森のかけら | 大五木材


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弊社では端材から生まれた商品が多数ありますが、その中でももっとも端材を使っているのが『モザイクボード』です。内外の広葉樹限定で日々せっせとその製作に取り組んでいます。それは売れ続けているから作っているというよりも、端材が発生するからそれを整理する意味もある(なにしろほおっておくと端材が山積みになっていって、結局廃棄なんてことになるので)のと、実際に製作してもらう工場の生産ラインの都合もあるので、ある程度まとめて依頼する必要もあるからです。

 

20160120 2モザイクボードの素材を針葉樹に限定しているのは、広葉樹の質感や強度、表情の妙味などの理由もありますが、最大の理由は針葉樹に比べて圧倒的に出番の少ない、『日の当たらないマイナーな広葉樹にスポットライトを与える』ためというもの。これは、人気と実力のあるビッグワン(NO.1)が大嫌いという、私のひねくれ根性に拠るものです。二男だからという事を言い訳にすると全国の二男の方に怒られそうですが、なぜか物心ついた頃から、ひとと同じは嫌だという変わり者。

 

20160120 4皆がジャイアンツの黄色い帽子を被る中、ひとり阪神タイガースの帽子を被っていましたし、少年ジャンプよりはマガジンかチャンピオンなどと、何につけても二番手のモノを応援したくなるひがんだ性格だったのです。まあそんな性格が功を奏したのかどうかは分かりませんが、広葉樹に限定したことで、結果的にモザイクボードは複雑で多様な表情が生まれ、かつ適当な表面の硬度も得ることができました。そんなモザイクボードを触っていると、たまに扱うヒノキの積層ボードが逆に新鮮

 

20160120 3針葉樹はどれもこれも軟らかいというわけではなくて、例えば『土佐栂(トサツガ)』に代表される、いわゆる『地栂(国産の栂』などは乾燥すると、表面は硬く締まり、とりわけ冬目の硬さは目を見張るものがあります。また、カラマツをはじめとするマツ系も結構硬く、逆に広葉樹にも『カランタス』や『セドロ』など軟らかいものもあるので、一概には言えないのですが、相対的には針葉樹の方が軟らかいです。中でもヒノキの軟らかさは突出していて、本当に痛々しいのです。

 

20160120 5サンダーなどで仕上げした後、倉庫内で動かしていて、角でもコツンと当てようものなら大きな凹みができて、まさに身も心も凹んでしまうのです。そんなヒノキの積層ボードを大量に使っていただく機会があって、久しぶりに数十枚も動かしたのですが、やっぱりいたわしい~!だからといってモザイクボードをぞんざいに扱っているというわけでは勿論ないのですが・・・。日々、いろいろな国の様々な個性を肌で感じながら仕事が出来るってやっぱり楽しいことなのです~。




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