森のかけら | 大五木材


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41昨日ご紹介したように、強い毒性を持つアセビの葉や枝は虱(シラミ)退治や蛆(ウジ)殺しなどとしても利用されるます。その毒性は鹿さえもその葉を食することを避けるほど。繁殖力の強いアセビは、天敵すらいない地域で圧倒的な存在感を示し、アセビの群生が現われる事になります。成長してもせいぜい4m程度にしかならないため、用材としても人気が薄く、定まった『出口』が無い事から伐採も進みません。付近の木々が鹿などに喰い尽くされる中、アセビだけがやたら繁茂するというバランスを逸した森が各地で出現。

 

実は全国各地で同様の事態が発生しており問題となっています。新芽が出るたびに鹿に食べられ次世代の幼樹が育たず、アセビなど有毒植物だけが繁殖した偏った森をどうにか出来ないものか、という事で密生したアセビを伐採することで針葉樹や広葉樹の成長を促し、自然植生を回復させるという取組が行われています。神戸の六甲山でもアセビの大繁殖が問題となりその伐採が進められているのですが、伐採後の使い道を拡げられないだろうかという事で、巡り巡って私の元にやって来たアセビの木。

 

20150519 3材木屋として日々木に触れて担いで接していると、木が決して温かみがあって優しいものだと感じられない事は多々あります。アフリカのマメ科の木が足先に落ちて文字通り血豆が出来る事などしょっちゅうですし、ラワンをはじめとする東南アジア系の針のような鋭利なそげらが爪の間に刺さって地獄の苦しみを味わったり、モアビの粉塵を嗅げば一日中その鼻と喉が痛痒くなります。他にも糞尿臭のある木粉塵が喉を襲う木、尋常じゃないぐらい重い木思わぬところに潜むヤニの襲撃等々・・・。

 

20150519 4まあそのほとんどがこちらの注意不足と慣れによる取扱いの作法怠慢が原因なので、木が悪いわけではないものの、そういうアクシデントに見舞われた時は、『木の神さまが怒っていらっしゃる』と素直に反省することにしています。ただし、私を傷つけた端材は【森のかけら】に使ってやらずに焼却炉に放り込むという陰湿な仕返しをするのです!?。それはともかく、優しいばかりが美しいばかりが木ではありません。使いにくいとか、毒があるからといってもそれはあくまで木の個性。

 

アセビの木を加工したのは初めてでしたが、径は大きなモノでも150〜160㎜前後、曲がりくねった樹形なので短かくカットしても丸味が付いてしまいます。材は緻密で結構な硬さがありましたが、青染みが全体に広がっていたり、虫穴や節があったりで、やはり用材としては気軽に扱えるというものではないようです。この六甲山のアセビの詳しい出自についてはまた後日詳しく触れますが、こういう木と対峙すると俄然燃えてきます。誰も手を出さないなら私が・・・危険な香り?!




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