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何らかのつながりがあるとか、誰かが誰かを引っ張ってきたというわけでもないのに、不思議とこの数年で木工職人、家具職人、木工作家など木でモノを作る事を生業(なりわい)としたいという若者(まあ中には若者と呼ぶには少しとうがたった方もいますが)が私の周辺で急増。2、3年で7、8人ものクラフトマンが看板を掲げて木の仕事に就かれています。地元愛媛出身で、県外で修行してから戻ってきた人や、これらか木の仕事で飯を食っていこうと一念発起して業界に飛び込んだ人。
世代も環境も背景もそれぞれですが、愛媛、特に松山周辺で家具や木工の仕事をするとなると、繋がる糸はおのずと限られてくるので、そのうちに多くの人が弊社に足を運んでいただき、どうしてこの仕事を始めようと思ったのか、これから何を作っていくのか、仕入や販売はどうするつもりなのか、等々いろいろな話しをさせていただきました。目的や目指す方向に多少の相違ははあれ、木を生業として木で生きて行こうとする仲間が身近でひとりでも多く増えるというのはありがたい事です!
まあ道は決して平坦ではないと思うものの、予測不能でだからこそオモシロイとも言えるわけでは、「今の時代大変だけど・・・」なんて言うつもりはありありません。商売敵が増えたなんて了見の狭い考え方ではなく、木のモノを愛媛で供給できる窓口が増えたと考えて、いい繋がりで保てればいいと思います。そんな中で堅実に開業の道筋を歩んできた人もいます。それが、池内一豊君のウッドワークかずとよを弟子抜けしてこのたび今治市玉川町に自分に工房をオープンさせた馬越崇永君。
先日、師匠の池内君をはじめ職人仲間(ZEN FURNITUREの善家雅智君、Wood Studio YUUの土居勇真君、前田清幸さん、K’craftsの川上陽介君)と私の6人で、馬越君の工房にお邪魔しました。松山市内から車でおよそ40~50分と、結構な距離があり、かなり山中に奥行った人気の感じられない寂しいところなのですが、遅くまで機械が大きな音を立てる加工場の宿命。むしろ加工場としては望ましい環境です。工房の名前は、家具と自分の名前の馬越が合体した『カグマ製作所』。
職人同士ってプライドが高い人が多くて、案外横のつながりがないことが多いのですが、このメンバーは前田さんを別格として年齢が近い事もあり、互いの仕事を尊重しないながら非常に良好な連携が出来ています。馬越君は椅子などを中心に家具などの制作を手掛けていくという事で、弊社もいずれ無垢の椅子の加工をお願いしたいと思っています。まだ完全に機械などの設置が終わっているわけではないようですが、そのうちこの工房からも賑やかに木を削る音が聞こえてくることでしょう。ガンバレ馬ちゃん!
人の暮らしに欠かせない『住』に関わる産業として大昔から存在する伝統からくる焦燥感からなのか、今している仕事を既存の職種に明確に分類しないと気が済まない人が多いようで、同業者からはたびたび、「ところで大五木材さんって何屋さん何ですか?」と訊かれます。もうその質問には辟易しているところなのですが、自分の会社が木材小売業なのか卸売りなのか、家具製造業なのか木工クラフト業なのかそんな既存の職種分類にあてはめる事にどれだけの意味があるというのでしょうか。
いちいち説明が面倒なので、『木のモノ屋』ですと言うようにしていますが、同じく既存の職業分類に決別したのが盟友・井部健太郎君。愛媛県を代表する久万高原林業の基礎を築いた井部栄範氏の直系の子孫で大林業家でもありますが、数年前に製材機械を撤去し製材業からは撤退。スパンの長い林業経営の一方で、現在では製材所跡に地域コミニュケーションの場としてのカフェを設置し、木材を使った建築用材以外の新たな出口を模索中。同じ方向に進む友が近くにいる事がどれ程心強いことか。
以前に井部君が作った久万のスギを使った『杉結箸(すぎゆいばし)』は、四国中央市の水引とコラボし、地元信用金庫のノベルティグッズに採択され多くの県内の人の手にスギのぬくもりが届けられました(右上1枚目写真)。その後、弊社の商品開発にもいろいろと関わっていただき、今では互いの商品開発に欠かせぬ存在。その井部君が作ったのが、経年で古材の風合いを帯びたエイジング材をフレームに使った『CHALK BOX(チョーク木箱)』と『CHALK BOARD(黒板)㊨』。
