森のかけら | 大五木材


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この話、こんなに長く書くつもりはなかったのですが、今後のためにも経験してきたこと、トラブルなどについては詳しく書き残しておこうと思います。商品は弊社で数日間保管しただけで、そのまま現場に納品したので、一体どこで虫が入ってきたのか不明。こういうケースの場合、もともと立木の段階で卵が産みつけられて、加圧や熱にも耐えた虫が残存していたのではないかと思うのですが、メーカー側も一歩も退かない状況で、仕方なくメーカーは作り直した材を無償提供、弊社と施工会社で取り付け工事費を折半することに。

しかし問題はこれで終わったわけではなかったのです。最初に問題が発生したのが6月でしたが、翌年の梅雨前にも再び虫が発生したとの電話が・・・!そうです、奴らはまだ全滅してはいなかったのです。早速現場へと向かうと、前年セラミックパーツに取り換えた部分は無傷であったものの、それとは違う別の場所から穿孔した粉が!前回、万が一もし木粉に気が付いたらすぐにご連絡して下さいと告げていたので、今回は虫穴はまだ僅かでした。それで専用の殺虫剤でひとつひとつ虫穴に薬剤を注入することに。

それから数週間経つと再び連絡が入り、また虫が発生!するとまたまた別の場所から木粉が・・・。それからその年も何度かホテルに足を運びました。そしたらまたその次の年の6月に連絡が!またまた違う場所から虫が・・・という事を何年か繰り返しました。その間、徐々に虫穴の数も減っていき、発見が早くなったこともあり、最初の時のような状態になるまで食い荒らされることもなくなり、最後は僅か数個ということなり、いよいよ梅雨になっても連絡が入らなくなり、アユースの虫騒動は幕引きとなったのです。

そういう事があって一時期アユースとは疎遠になったのですが、いつもは「木は決して人間のためだけに存在するのではない」と言っている手前、それではアユースに対して申し訳ないと思い、その後アユースも再び扱うようになりました。恐らく先住民であった虫にしてみれば、迷惑な話であったかもしれませんが、私も家族、会社と生きていかねばなりません。そんな問題のあったアユースではありますが、だからこそ今となってはその特性もしっかり理解できるようになり複雑な愛情すら湧き起ったりしているのです。




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