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| 今回ご縁があって入手できたタイサンボク(モクレン科)は、個人も庭に植えられていたものなので決して大きくはありませんが、『森のかけら』にするには充分なボリュームです。全部かけらにしたとしたら、これで向こう10年は安泰です。タイサンボクの材としての特徴などについては、これから乾燥させて加工した際に改めて書くつもりですが、ここではその名前について。原産地は北アメリカで、日本には明治初年に入って来ました。材としてのタイサンボクを見るのは初めてだったのですが、生木の状態ではクリーム色で加工性もよさそう。 | ![]() |
| いま取り組んでいる『森のかけら400』にどうしても加えたいのがモクレン科の広葉樹『タイサンボク』。大振りな白い花と艶のある葉が特徴的で、松山市内でも街路樹や公園などによく植えられています。この木の存在は知っていたものの、用材として利用されることはほとんど無くて、木市場ではついぞ見かけたことがありません。日々よく目にしていながらも『森のかけら』に加える事の出来ないジレンマ。 | ![]() |
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こういう思いが「次に改訂するときは必ず加えてやる!」という変な野心を抱かせてしまうのです。今回400種を目指す際には真っ先に解説文は書き終えて待ち構えていました。『森のかけら240』を作った10数年前はまだまだ細かったネットワークも広がり人脈も多彩に。なによりも国産材に関しては『ビーバー隊長』こと武田誠さんとの出会いが大きくて、この人がいなければ400種の木を集めようなどという野望は夢のまま実現することはなかったことでしょう。 |
| 武田隊長という懐刀もあるし、今回はタイサンボクも楽勝だろうと高をくくっていたのですが、そこが街路樹・公園木の木の難しさ。天下無双の武田隊長と言えどもさすがに勝手に街路樹を伐採できるわけではないので、飢えた獣のように草陰に身を潜めただひたすらじっとその時を待つわけですが、なかなかそのタイミングが巡って来ない。こういう場合は、とにかくこの木が欲しい!と強く強く念じてじっとご縁を待つしかないのです。 | ![]() |
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本当に強く願えば叶わない事は決してない、というのがビーバー隊の信条です引き寄せの法則は本当にあると思います。先日、そんな私の元に1本の電話が・・・。「タイサンボクの庭木を伐ったけど要りますか?」やっぱり神はいる!端材までしっかり活かしきろうというモッタイナイ症(貧乏性)の我々をビーバーの神は見捨てなかった!念願叶ったタイサンボクの丸太とはこうして出会えたのです。実に構想10余年・・・ |
| 毎年2月が終わる頃になると蕾が膨らみ始めて、今年こそは開花するその時をカメラに捉えようと思っているのに、今年もその瞬間を見逃してしまったコブシ(辛夷)。気がついたらすっかりその白い花を咲かせていたのですが、背景の家の白壁に溶け込んで迂闊にも開花を見過ごしてしまっていて、夕方になって辺りが薄暗くなりかけた頃に浮かび上がるような白い花に気づき、嗚呼今年も見逃してしまった。そして今年も春がやって来たと思うのです。コブシに春を教えられる何度目の春だろう。 | ![]() |
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3月の上旬から下旬にかけてたわわに白い花を咲かせ春の訪れを教えてくれることから『春を告げる木』とも呼ばれるコブシですが、この数年はこのコブシによって春を意識するようになりました。若い頃は立ち木の事にはほとんど興味がなくて、何の木がいつ頃咲くのかなんて全然気にも留めていませんでしたが、『森のかけら』の樹種数が増えるにつれ、花の開花時期にも少しは気が向くようになってきました。 |
| このシリーズ、思いがけず長編になってしまっていますが、最後はブラジル産のブラッドウッドこと『サッチーネ』。もともとはその強靭で並外れた耐久性を有するという特性を活かして外部のウッドデッキに使うつもりだったものの、実際に手にしてみると人工的に作ったとしか思えないような鮮烈な赤色に魅せられて、ウッドデッキにしてその色を太陽に捧げるのは耐えられず、結局今まで一度もウッドデッキに使ったことはありません。それで今までは主にクラフト細工や象嵌細工などの装飾的な用途に使ってきていただきました。 | ![]() |
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今もその端材は少しずつオンラインショップで販売しているのですが、その大鋸屑さえもモッタイナくて商品化した『森の砂』にも最近ようやくお声がかかってくるようになりました。オンラインショップで買っていただく場合は、用途まで確認できていませんが、恐らく草木染めが主な用途だと思いますが、アロマなど木から香りを抽出した商品を作られている業者の方が、いろいろな木の匂いを調査するのにご購入いただいた事もあります。先日、そんなサッチーネに意外な分野からお問い合わせがありました。 |
| それは北信越の方で琴を製造している会社からで、今まではインド産のマメ科の紅木という木が定番で使っていたのだけど、良質な紅木が少なくなったうえに価格が高騰してしまい、それに代わる代替材としてサッチーネにお問合せしていただいたのです。その何がシンクロニシティなのかというと、その問い合わせがあったのが、ちょうどこのブログで以前に書いた『キリ(桐)』の項目を再編集している最中でして、キリの用途の1つとしての琴について調べているところだったのです。あまりのタイミングに驚きました! | ![]() |
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そもそも琴は中国が起源で、空から龍が舞い降りて来た寝そべった姿をイメージしているとされていて、龍頭とか龍尾、龍眼、龍腹とか部位に龍の名前が付けられています。今回、探されていてのは、弦を支えている龍角などの部位だったみたいで、見た目の装飾性としての赤味だけでなく、優れた摩耗性も求められます。そこで鮮血のように赤くて堅牢なサッチーネに目をつけられたので、端材を購入していただき実物で確認していただいたのですが、どうやらお眼鏡にかなったようで、 |
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警察官が使う警棒が昔は木製(今は強化プラスチックなど)でカシが使われていたのは知っていましたが、ヌンチャクが何の木なのかについては考えたこともありませんでした。なぜだかヌンチャクはヌンチャクという事で完結していて、その素材まで考えた事もなかったので、その素材がカシと聞かされると、材の特性から考えればそれはもっともながら、改めてそういう出口もあった事を認識しました。一般的にはシラカシ、アカガシが使われているそうですが、使っているうちに先端が凹んだりささくれたりするので、少しだけカットして面を取って欲しいとのご依頼でした。 |
| 年末には同様の補修依頼で、餅つきの杵がよく持ち込まれるのですが、ヌンチャクは初めてでした。太鼓の撥(バチ)にもするぐらいですからヌンチャクなどの武具にも最適な素材なのでしょうが、一緒に持って来られた武具の中にはシラカシ以外のモノとしてはビワ(枇杷)がありました。高級なモノにはビワも使われるそうですが、大きなサイズのモノは相当に高額らしいです。現在準備中の【森のかけら400】にもビワを入れようと考えていたのですが、よもやこういう出会いがあるとは!シラカシ、ビワの出口にヌンチャクもしっかり覚えておきたいと思います。 | ![]() |
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