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8月に完成見学会でお邪魔した『モート・レイニーハウス』。手掛けられたのは盟友でもあるジューサンケンチクセッケイの石村隆司君。若い頃からの長い付き合いで、飲める酒量から木の好みまで互いの性格もよく分かっているつもりですが、そのセンスは雲泥の差。いつもその斬新な木の選択肢や使い方には感心させられるのですが、そんな彼の元に集まられる施主さんもセンスの塊。先日もモート・レイニーハウスの怪しい主と共に弊社にやって来られて倉庫前で何やら怪しい密談。
実は、弊社でダイニングテーブルを作らせていただく事になり、その材をお二人で選びに来られたのです。うちでは、素材からご自分の眼と皮膚感覚で選んでいただくところから家具造りは始まります。おもちゃ箱をひっくり返したような雑多な倉庫の中をあれこれ探索。時には、全部お任せします~なんて慎ましい事を仰る施主さんもいらっしゃいますが、私から言わせればこここそが家具造りの醍醐味!もっとも楽しい瞬間を放棄するなんてあまりにもモッタイナイ~と思うのです。
そんな事を百も承知なお二人ですから、倉庫の隅から隅まで探し回って辿り着かれたのがこちらのパープルハート!文字通り紫色の肌を持つスーパーレアな木。断面をカットすると濃い茶褐色ですが、空気に触れると紫芋のような鮮烈な色に変化していきます。これだけ強烈な色彩ですから、なかなか普通の家では収まりきれない個性的な木で、主戦場は商業店舗などでしたが、そういう木だからこそこういうお方に挑戦していただきたい!と石村君と二人で煽りまくります~。
当初はさすがにこれだけ強烈な紫色が自宅に入る事絵を不安視されていたものの、これを受け入れる素養があると分かっていたふたりの思惑通り、最終的に紫色の誘惑に飲み込まれ、パープルハートでダイニングテーブルを作る事に!建設関係の仕事に従事されていらっしゃる関係で、友人の鉄工所でアイアンの脚を制作する事になり、紫色と漆黒のコンビネーションの仕上がりが今から楽しみ~♪ その勇姿は後日完成後に改めてご紹介させていただきます。
車で四国から出る時はほとんどが瀬戸大橋経由なのですが、本日は珍しく早朝より徳島廻りで大鳴門橋から明石海峡大橋を渡っての本州への一人旅。いや、家具の納品です。以前から軽い無呼吸症候群の自覚もあって、昼間でも突然強烈な睡魔が襲う事があり、長距離の運転は避けてきましたが、5㎏のダイエットが成功して(まだまだ太り過ぎですが)、昼間の眠気がほとんど解消された事から今回は車で移動。まあ、運んでいくものがダイニングテーブルという事もあってさすがに今回は車で行くしかないのですが・・・久しぶりの県外への家具の納品です。まずはお天気でなにより。
途中休憩を挟みながら4時間半ぐらで明石市に到着。いつもお世話になっている明石市の明石住建さんの新築現場に納品に来させていただいたのです。そして運ばせていただいたのがこちらのモンキーポッドの耳付きの1枚板のダイニングテーブル。脚は施主さんのご要望でシャープなスチール製。裏面には座彫りして反り止めのT型金物がしっかり入っています。モンキーポッドはそれほど強く反る木ではありませんが、念には念を入れて。製作は勿論ZEN FURNITUREの善家君。
自分の人生の数倍生きてきた先輩に対して敬意を払い気長に付き合っていくしかないというのが私のスタンス。ところでこちらの床は私も大好きなブラック・ウォールナットの大きな節も取り込んだラスティック調の幅広が使われていて(床材は弊社のものではありませんが)、シックで瀟洒な雰囲気を醸し出しています。建物全体のフォルムや間取り、しつらいなどを拝見させていただいていると、どうも以前に似たようなテイストを以前に見たような気がすると思っていたら、前にお邪魔させていただいた明石住建さんの舞子のモデルハウスが思い浮かびました。あちらはオール国産材の仕様でしたが、木材の使わい方に同じようなエッセンスを感じます。聞けば設計士でもある渡辺社長の手によるものという事で納得。そういえば以前に木さしぶりに腕を振るったというお話を伺っていたことを思い出しました。
