森のかけら | 大五木材


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 *画像と商品説明に誤りがありましたので一部訂正させていただきます。申しわけありませんでした。

 本日は西条市に家具の納品です。チャイニーズウォールナットの1枚板の座卓と、松の囲炉裏です。チャイニーズ・ウォールナットは、名前通りクルミ科の1種で、主に中国~チベットを中心にアジアに広く分布しています。同属の『ブラック・ウォールナットと区別する意味で、『胡桃』という呼ばれ方もします。こちらの呼び方の方が多いかもしれません。特徴は、北米産のブラック・ウォールナットに比べて、赤身(黒味)の部分は色が淡く、日本の『オニグルミ』よりは濃いといった感じです。画像は直射日光が反射して、少して白く映っていますが実際にはもう少し濃い茶色です。両耳を生かして1枚板をそのまま使って頂きました。大きな木はなるべく大きく使うというのが理想です。バランスとしても自然の造型にはかないませんから。このサイズで、画像の通りほぼ無傷です!あと同じようなサイズが数枚ありますが、こういうものはなかなか巡り会えません。

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また、ブラック・ウォールナットやオニグルミに比べても断然重たいのも特徴のひとつです。上の画像が、現場に納品させていただいた座卓です。下は掘り炬燵式になっています。長さ2450㎜で幅は770~880㎜、厚み55㎜というかなりの大きさです。弊社に入荷して2年ほど経過していましたが、それまでに乾燥は万全に出来ています。それでも、一人で持つのは困難な重さです。反り防止に、木裏には『鉄木・マニルカラ』でアリ桟を入れています。脚材は、ブラックウオールナットの60㎜角を使わせていただきました。重たいのは、脚やアリ桟のせいと思われるかもしれませんが、それらを付ける前から一人では持てません!

現場で据え付けさせていただくと、その重量感がさまになります。掘り炬燵の框の脚を掛けてずれ落ちないようにしています。この大きさにも関わらず、浅いクラックが1,2箇所ある程度のほぼ無傷状態です!木目は密で、クルミ独特の繊細な雰囲気があります。現場でサイズを測っていただいて、それに合わせての加工だったので心配がありましたが綺麗に収まってホッとしました。

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クルミ科の仲間は全般的に『硬い木』ではありません。どちらかというと、しなやかで弾力がある素材です。スキーの板やドラムスティックなどに使われる『ヒッコリー』は硬い部類に入るかもしれませんが、硬いといってもアイアンウッドのような「跳ね返すような強靭な硬さ」ではありません。このチャイニーズ・ウォールナットも重たいですが、触感は滑らかで温もりを感じます。節や枝、外部の形状から生まれる繊細な木目の風合いは、広葉樹の中でも傑出していると思っています。クルミの仲間は是非オイルで仕上てもらいたいというのが私の考えです。勿論ウレタンに比べて傷や汚れは付きやすいでしょうが、クルミを選択されてこの触感を楽しまなければ宝の持ち腐れでしょう。今回は、木の好きな理解あるお施主さんと工務店さん【ジョーコーポレーション新居浜】に恵まれました。他にもこのおうちではいろいろ木を使っていただきましたので、数回に分けてアップさせていただきます。




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