その2つの商品を製作体験する イベントが久万造林さんで6月28日(日)に開催されます。場所は上述のカフェ。時間は10:00〜14:00(受け付けは9:30~)、参加費は1人¥3000(ランチ付き)、定員30名要予約という事ですので、ご興味のある方はお早めに申し込まれた方がいいと思います。なお当日は、町内で別のイベントが交通規制があるため会場へ行く道が通常と違いますのでご注意ください。今後も木の新しい出口商品への摸索は続いていきます。
昨日はモンキーポッドの芯材と辺材の茶~黒と白のコントラストについての話でしたが、当然ながらその対比にはいろいろなタイプがあります。その中で辺材が黄色い木の代表的なものといえば、『キハダ(黄蘗)』があります。その名前通り、木肌が黄色い事が名前の由来ですが、辺材部分は淡い黄色です。右の写真は加工した直後のもので塗装していませんが、ここにオイルを塗ればもっと艶っぽい濡れ色の黄緑色が現われてきます。この黄蘗の割れのある部分をモザイクボードに一部拝借。
当然ながらその削り屑も黄色いわけで、足元に少し映っていますが、色のはっきりした削り屑ってそれだけで燃やしてしまうのはためらわれるのです。でも結局その中途半端なためらいは以前から何度も何度も繰り返された愚行で、そんな気持ちで集められたさまざまな色の大鋸屑、削り屑が山のように積み上げられるのです。自分でもなぜそんなにさまざまな色のあるモノに惹かれてしまうのか分からないのですが。今惹かれる色で体調が分かるとかいいますが、私の場合は色の種類に惹かれます。
例えば何か1つの商品が完成したとします。そうしたらもう色違いのモノを作りたくなっていてもたってもいられなくなります。それがまた身近に多様な色合いの木という素材があったりして、加工してくれる仲間がいたりするものだから、妄想で終わらずに実際に作ってしまうんです。それが【森のかけら】であり『森のたまご』、『森のりんご』、『モザイクボード』だったりするわけです。妄想するだけならまだしも、実際にお金をかけて作ってしまうところが恐ろしいところ!
もしかしてきちんと調べてもらったら「色彩的偏執症候群」のような(勝手に作りましたが)病的なものなのかもしれません。昔はそんな自覚症状もありませんでしたが、木の仕事をするようになって、倉庫の中で溜まってしまったいろいろな種類の木を見た時に、眠っていた先天性の色彩偏執症候群が目覚めたのです!長い間押さえつけられていた野獣は暴走を始め、カラフルな色の木を追い求めるようになった。いくら手に入れても満たされず、遂には100種、200種と・・・
自己分析しますと、という事のようなのでこの症候群によって巻き込まれ振り回されたり周辺の皆さんは、どうか温かい目で見守って下さい。また似たような症状のある方は、ご自分の中の眠れる魔王がいつ目覚めるやもしれませんので充分にご注意ください。最近またも発熱して作り出しているのが、『日本百樹札(にほんひゃっきふだ)』。以前『WOODEN TAG』のご紹介をしましたが、その日本版。『誕生木ストラップ』よりも小さなサイズの木札です。¥200/枚(税別)です。現在最終の工程に入っておりますので、詳細につきましては後日改めてアップさせていただきます。種類を増やさねば熱が下がらない!という事であっという間に種類が10、20と・・・誰かよく効く薬をお持ちの方。あ、そういえば黄蘗って万病の薬としても知られているんでした。毒をもって毒を制してみるか・・・。
しまった~!学校つながりで『学校教材』の話を書こうと思っていたのに、興味のあるものが目の前に現れるとすぐに心移りしてしまう駄目な人間です・・・。ところで、この数年【森のかけら】の購入先が木材業者・設計士・住宅関係業者から、中学校・高校・大学・自治体・博物館などの公共機関に大きく変化してきています。こちらからダイレクトメールを送るなど特別な営業をしているわけではなく、強いて言えば『公費でのご購入の際は納品後のお支払い』で対応させていただいている程度。
