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| 岐阜の銘木市場で圧倒的な存在感とボリュームを誇ったのは、銘木の王様『欅(ケヤキ) 』でありましたが、人気が高かったという点では『絹糸の気品・栃』が挙げられます。ここの市場だけでなく、今全国的に栃の板は人気が沸騰していて、ほとんどの材が落札されます。私がこの仕事を始めた20数年前は、決して人気のある木とは言えませんでした。当時から欅は別格の人気を誇っていましたが、栃は銘木とは言い難いような安い値段で取引されていました。 |
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| これで栃好きの溜飲が下がったわけではないのですが、木のめぐみとは直接的に材からのみ得られるものばかりではありません。その実や葉、枝や香りなどから間接的に得られるものも沢山あります。そういう知識や経験があれば、木の愉しみはもっと広がり豊かになります。特に『誕生木の商品』を作り始めてから余計に、木の周辺のものづくりにも一層強く関心が向くようになりました。骨まで使うためには、骨がどう使われてきたのかという歴史や背景も知らねば。 | ![]() |
イベントやら消費税増税前の駆け込み需要などでしばらくご無沙汰していた久万造林が驚くばかりの変化を遂げていました!先日久々に久万高原町に足を伸ばしてみると、製材機を片付けた倉庫の中が大変身。空になったこの倉庫で何が出来るのか、何をしようかと盟友・井部健太郎君と散々妄想を語り合ってきましたが、その妄想が見事なまでに実現していたのです!久万造林㈱は創業明治6年で、今期100周年を迎えるという木材業界でも指折りの老舗企業です。
数年前より、製材事業を縮小して文字通り造林事業に集約する一方で、創業100周年を機に、空いたスペースを使った新たな『山の活かし方』を模索していたのですが、こういう事ってある意味やったもの勝ち!高邁な理屈をダラダラ言ったり、デザインしてみたって実践できなければただの絵に描いた餅でしかありません。私も何らかの形で手伝いできないかと相談は受けていたのですが、すっかり自分の事で手一杯になっていましたが、ここまで出来ていたとは!
まだまだ完成したわけではなく、これでも妄想の一部に過ぎませんが、そこはやっていくなかで軌道修正したり不足を補ったりしていけばいいだけで、ついつい最初から完成形を求めがちですが、こういう取組って答えがないので、反応を見ながら微調整していくしかありません。全国各地で似たような取り組みはあるものの、それぞれの地域によって山の形態も違うし、業態も違います。どこかで成功したスタイルをそのまま持ち込んだってうまくいくはずありません。
既に地域の方を集めたミーティングや大学生たちとのワークショップなどをこの場で実践されていて、課題や成果も沢山出ていることだと思います。私は久万高原町の人間ではありませんので、直接的にこれからの久万高原町の自治に参加するというわけにはいきませんが、山の事を町の人に伝える仕組みやそのための商品開発として関わることが出来ればと考えています。しかしそれについても既に健太郎君が着実に、久万の木を活かした商品として現実化している様子。
しかもこのスペースのほとんどが、何か新しいものを持ってきたというわけではなく、そこにあったものを再利用したり使い方を変えただけのもので、ほぼ自分たちの手による手作りというところにも感動するし、それでこそ意義もあるというもの。わずか数か月前まで何もなかった製材跡とは到底思えません。一角には以前購入してもらった『木の玉プール』コーナーもありました。顧みて、『誕生木商品』が1月で停滞している自分が恥ずかしい・・・。いや〜これは負けてはおられませんぞ!!
先日、餅つきの杵のメンテナンスのご依頼がありました。メンテといっても、長年の使用で杵の頭の部分がかなりくたびれてしまっているので、削り直してほしいというもの。翌日の餅つきのイベントに必要という事でお急ぎだったので、私が加工させていただきました。精度の高い事は出来ませんが何とか間に合わせますという了解を得たうえで、どうにか直させていただきました。大工さんが作っられた杵ということでしっかりした作りでした。
この時期ならではのご依頼でしたが、私も久しぶりに杵を手にしました。昔は結構自宅で餅つきをする事って珍しい事ではなかったと思いますが、最近では何かのイベントでもないとそういう機会もないことでしょう。当然、臼もいるわけですからそれらを収納しておくスペースの事を考えると、家の中から杵と臼が姿を消していくのも仕方がない現実でしょう。またひとつ「木の文化」がレッドデーターブックに、いやもう掲載済みでしょうか・・・
それまで杵の事をあまり意識したこともまじまじと観察した事もなかったのですが、改めて木の素材としての杵について考えてみました。素材としては、絶対的な樹種というものはなく、地域によっても使っている素材は違うようでした。ただ、強い力が加わるものですからやはり衝撃に強い木が好まれるようで、ケヤキ、カシなどが多く使われているようですが、中にはカエデとかホオ、ヒノキ、トチ、ブナなども使われているところもありました。
昔は餅が祝い事などには欠かせぬものでたし、餅つきの頻度も高かったことから、身近で手に入るものの中からなるべく丈夫な木を使うというのが大原則だったことでしょう。または杵を振るう対象者に合わせて重さや長さの調整の利く素材、あるいは餅の仕上がり具合に合わせて複数の素材の杵があったのかもしれません。素材の違いでどこまで餅の味が変わるのか分かりませんが、杵でつくというその雰囲気だけで美味しくなりそうな事は確か。
