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★今日のかけら・#096【橅/ブナ】ブナ科ブナ属・広葉樹・愛媛産
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ただし、節のあるカラマツの内装材の場合、加工工程、乾燥工程において節が抜けてしまう事が多々あります。そういう節の事を『死に節』、『抜け節』などと呼びますが、勿論穴が開いてしまってそのままにいておくわけではありません。埋め木したりパテ埋めして補修する事になります。圧締乾燥やら脱脂乾燥、仕上げ加工などカラマツは他の材よりもひと手間のふた手間もかかる材なのです。そう思うとこのやんちゃなカラマツに余計に愛着が湧いてきてしまうのです。
昔、その手間暇のかかるカラマツを『例えるならば安価なサンマを最高の技術で高級料亭に出すようなものだ』と評された方がいましたがまさに至言。ただし昨今はサンマも高騰しており、なかなかこの例えだと理解されにくくなってますが・・・。それでもこの節まみれのヤニの出る木に挑み、ここまでのレベルに仕上げられてきた先人たちの努力を思うとただただ頭が下がります。価格や精度だけではなく、材の背景にあるものまで消費者に伝えていかねばなりません。
稲村社長も仰っていた通り、やはり原木の出材が低調なので在庫も少ないらしいのですが、それでも土場には乾燥を終えた材がカラマツ、スギ、クリなどの原板が大量に積みあがっていました。ノルトヴィンさんでは、賃乾燥もされていていますが、乾燥機も新設されていました。周辺には人家もない山の中にあるので、騒音も煙も心配ない様子。国道に面して周辺がドンドン開発されて、作業するにもゴミの焼却にも気兼ねするわが身から見れば羨ましくなるロケーション。
その大量の乾燥した材の前に立たれているのが、協同組合ノルトヴィンの営業部長・七戸勝人さん。今回、岩手での見学のご案内をしていただきました。私は初対面でしたが、気さくなお人柄に出会って数分で打ち解け、道中ほとんど止むことなく楽しく賑やかにお話させていただきました。全国の産地に行って思う事は、木との出会いも結局は『ひと』というフィルターを介しての出会い。どういうひとを通じて木に出会うかによって材の印象も大きく変わるのです。まだまだ明日に続く!
稲村製材所さんの次に向かったのは、協同組合ノルトヴィンさん。昔、この工場が出来た直後に一度お邪魔させていただきましたが、それ以来の訪問です。その当時、完成したばかりの工場の外壁も再塗装され、時間の経過を感じます。それがもう十数年前の頃ですが、木童の木原巌さんに惚れ込み、全国各地の産地工場を見学に行っていました。見るもの聞くもの会う人会う材、どれもが皆新鮮で驚き感動するばかりでした。己の無知と努力不足を恥じてひたすら恐縮するのみ。
あの頃はとりあえず知ること学ぶことばかりで、会社の将来像など考える余裕もありませんでした。遠くに岩手山を眺めながら、随分遠くまで来たものだと感じていまいした。この仕事に就いた頃は、まさか木材を買うために東北まで来ようとは夢にも考えませんでしたから。そして今また車窓に雄大な岩手山を見ると、まだ若かった自分が精一杯背伸びをしながら走っていた当時を懐かしく思い起こさせてくれました。私にとって何だかそんな遠い懐かしさを感じる原風景です。
さて、ノルトヴィンさんの工場では、ちょうど納品間近のカラマツのパネリング、フローリングなどの仕上げ作業が慌ただしく行われていました。弊社ではノルトヴィンさんからは、主にクリのフローリングを分けていただいていますが、岩手のカラマツも長野のカラマツに負けず劣らず美しい木目です。今は塗装前なので色合いも淡泊で木目も不明瞭ですが、これにオイルを塗ると材の中に潜んでいた本来のカラマツの色合いが引っ張り出され、飴色の鮮やかな色調に変身します。
枝の多いカラマツの場合、どうしても主力は節のある仕上がりという事になります。時間をかければ無節のカラマツフローリングなども揃うのでしょうが、もともと長野に城岩手にしろ豊富にあるカラマツという森林資源を何とか有効に活用しようとして作られた『出口』がカラマツの内装材と考えるならば、身近にある節ありのカラマツを内装材に使えるレベルに仕上がることこそが本来の姿。私はカラマツの節もこの木独特の個性、キャラクターマークだと考えています。
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