学校関係からのお問い合わせが多いのは、早い段階からお取扱いしていただいている、技術家庭科など学校の授業で使う教具を扱う問屋・㈱トップマンさんのカタログのお陰もあると思います。今まで沢山ご注文いただいてはいたものの、カタログを持っていないのでどういう形で掲載されているか見たことがなかったのですが、小野中学校で授業をさせていただいた時にカタログがあったので初めて拝見させていただきました。印刷されたものを見ると、画像も同じものなのに何だかよく見える〜。
弊社のホームページからご注文いただくようなコアな方は、大抵拙ブログなどを読み込んでからご注文されるので、メールのご注文の言葉の端々にすらも「私も木のフェチです〜」感が滲み出ているもので、こちらもついつい問い合わせの返信メールとしてはありえないほどの長文のお返事を書いてしまうのですが、イベントや展示会などでは予備知識皆無の一般人の方と対峙するわけですから、まずもって「これは何?おたく何屋さん?」という禅問答のようなやり取りからスタート。
木フェチでも木マニアでもなければ、特別木に関心が高いというわけでもないが、たまたま通りがかったら何やらいろいろな色合いの四角いものがいっぱいあるので声をかけてみた的な方との会話。そうです、まともな良識ある材木屋であれば、こういう方々にこそ木の良さを分かってもらうチャンスなんだと、張り切ってご説明するものです。しかし残念ながらこちらは偏屈材木屋でしかも木に対して倒錯した愛を感じる木フェチ野郎、一般常識など通用するはずがありません。
木に興味の無い方にも木の事を知ってもらおう・・・そういう高邁な理念をお持ちの立派で健全な材木屋さんは世の中に沢山いらっしゃいますので、是非そちらの門戸を叩かれた方がよろしいです。こちらは『毒りんご』なんてものを生み出す常識外れの材木屋でございます。もう百万回は聞いたであろう「これ何?」の問いは、私にとって石鎚山に登るよりも辛い修験者の荒行のようなもの。その点、教具専門カタログは、前提の説明不要で理解度が高い方向けなので実に心が癒されます~。
何度やらせていただいても一向に上達しないのはご愛嬌というわけにもいかない年齢になってきたのですが、それでもお声をかけていただけるだけありがたい事。小野中学校のキャリア教育「職業科」推進事業の一環で、今年7年目の出張授業をさせていただきました。木工の実技は、ベテラン池内・谷コンビ。愛媛県産ヒノキの椅子を作るという木工の授業で、私はそのうちの1講座で、木の話をさせていただくという定番コース。本当は木の話をした後、自ら木工の指導もできればいいのでしょうが・・・
対象は中学2年生で、毎年相手は入れ替わっていくので、レジュメそのものは使い回しができるのですが、その時々のこどもたちの反応を見ながら、組み立てていくので内容はガッツリ作り込んでいるわけではありません。こういう出前授業とかが一か月に複数回でもあれば記憶も新鮮なのでしょうが、久しぶりに真面目な話をしようとすると、学名とか何科とか人名などがどうしても思い出せずシドロモドロになる事も・・・。昔バスガイドさんは凄いと思っていましたが何事も繰り返しの鍛錬。
この職業科の授業は、木工以外にも保育、情報、芸術、科学、工業などのいろいろな分野に分かれていて、子どもたちが自分で好きなコースを選べるようになっています。それぞれの講座には、地元で活躍されているプロフェッショナルの方が講師として指導にあたり、5月から10月にかけて延べ10回の授業をするというものです。情報の授業では、愛媛新聞社の社会部の担当の方が講師になられて、新聞製作を実践したり、工業の分野ではロボットの組立をするなど多彩な内容。
状業の前に講師の皆さんが校長室で顔を合わせたりするのですが、分野は違ってもものづくりをする人同士って非常に個性的でお話していてもとても面白く、そこからご縁が出来たりすることも。一方で、私の場合は「木の話」だけですので、何となく肩身が狭い・・・。こういう時には、今更ながら口だけでなく技術も習得していればなあと強く後悔します。やはり、自らの腕でモノを生み出していく力というのは偉大だとつくづく感じます。せめて言葉がその何分の一でも思いを伝えられれば・・・
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