木の家具を長年使っていくと、日常的なお手入れをしていてもどうしても接合部の金物やほぞの緩みや材の収縮による反りや割れなどが出て来ることもあるため、メンテナンスが欠かせません。そのためあまり遠方に嫁入りさせるのは心苦しいという不安や抵抗があるのですが、それを承知で今回のように遠方からご熱心にお声をかけていただけるのは木の家具を扱う者にとって望外の喜びでもあります。私はなるべく完成品はお届けまでお見せしない主義で、製作途中の工程の画像等の確認も基本しません。
今どき、写真に撮ってメールで送って、ここの耳の削り具合はこのぐらいでよろしいでしょうかとか、この程度の節が入ってしまいますが問題ないでしょうかと、画像で確認してもらえば不要なトラブルも避けられるのでしょうが、納品させていただいた時に仕上がった家具と初対面した時の歓喜の声や輝く眼を見ると、不安と期待でドキドキしながらお待たせする時間と出会いの感激も商品の価値の1つだと思うのです。なによりその顔や声を見たり聞いたりする瞬間こそが至福の時間なのです。
昨日、直接消費者とやり取りの出来る小売業の面白みについて触れましたが、実際にこんなモノがあればいいよねという発想のご注文を受ける事も多く、頭で考えた実用性を越える『現場で求められる現実的な実用性』には、こちらとしても大いに刺激になります。その1つが先日製作させていただいたこちらの『ヘキサゴンテーブル』。ヘキサゴン (hexagon) とはご承知の通り六角形のことですが、文字通り六角形のテーブル。何に使われるのかというと、松山市内の某化学系メーカーさんが自社製品を展示するための展示台なのですが、自在に組み合わせる事が出来るため多目的に使用できます。
弊社の場合、一般的な住宅用の家具のご注文が圧倒的に多いことから、ついついポピュラーなサイズや形状で家具を考えがちなので、こういう業務的な使用目的のある店舗施設用什器などには不慣れなため戸惑いもあるます。しかし、サイズや細かな仕様は全面的にお任せしますというケースが多い住宅家具に比べると、こういう什器は使用目的が明確で、サイズなども数字が具体的なため樹種の提案についてもYES、NOがハッキリしていて、むしろそこさえクリアできれば逆に樹種の提案にも自由度が広く、多様な木を提案させていただきたいことらとしてありがたいところなのです。
こういうご注文があるとご要望(サイズ、硬さや色合い、強度、コスト、耐久性等々)に応じた樹種の提案が出来ると同時に、その材の特徴や性質について自分自身が見直すきっかけにもなります。それで今回は、いただいた幾つかの課題をクリアして採用されたのがヨーロッパ・ビーチ(ブナ)の木です。胡麻柄で白っぽいビーチですが、オイルを塗るとやや黄身色がかった濡れ色になります。照明の関係でやや黄色が強く見えますが、実際にはそこまでではありません。在庫しているビーチが若干厚みが薄くて今まであまり住宅用の家具では活用できていませんでした。
厚みは薄くともビーチ自体は粘りがあって強靭な木ですので、充分強度も確保できるのですが、見た目の厚みで採択に至らなかった事が多かったのです。しかしこうして実物が出来あがるとそれ自体が雄弁なモデルになります。多少色合いの濃い淡いの個体差はあるものの同じLOTのビーチを使っていますので、面を合わせて並べると違和感は少なく感じられると思います。天板、側板、底板、棚板に至るまですべてビーチの総無垢材ですので、決して大きなサイズではないものの結構な重さがあるため、キャスターを装備して軽い力で動かせます。とりあえず今回は2台作らせていただきましたが、実際に使用してみた都合で更に増殖する可能性もあるとの事。物理的には幾つでも繋げる事が可能ですので、今後の評価が楽しみです。個人の住宅でも転用可能で、来客の人数に応じて自由に組み合わせられるトランスフォーム・ヘキサゴンテーブルの開発にも取り組んでみたいと考えています。
昨日も少し触れましたが、明石住建さんでは連日各地イベントに出張さたりして、木育活動を非常に熱心に推進されていて、弊社からも『木の玉プール』セット他数々の木のおもちゃなどもご購入いただき、今ではすっかり木育活動する建設会社として地域では認知度を高められておられます。愛媛でも木育を行われている工務店、建設会社はあるもののここまで会社一丸となりスタッフ自らが実践する事を実践されている会社を私は知りません。詳しい活動の様子はHPをご覧下さい。
