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| 昨日のブログで「クスノキ」の事について触れましたが、本日はそのクスノキから採れる樟脳についての話。かつて日本には、三井、三菱、住友といった大財閥を向こうに回し、ひと時とはいえ天下の三井物産をも凌駕した個人商店がありました。それがかの神戸の鈴木商店です。私は生来のひねくれ者、天邪鬼な性格で、こういう小が大に勝つという話は大好物で、学生の頃から「幻のの鈴木商店」には異常なほど興味を持ち、関係する文献や小説などを読み漁っていました。 |
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そしてその場で、おとなの会のデザイン部門を取り仕切るリアル白石さんこと井上真季さん(イノウエデザイン事務所)の口から、私の心を震わせる名言が飛び出すのです。「男は売れるものなんか作ってはいけない!」ズガーン!ジャイアント馬場の脳天唐竹割が脳髄にまでめり込むような激しい衝撃が私の全身を貫いたのです!そうだ~、これこそ私が見失っていてものづくりの本質、これぞ原点!売れるか売れないなんてちっちゃな事にこだわっていてどうする~!?
これは本来、私に対して投げかけられた言葉ではないのです。新しく『おとな』の仲間入りを果たしたフミフミこと杉浦史典さんは、こちらの何とも味わい深いシュールで振り切った感(!)のある砥部焼の人形を作られていて、以前からSa-Rahの店内にも飾られていて私も気になっていましたが、それを作られているご本人にお会いすると不思議な説得力を持って人形が語りかけてきます。砥部焼の伝統の中では明らかな異端児ですが、異端こそが新しいものを生み出す力!
ただし異端であるがゆえにそれが決して誰にでも受け入れられるわけではないという悲哀はどこの世界にもあるようで、ゆえに杉浦家の屋台骨は綾さんの正統派砥部焼が支えなければならない、なんて話で盛り上がった際に前述の言葉が井上さんの口から飛び出したのです。それはフミフミにとってだけでなく、横に居た私にとってもまさに神の啓示!フミフミに負けず劣らずマイノリティ路線を突き進む【森のかけら】であると自負しておりますが、最近少し心が揺れていました。
この辺りでもう少し一般の方にも分かりやすい、女性の方や子供にもとっつきやすい商品を作った方がいいのでは?なんて少しだけ心が揺れていたところでしたが、この言葉を聞いてハッと我に返りました。100人にひとりの心に届けと作りはじめたモノづくりのコンセプトを危うく自分でぶらしてしまうところでした。井上さんの真意は、男のものづくりは妥協したり迎合するなかれ、初心を貫徹せよという意味だと思うのですが、偏屈材木屋には額面通りストレートに受け取りました!!
昨日に続いて『おとなの部活動』の話です。Sa-Rahの店内で手ぐすね引いて新たな仲間を待ち構えるおとなのメンバー。目的地の見えない泥船への乗船チケットを握り、この扉を勇敢に叩いたのは、砥部にアトリエを構えご夫婦で砥部焼き作りをされている杉浦史典さんと綾さん。綾さんとは、以前に道後温泉のものづくりでお会いして一度お酒を酌み交わしただけですっかり打ち解けていましたが、ご主人の「フミフミ」こと史典(ふみのり)さんとは初底面でした。
今回の取り組みは、公益財団法人えひめ産業振興財団のライフサポート産業支援事業研究部会のご支援を受けてのものなのですが、担当の明上さんが実は綾さんとは高校の同級生というサプライズがあり、数十年ぶりに運命の再会。Sa-Rahの帽子千秋さんはご夫婦とも当然面識はあったのですが、それぞれのメンバーも独自ルートで多かれ少なかれ繋がりがあったようで、ご夫婦はヒョイと結界を乗り越えて、ごくごく自然の流れの中『おとなの部活動会議』に着席。
新たなメンバーも加わり「おとな」たちの妄想はますますヒートアップ!職種を選んだメンバーを集めているわけではないのですが、木材、柑橘、被服、陶芸といずれも自然素材を扱う業種が集まったというのは、自然素材を扱う事の中で何か共通の「感じるも」があるのかもしれません。根っこが一緒なので話も早く、職種の幅が広がったことでいつも以上に前向きな意見が飛び交い、講師を招いての勉強会など今後の「おとなの部活動」の具体的な活動方針が決まりました。
熱い会議で盛り上がったあとは、おとなですから当然の流れで懇親会へ突入。大洲以内の素敵なバール&カフェ・Roy’sさんでの懇親会となったのですが、そこは帽子さんに信奉する仲間(信者?)が集まるお店。ちょうどその日も、大洲市内の有名なこだわりの酒屋『酒乃さわだ』の目利きの達人・沢田君もお酒の納品にやって来て、お店のオーナーや周辺からの証言から、改めて帽子千秋という『おとなの女性』の底知れぬパワーと人間力に恐れ入ったのです。
物事には目に見えない周波数のようなものがあって、共鳴し合ったり引き付け合うのかなあと思う事がしばしばあります。たまたまモノの巡り合わせみたいなものかもしれませんが、欲していた材の話が突然数か所から一度に舞い込んできたり、初めて会った人が実は数珠つなぎに繋がっていたりだとか。先日、シキミやグミなどの小枝の話をアップしましたが、今度は近所の造園屋さんから「大きめの庭木を伐ったのだけでいらない?」とお声をかけていただきました。それがまたちょうど探していた木!
早速現地に見に行きましたが、庭木だと思ってなめていたら予想以上の大きさでしたので、急遽弊社まで運んでいただき短くカットしてもらう事に。クロガネモチとカイヅカイブキ、ヒイラギです。それぞれ少しは在庫があるものの、木材市場では流通していない木ばかりなので、こういうご縁で確保しておかないといつ手に入るか分かりません。しかも、その後は気長にじっくりと天然乾燥させるので、実際に材として使えるようになるのは1年ぐらい先の話。それを見越しての「仕込み」となるわけです。
この後は、すぐに割ってしまわないと芯から放射状に割れてしまって何にも使えなくなってしまいます。なので早めに用途を決めて必要サイズに割ってしまう事が肝心。魚でいえば「活け締め」みたいなものでしょうか。以前はこうして手に入っても、とりあえず【森のかけら】用サイズに挽き割っていました。しかし、このところ240種のリスト以外の材が手にはいることも多くなりました。このヒイラギなどもそうです。また量が多いと、その樹種のかけらばかりになるので最近は狙いを変えています。
「かけら」のように樹種が限定されていなくて、それぞれで商品価値があるものということで、『森のりんご』に力を入れています。それだけでペーパーウェイトににもなるぐらいの重さが理想なのですが、いろいろ並べて見ていると、やはり種類が多い方が楽しそうなので、プレミアムな路線とは別にそれぞれの樹種でも作ってみようかと考えているのです。そうなると、『ヒイラギのりんご』やら『シキミのりんご』、更に『ミカンのりんご』、『モモのりんご』なんてものまで生まれてくるわけです。
言葉だけ聞くと何が何やら分からぬ世界ですが、【森のかけら】のキューブ感とは違う曲面の触感も病み付きになりますぞ!今回ご縁があって弊社にやって来たこれらの「新入生」たちの顔を見ていると、1年後にどういう変身を遂げているかが楽しみでなりません。初々しい彼らもやがては、倉庫の牢名主のような存在になってしまうのか?そうはならないように早めに「卒業」させてやらねばならないとと思ってはいるものの、まだまだ倉庫の奥には別れが名残惜しい留年組が沢山控えておりまして・・・
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