森のかけら | 大五木材


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昨年の夏の事になりますが、市内の某デパートで愛媛県宇和島市出身の造形作家・河野甲さんの『河野 甲/レザーワーク展』がありました。実はそれまで河野甲さんの事は知らなかったのですが、宣伝のチラシがあまりに魅力的だったので行かずにはいられなくなり,日曜日に家族で出かけました。

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プロフィールによると、河野さんは宇和島市に生まれで、皮革造型家の師匠に習い、その後独立して京都に工房を開かれたようです。その後は多方面でご活躍されておられるようです。

 

 

 

何の予備知識のなしに行ったのですが、一度見ただけで『虜』になってしまいました。皮革で昆虫や動物を作られているのですが、そのリアルさといったら、とても皮で出来ているとは信じられません。本物の生物ばかりでなく、SF映画「砂の惑星」に出てきそうな異星のエイリアンのような巨大な生物もあります。高さ2mを越すような巨大さで、異星で捕獲され剥製にされたようなシュールな生々しさは圧倒的です!ずーと見ていても飽きません。木でもプラスティックでも鉄でもない、皮革の独特の質感が何とも言えないリアリティーで迫ってきます。 立ち止まって動きたくないほど、心を持っていかれました。

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その緻密な作業や仕上がり具合の見事さか考えれば、値段は全然高くはないのですが、さすがに巨大なエイリアン(失礼!)は手が出ません。万が一、買えたとしても置き場所がありません!こういう物は、誰かが独占するものでなく多くの人に見てもらうべき物なのではないでしょうか。決して手が出ない負け惜しみではないですが・・・。

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朽ち欠けようとしている昆虫や仮面など、どれもこれも素晴らしくて何時間でも見ていたいほどなのですが、閉店時間が迫っていたので残念ながら駆け足で見させていただいたのですが、掌サイズの小さなペーパーウエイトの所で釘付けになってしまいました。昆虫や魚、動物など100点近くのいろいろな造型が整然と並んでいます。見た瞬間、素晴らしいというよりもどれを買おうかで悩みはじめました。【森のかけら】を見てもらえばお分かりだと思いますが、こういうシリーズ物には滅法弱くて、集めずにはいられなくなる性格です。悩みます・・・どれにしようか・・・どれも素晴らしいです。子どももそれぞれ意見を言いますが、こういう時は一切お構いなしです。真剣に悩んで、最終的に『白イルカ』を購入させていただきました。屋久杉の木目を波に見立てて泳がしてみました。赤身の波しぶきを、鮮やかな白イルカが乗り越えていきます。

掌に乗るサイズですが、ズッシリとした重みがあり、何よりもスベスベした触感と愛嬌のある造型が素晴らしく、勿体なくてとても気軽に使えません。製作者の本意ではないでしょうが、飾って置いておきたいです。他の作品も通信販売でもされていたら、毎月1個ずつ集めてしまいそうで怖いです!【森のかけら】を購入されるお客様からも、同じような言葉をかけていただくことがあり、製作者としては至上の喜びですが、それにしてもなぜ人はこれほど『集める』ことに執着するのでしょうか。40を越え、収拾欲いまだ冷めやらず・・・。




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