森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

現在弊社で開催中の『長尺カウンターフェア』に出場している有力選手の一部をご紹介します。まずは、フェアの目玉のひとつである地元産のクスノキの4mオーバーの共木。製材後1年半以上天然乾燥させています。そのため、クスノキの独特の匂いも濃厚!長さは実測で4,8mあります。耳の出入りが強いので幅は、狭い部分で450~650㎜、元の広い方だと900㎜近くあります。厚みはいずれも55㎜で、4,8mものが6枚あります。長さこそ5m近いのですが、『銘木』と呼ばれるようなものではありませんので心配ご無用。

原木で数本買って、板に挽いたいましたが、今までの全体の半分ぐらいは売れてしまいました。大きな節も絡んでいるのでお求めやすい価格に設定しています。耳の形もいいので、できればこのまま片方の耳を生かしてカウンターなどに使っていただくのがお薦め!クスノキは成長が早い木で、今でも比較的大きな材が手に入りやすいのですが、成長に伴い表面に凹凸が現れ(そこがまた面白いのですが)なかなか通直なものが少ないので、こういう風に4mオーバーで耳の形が整って通ったものは結構貴重です。

クスノキの大きな特徴はその独特の匂いと耐湿性安芸の宮島の大鳥居でも知られるように非常に耐水性の強い木でもあります。オイル塗装でそのポテンシャルを発揮してくれますが、過信は危険です。耐湿性が高いというと、ついつい過剰な期待を寄せてしまいがちになるので、あくまでも自然素材であるということを頭に置いておいて下さい。クスノキに限った事ではありませんが、その木を活かすのも使い方次第です。木の世界において、『メンテナンスフリー』という言葉は手入れ不要ではなく、自由に手入れできるという事。

カウンターなどに転身した後は、オーナーとの長いお付き合いの始まりとなります。時間をかけて気の長い付き合いをしていただきたいと思います。材木屋の心構えとして、永く生きた木はなるべく永く使っていただけるものに加工する事が大切だと思っています。値段さえ合えば、長い木でも太い木でもぶち切って使ってもいい、というのではやっぱり長く生きた木に申し訳ないし、材木屋の矜持にも反する。長い木は出来ることならそのままお店のカウンターなどに使っていただきその姿も愛でていただきたいと思うのです

 



オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2017年12月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
Scroll Up