森のかけら | 大五木材


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だいぶ前の話ですが、新しく飲食店を開業される方からお店のカウンターチェアーのご注文をいただきました。その店のカウンターも愛媛産のモミ(樅)の一枚板で造らせていただいたのですが、折角ならそこの椅子もということでご注文いただいたのです。和食のお店でカウンターも白色のモミ、それに合わせた少し堅めの素材という事で北米産のホワイトアッシュをご提案させていただきました。野球のバットにもされるほど強靭で粘りもある木なので、脚の細いハイチェアーにも適した材と言えます。

 

 

加工は当然、ZEN FURNITUREの善家君なのですが、今回は座面を布地で張ることになったので、椅子のことならこちらにお任せの北条の『TOWER』の室さんにお願いしました。TOWERさんとは日頃から椅子の脚材やテーブルの材などでお付き合いがあるものの、自社の依頼で椅子に座を張っていただくのは初めての事。材木屋という立場を強く意識するあまり、注文家具を作っても素材はほぼ木材。時々脚に鉄を使うぐらいで、異素材との組み合わせはほとんどしていませんでした。

 

 

これはその他の素材と混ざて使うのが嫌とかどうのという問題ではなくて、木以外にあまり興味が湧かず使おうという意識すらなかったというだけで、本当に自分の怠慢と勉強不足なだけです。実際に張りあがったものを見れば、淡白だったホワイトアッシュにオレンジ色が加わり、自分で言うのも何ですが、色映えする素敵な仕上がりになっていました。こういう実例を見ると、やっぱり異素材との組み合わせをキチンと勉強せねばと今更ながら思います。

 

 

ちなみに弊社で受ける家具の中でもっとも使用頻度の高いのは圧倒的にホワイトオークです。続いてブラック・ウォールナットブラック・チェリー、ホワイトアッシュ、ハードメープル、イエローポプラといった北米産広葉樹が続きます。当然着色なんてしませんので(基本は植物性オイル塗装)結構色ムラも出ます。それが無垢材なら当然という認識でしたので、個体差の色合いの変化は許容していても、人工的な色を加えるという考えはありませんでしたが、これからは色を足すことも考えてみようかと。




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