かつて宗教的な儀式としての結びつきなどもあったり、食糧難の時代には貴重な食べ物であった餅ですが、飽食の時代となった昨今でも、イベントの餅撒きといえば老若男女が我先にと目の色変えて必死になるのは何の因果か、人間の本能のようなものでしょうか。昔、上棟式の四方固めの餅を拾おうと殺到して腕を骨折した知人がいましたが、そこまで人を夢中にさせる餅撒きも上棟式ではすっかり見かける機会が少なくなってこちらも寂しい限りです。
あけましておめでとうございます。昨年も沢山の木のファン、木の愛好家の皆さんに支えらて無事1年を過ごすことが出来ました。このブログも6年目に突入しております。1台の小さなノートパソコンのキーボードから生まれた言葉がその年月を支えてくれたのですが、遂にその使い慣れたパソコンにも蓄積疲労の影響で限界が・・・。またずっとXPをだましだまし使っていたこともあり、操作にも支障が出ておりました。そこでとうとう昨年末に新しいパソコンに買い替えることに。
長くブログなどを書いていると、凄くパソコンにも強いのではと誤解されることもあるのですがとんでもない話です。そもそも機械にとんでもなく疎いアナログ人間で、ホームページのプログラムなどはすべてデザイナーさんにお任せで、ブログのためのルーティンの操作だけを繰り返しているだけなのです。なので、ちょっとでも想定外の事が起きるとお手上げで、ブログの更新も滞ってしまうのですが、昨年秋頃からそういう事態が頻繁に起きるようになっていました。
木材同様に機械モノにも「モッタイナイ」の気持ちは感じているものの、やはり機械モノはニューバージョンに一日の利はあります。ようやくXPからwindows7にアップグレードして、ブログの方もバージョンアップしましたが、恐ろしいほどに操作がサクサク!便利さは分かっていたものの、日々のブログなどに体(指先)が慣れるのに時間がかかるのが面倒だと思っていましたが、案外早く適応出来そうなので、少しは更新のスピードも速くなってくるのではないかと思います。
ブログを始めるまでは現場や木の姿を一眼レフのカメラに収めていましたので、フィルム代や現像代の事が頭にあり慎重に1枚1枚撮っていたのですが、デジカメで画像をアップするようになってからはみさかいなく撮り溜めしていて、整理も追いつかずその容量も膨大なものになっていたことも、操作に負担になっていたようです。今年は撮り散らかす、書き散らかすことに、整理・管理することを加えて、日々の日記を越えた、『森のかけら録の編纂』に取り組みたいと考えております。
昨日に続いて『大人の部活動/2時限目』の補講です。今回、リネン・コットンなど天然素材アパレルの『Sa-Rah』さん、柑橘類ベースのコスメブランド『yaetoco(ヤエトコ)』さん、そして弊社の3社で『えひめ産業振興財団のライフサポート産業支援事業』の採択を受けて、「愛媛の宝の育て方!磨き方!届け方!研究部会」(俗称・大人の部活動!)を立ち上げてた分けですが、その成果発表の場、つまり学習発表会のようなものとして、東京のビッグサイトで開催される『春のギフトショー』を念頭に入れております。
私は商品開発や木材の新しい出口を作ることは大好きで何の苦にもならないのですが、細かな事務手続きや商品開発後の事後処理が大の苦手で、ものが出来上がるまでに情熱のほとんどを使い切ってしまい、抜け殻になってしまうのがいつもの常。いつも勢いで走り出して後のことは一切考えないタイプの私を、導き役の藤田雅彦さんがサポートしていただいております。私にとってかけがえのない友人であり、師であり、森のかけらの応援団長であり、最大の理解者であり、同じ血族。
yaetoco(ヤエトコ)の高瀬英明くんのプレゼンの後は、3社でまとめる「 えひめの ある くらし 」についてマニアックで熱い議論。モデルとなるのは、四国愛媛に住む女性(30代)で、架空の彼女の「えひめらしさ」とスタイルのある暮らしぶりを再現しようというものでしたが、この日発案者であるイノウエデザイン事務所の井上真季さんから詳しい説明を受け、架空のモデルに命を与えようという事で、皆が頭にイメージする女性像を喧々諤々と話し合いました。
そういう議論を効いていると、自分のものづくりのターゲットはこの何年も変わらず「ちょっとマニアックな収集好きの木の愛好家の男性」という、世間一般の商品開発のターゲットから考えれば、あまりにピンポイントな常軌を逸したものである事を再認識させられます。だからといって、別に反省しているわけでも、軸足を帰るわけでもありません。なぜなら偏屈で頑固者だから!ただしそれはあくまでも【森のかけら】についての事。今回は思い切ってシフトチェンジ!
えひめ産業振興財団の明上さんから、まさにこのモデルにピッタリの女性の名前が飛び出し、妄想の女性に魂が宿り、ぼんやりしていてターゲットが明確になりました。私は軌道修正するといっても、根本的な商品開発の軸が変わるわけではないので、味付けを女性向けにする・・・つもりですが、そんな器用さはありませんので、皆さんのご意見を参考にしながら、少しマニアから距離を置いた「分かりやすい」隠し味を足さねばと・・・。3時限目は弊社で開講予定!
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