会場敷地を離れたのですが、様子がまったく分かりません。敷地が見えてくると同時にたくさんの人影が!木の玉プールに群がるちびっ子達、出品していただいているお店にもたくさんの人、敷地に収まりきれないほどの車・・・憂いはなかったのか?明日に続く・・・




20101127 完成形を想像する力①新規で来られるお施主さんの中には、「こちらで家まで建ててもらえなのですか?」などと言っていただく方がいらっしゃるのですが、残念ながら弊社では住宅工事は行っておりません。内装材などの説明をさせていただく中で、木材の使い方や選択手法に共感していただいた方が稀にそういう声を掛けていただくのです。ありがたい事ではありますが、とてもそんな能力もありませんし、そもそもが大雑把な人間ですので、細かな打ち合わせは苦手です。それでもウッドデッキやフェンス工事など提案の過程でどうしても施工が絡む場合は一部請けさせていただいておりますが。それも積極的な営業という訳ではありません。きちんと基本を勉強しているわけではありませんので、いい加減な事は出来ませんが、大工さんの力を借りて出来る範囲で頑張らせていただいております。あくまでもお客様の仕事の邪魔しない程度に。

 

20101127 完成形を想像する力②今回もご縁があって板塀の工事のご依頼を受けました。細かな打ち合わせとか基本が分かりませんので、全て自己流ですが、ありがたい事に信頼していただいたので、ベストを尽くすのみです。馴染みの大工さんに頼んで仕事をしてもらうので、何回かに分けての工事となりましたが、本日無事にすべての作業が完了しました。結構長めの無垢の板塀になりました。目隠しと風対策からほぼ隙間無しに張り詰める事となりました。板は杉材に防腐剤加圧注入した物を使用させていただきました。

 

20101127 完成形を想像する力③柱には鉄のように硬い『マニルカラ』を使用。『アマゾンジャラ』の別名を持っていますが、その名の通り中南米はアマゾン産のハードウッドです。上の画像で赤茶に見えるのがその『マニルカラ』です。弊社ではウッドデッキの床板などに利用していますが、雨に塗れると右のように更に色合いが深くなります。しかしそれもしばらくすると紫外線の影響を受けて白銀化しますが、強度に問題はありません。私は敢えてこの現象を「ロマンスグレー」になると呼んでいます。

 

20101127 完成形を想像する力④この板塀全体も1,2年もすればロマンスグレーに成長します。退色する事を極端に心配される方もいらっしゃいますが、どの段階が完成形なのかと考えるかによってその印象は随分変わってくると思います。左のモノクロで撮った雰囲気が、1、2年後のイメージに近いでしょうか。天然素材である木の宿命として、退色、色合いの変化は折り込み済みだと思うのは業者の思い込みかもしれませんが、辛抱強く説明していけばほとんどの方がしっかり理解してくださいます。『知るという事』は大切だと思います。




20101126 ビーチの端材と感謝祭①以前、『ちょこっと端材』コーナーにアップした際に、大人気で速攻で売れた「ヨーロッパビーチ(ブナ)の引き落とし材」がまた出来ました。早速先日、コーナーにアップさせていただきました。『今日のかけら』でも取り上げさせていただきましたし、ビーチ(ブナ)の汎用性の高さはよく知られているところですが、昨今の家具や内装(あくまで弊社の)ではそれほど人気が高くありません。全般的に癖が強くなく、小割りにしても使いやすいという点が特徴のひとつでもあるのですが、むしろそれが平均点過ぎて面白くないと思われるのでしょうか。変わった方、いやもとい極めて個性的な方が多くいらっしゃる弊社のようなアブノーマルな会社においては、スタンダードな材は肩身が狭いのかも知れません。何だかビーチに申し訳ないような・・・。そういうつもりばかりでもありませんが、引き落としがある程度まとまりましたのでご案内致します。

 

20101126 ビーチの端材と感謝祭②そんなビーチですが、学校などに「木の話」などに行かせていただくと、古い体育館などはやっぱりブナです。築年数が古いものは、もしかして国産のブナを使われているところがあるのかもしれませんが、恐らく多くは輸入のビーチだと思われます。年季の入った体育館ですと、あのブナ独特の胡麻をふったような柄がすっかり淡くなってしまっているモノや判別も困難なほどに表面が磨耗しているケースもありますが、それほどまでに子供達の暮らしを支えてきたのでしょう。

 

20101126 ビーチの端材と感謝祭③ブナの原生林は世界的にも極めて貴重なものとなり、東北の白神山地のブナの原生林は世界遺産に指定されていて、県内ではわが故郷・西予市野村町大野ヶ原のブナの原生林も大変貴重なもので、学術参考林、水源かん養保安林、県立自然公園第一種特別地域にも指定されています。また、何故「」という木が木偏に無と書くのかという話をして、ブナの木の存在感をたっぷり高めた後で、皆さんが今座っている床がそのブナですと教えると、え~っ!と驚きます。

 

20101126 ビーチの端材と感謝祭④ごく身近にあるものがどういう素材か分からないというのは何だかもったいない気がします。私だって木の事しか分からないし、木の事だって分かるのはごく一部の事だけですが、それでもいろんな事をしってやろう、見てやろうという気持ちは大切だと思います。私の場合、それが高じて【森のかけら】に行き着いたのですが。日本の木の大切さを教える事の有用性は、何ら否定するものではありませんし大切な事です。でも一方で実際に長らく自分たちの生活を支えてきてくれた木にも目を向けて欲しいと思います。それが外国の木であろうとも。学校の床材などになると築数十年単位でしょう。人間だってそれだけ日本にいれば帰化する人だっているでしょうし、第二の母国として日本の事を想うでしょう。ならば、木にもそういう目で接してもらいたいものです。

 

20101126 ビーチの端材と感謝祭⑤外国の木だから、輸入材だから、という偏見を捨て同じ地球人として、一度手にした自然の恵みは最後まで大切に使い切るという気持ちが大切なんではないかと思うのです。そのためには、それが何者であるかを知れば、もっと関心や愛着も湧いてくるのではないでしょうか。その意味でも、手に入った素材は端材までおが屑まで使えるところは最後の最後まで徹底的に使い切りたいと思っています。ゴミと言われようと、邪魔と言われようと、そう簡単には燃やしませんぞ!

 

20101126 ビーチの端材と感謝祭⑥そんな思いも込めたブナ(ヨーロッパビーチ)の端材、クラフト関係、小物製作の方是非ご活用下さい!また、他にもいろいろな端材などを実際に見てみたいという方には、今週の日曜日、11月28日(10:00~16:00)に、日頃の感謝を込めて弊社敷地内において感謝祭と銘打ち、木のおもちゃ、クラフト製品、木製家具などの大売出し&日頃お世話になっている飲食関係、クラフト関係の皆様にも出品いただき、賑やかなイベントを企画しております。お近くの方は是非いらして下さい。と言っておきながら、私は午前中、消防団の防災訓練のため不在で、午後からしか居ないのですが・・・。家具や端材にご興味のある方は、日曜日1時頃からでしたら在中しておりますので、物凄くピンポイントな時間指定で申し訳ありませんが。




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