森のかけら | 大五木材


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平成10年1月から書き始めた弊社の定期通信誌『適材適所』ですが、本日最終となる235号を脱稿。思えば足掛け20年。あっという間でした。書き始めたきっかけは、家内と二人でそれまでの仕事ぶりを振り返った時に、何も残っていないという虚無感から、少しでもいいから自分たちが仕事を通じた感じた事、考えていることを何かカタチとして残していこうという事でした。当初は商品のPRや施工現場の紹介、木の話、塗料の事などネタも試行錯誤の手探りで、今読み返してみると恥ずかしくなるほど拙い内容です。

写真を切り貼りしてコピーしたものを郵便で送るという「前近代的なアナログ通信」でありましたが、中身のレベルは別にすれば当時の情報発信としてはいずこもそんなものでした。それからインターネットの普及とともに、メールマガジンやブログ、フェイスブックなどと発信方法はデジタル化していったのですが、生来のアナログ人間である私たち夫婦にはこの「手書き感」が合っていて相も変わらず時代錯誤の郵送を続けてきました。そしたら時代がひと回りして手書きのものが見直されたりしてきたりと、時間の経過を感じます。

平成20年にもっとファンの分母を増やす目的でホームページを開設してからは、ネットによる圧倒的な情報発信力を痛感し、デジタルだから出来ること、アナログだから出来ることを分けて考えるようになりました。それでもさすがに毎日木の事を10年も書いていると、ネタがかぶってくる事も増えてきて、うまく住み分けできなくなっていたと反省しています。アイデア自体はまだあったものの、40歳後半から始まった老眼は致命的手、小さな文字を書くのに眼鏡を外すようになって、原稿を書くのがかなり厳しい作業となりました。

それでも何とか毎月記事を作らねばという使命感が、木の本を読ませ、人との出会いを背中押しし、その積み重ねがやがて【森のかけら】という花を咲かせることになったのです。この20年間の【適材適所】の蓄積は材木屋としての私の血であり肉であります。家内の二度の出産中の数か月の休回を除いては、後半は月遅れになることもしばしばでしたが、どうにか続けてこれました。それは、「毎月楽しみにしているよ」とか「ファイルに綴じています」なんて奇特な木材ファンの方々の励ましのお陰に他なりません。

間違いや情報の修正、追加補足をボタンひとつで瞬時に出来るブログに比べると、いつまでも書いた言葉が残る紙は、緊張感を強いられる作業でしたが、そのお陰でいままでいろいろなものを得ることが出来ました。初めて20年、ちょうどこのあたりがひとつの区切りだと思い、紙面の情報発信はここで一端終わりにすることとしました。ブログについてはしばらく休んでいましたが、また復活して過去の分も少しずつ埋めていく予定です。これが出来るのがブログ強み!今まで『適材適所』をご愛読いただいた皆様に心より感謝申し上げます。




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