その明石住建さんの営業の皆さんがいらっしゃる北舞子に建てられている、木にこだわりまくった『五感で感じる癒しの住まい』モデルハウスに。こちらのモデルハウスを設計されたのはグループ会社で、デザイナーズ住宅などを手掛けられる『住空間Labo』さん。こちらの会社の代表でもある渡辺喜夫社長は自らも設計士でもあり、グループ内で熱烈な木フェチであるご自分で図面を引かれたモデルハウスという事だけあって、随所に散りばめられたこだわりも半端ではありません。
その経緯や様子については渡辺社長㊧の口からもお聞きしていたものの、足を踏み入れさせていただくのは初めての事。モデルハウスの正面には美容アドバイザーとして活躍されている佐伯チズさん㊨がにっこりとほほ笑む姿が。佐伯さんが雑誌に書かれた記事を読んで、自分たちの思い描く家造りと共通する理念や生き方を感じ取り、手紙を送り届けたことが事の発端。その佐伯さんからアドバイスを得ながら、渡辺社長がそのコンセプトを日本の木を使って具現化させたのがこの家なのです。
Laboさんと共同で開発した『誕生木・12の樹の物語』というエッセンスもふんだんに取り入れられていて、それぞれの床材や壁材などにも木の説明文が置かれています。玄関を入った壁面にはその12ヶ月の誕生木で作らせていただいた『誕生木の箸』も展示されていて、製作した頃の思いが懐かしく蘇ってきました。これはあくまでも『見せるための箸』で実際に使うわけではありませんが、具体的にモノになっていてしかも形が統一化される事で逆に個性が見えてくるというもの。続く・・・
ブラックチェリーのテーブルメンテナンスの続き。粗目のベルトサンダーで天板の表面をものの数分も削ると、下から本来のチェリーの淡い赤褐色の表情が現われます。白銀化(ロマンスグレーで統一したいのですが説明がややこしそうなので敢えてこう呼びます)した部分と、元の色調の比較が分かりやすいように、途中で止めてみました。右端が白銀化した部分、左端が削って元の木地が現われた部分、真ん中の境界部分はまだ削りが甘くその過程。削っただけで塗装していないのと、日光の影響で白っぽく映って分かりづらいかもしれませんが・・・
この段階から進んで全面削った状態がこちら。むしろ真っ白になってしまっているじゃないかと思われるかもしれませんが、ベルトサンダーで磨いたため細かな木粉が導管にはまり込んでいるのと、工場ではなく店舗内でのメンテナンスのため、なるべく埃が舞い上がらないように窓際で工事しているので照明の関係で真っ白に見えますが、肉眼で見るとチェリーの淡い赤味が分かります。この後、微細な木粉を綺麗に払い飛ばしてもっと細目のサンダーで磨き仕上げします。結構な台数があるので、次第に息があがってきて大粒の汗がポタポタと・・・
昔であればこういうメンテについても家具職人さんにお願いしていたところですが、門前の小僧習わぬ経を読むというやつで、今は自分で出来るようにメンテ職人としての腕も磨いているところ。さあ、次は塗装です。大きな窓部分のテーブルについては今後も紫外線の影響を強く受ける事なども考慮して、今回はオスモカラーの中でもワックス成分が入っていて撥水性、防汚性に優れウッドワックス(#3137チェリー)を使用。植物性オイルを塗り込んでやると、オイルが材に染み込んで中に潜んでいた本来の、そして懐かしい色合いが復活!
磨き班と塗装班に分かれ(といっても2人ですが)、2階と3階のテーブルを効率よく仕上げていきます。こういう作業って要領が分かって慣れてきた頃に終わってしまうもので予定より早く終了。余力があるうちに仕上がるのがベスト。すべて完成してテーブルを元の位置に戻して、綺麗になったテーブルの並ぶ店内を眺めていると、納品させていただいた当時の記憶が蘇ってきました。当時はまだまだ店舗に関わらせていただく数も少なく試行錯誤の部分も多々ありましたが、その後いろいろなお店に関わらせていただくようになりました。
いろいろなオーナーの方と木についてもお話させていただく機会も増え、新しく作るお店の顔として一枚のカウンターやテーブルにどんな思いを込められているか、そこに辿り着くまでにどれほどの労苦があり、その木にその思いが凝縮されているのか、そんな事をお聞きするたびにこちらとしても相応の覚悟と熱意を持って、ただのサイズやコストといったありきたりの条件をクリアするだけのではない、偏屈材木屋のこだわりのご提案をせねばと思うのです。そんな素敵なオーナーさんのいらっしゃる『Cafe BC』さんは本日も元気に営業中〜!
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