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本日は、実際にサーモアッシュ材を外壁にお使いいただいた建築工房OZ合同会社(小澤健作代表)さんの新築現場のお話し。昨日も書きましたがこちらの建物自体は鉄骨造ですが、外壁の一部には木を貼りたいという事で、小澤さんといろいろ材を検討。ウッドデッキにおいては、非常に高い耐朽性を誇るブラジル産のマニルカラ(別名アマゾンジャラ)をお薦めしていますが、壁材としてはあまりにも重くて堅いため、もう少し軽量で施工性のいい材はないかと以前から探していました。
そんな中、運命的に(!?)にサーモウッドと出会うことになるのですが、初めて扱ったのは北米産のイエローポプラをサーモ処理した『サーモポプラ』でした。しかしそれまでこの辺りではサーモウッドにほとんど馴染みがなかったこともあり、ことあるごとに工務店さんや設計士さんに説明して回ったものの、興味はあるが差し迫って外壁に使う材で困っているわけではないので、そういう場面になったら考えるとのつれない返事ばかりで、なかなか出番がやって来ませんでした。
その後、ポツポツとご注文が舞い込むようになって、実例が出来ると「じゃあ、使ってみようか」と保守的で新しい商品に腰が重い愛媛の工務店さんもやっと動き出していただきました。そんな中において、建築工房OZさんは当初から新しい素材にも興味を示していただいていて、早い段階から採択を予定していただいていました。しかし皮肉なもので、そうなった頃にサーモポプラの在庫が品薄となってしまったのですが、丁度丁い度いタイミングでサーモアッシュが入荷することに。
強度や耐久性を考えればむしろサーモアッシュの方が歓迎でした。早速目透かし相じゃくり加工して納品。外壁の角の収まりは、小澤さんのこだわりで熟練の大工さんの技術が光ります。ところどころ外壁が濡れ色になっているのは雨の影響ですが、これで完成ではなく、これから長い時間をかけて徐々に経年変化でロマンスグレーに染まっていって完成となります。相手は自然素材ですので雨風の影響を受けてメンテナンスも発生するでしょうが、それとて木を使う者の「権利」のひとつ。
弊社の月刊通信誌『適材適所』で以前に書いた文章ですが一部を加筆・引用して、外部でも防腐剤不使用で使えるサーモアッシュをご紹介します。『極力防腐剤などを使わないで「外部でも使える木」ということで、非常に硬くてタフなブラジル産の超高耐久木材・マニルカラ(俗称アマゾンジャラ)を取り扱ってきましたが、サイズや重量、加工性、コスト等の問題などから、外壁などにも使える木として現在力を入れているのが、サーモウッド!この通信でも何度か取り上げてきました。
今回そのサーモウッドがいろいろな形に姿を変えて外部で実際に使われた事例を幾つかご紹介します。そもそもサーモウッドとは、エコロジーな処理による耐久性の向上も目指して2001年に北欧で開発された技術で、水と熱だけを使って高熱乾燥させた木材で、海外ではいろいろな樹種によるサーモ処理が進んでいます。弊社では今までにイエローポプラとホワイトアッシュの2種類のサーモウッドを取り扱ってきました。サーモ処理させることで、耐久性や防腐性、防虫性は飛躍的に向上!
しかし、それぞれの樹種の持つ本来の特徴までもが根本的に変化するわけではないのと、サーモ処理させたことで現れるいくつかの問題もありますので、その特徴をよく理解したうえでお使い下さい。まず、インパクトのビットも折ってしまうほどに硬質なアイアンウッドに比べて施工は容易である反面、加工すると切り粉が非常に細かいので喉や目を傷めやすく防塵マスク等を着用するなど注意が必要になります。粉塵は砂のようにサラサラしていてちょっと不思議な感覚があります。
また、サーモ処理によって木の糖分が変化して酸性になっているので、鉄の釘を使うと錆びてしまうので必ずステンレスの釘をお使いください。またそげらがポキンと折れて刺さりやすくなっていたりと、木本来の粘りや弾力、しなやかさについては少なくなっているように感じます。ウッドデッキとしてご使用になる場合は、根太のピッチなどに配慮が必要です。力がかかる構造的な部分での使用はお控えください。』更に明日は、サーモウッドのプラス面についてご紹介します。
最近なぜか耳付きの一枚板のお問い合わせが急増しております。一枚板の売れる枚数って、多少の差はあっても大体一年間でどれぐらいていうのは経験則で分かるのですが、この1、2年は通年以上にお問い合わせも多く、販売量も増えています。用途はダイニングテーブルや座卓が圧倒的ですが、昨日の勉強机や商業店舗のテーブルなど用途もそれぞれ。飲食店のテーブル等が増えたというのもありますが、それよりも一般の住宅でスポットライトを浴びる機会が増えてきています。
住宅におけるダイニングテーブルの場合、850~900X1800~2000㎜程度の耳付き一枚板を希望されるケースが圧倒的です。一応こちらもそのあたりのサイズを想定して仕入れはしているものの、いつ売れるとも分からない高額商品ゆえいくらでも在庫できるわけではなく、サイズだけでなく樹種や色合い、節、耳の具合などの条件を含めると、ご要望にお応えできないことも多くあります。いつでも何百枚でもありますよ、なんて言ってみたいものですが悲しき懐事情。
倉庫も小さいために、回転の遅い商品はどうしても奥へ奥へと詰め込まざるをえません。お声がかかるたびに奥から引っ張り出して埃を吹き飛ばして、土場に並べてご覧いただくことになるのですが、大きな倉庫があってもきっと大きいなりに使ってしまうので、結局同じような結果になると思われます。無いものねだりをしても仕方がないので、現有戦力で最大限の効果を発揮できるように工夫しながらやっていくしかありません。今日も今日とて一枚板を引っ張り出して並べています。
住宅の場合、いくら適サイズでもあまりに重たいものは敬遠されます。また弊社の場合は、無節で形が整ったものよりは、むしろ形がいびつで節や割れがあるものを好まれるお客様が圧倒的に多く、形の変わったものから売れていきます。なので無節の形の綺麗な板ばかりが残ってしまい、偏屈材木屋の品揃えとしては非常に不本意なことに。数年前に仕入れておいた材も徐々に乾燥期間を経てデビューが近づいておりますが、それが追いつかない~!なんて言えるほど売れるよう頑張らねば!
さて、そのブラジルの至宝ブラジリアン・ローズウッドの材は販売しませんが、それとは別に我が家には「ハカランダ」の木が生えているのです!自宅の駐車場の入口に、思いっきり斜めに傾いて生えているハカランダ!(まだ小さかった頃にキッチリと天に向かって導いてやればよかったのに、気を許している間にあれよあれよと成長していって、気がつけばこんな事になってしまっていました。途中からは結構な力で引っ張って固定していたものの、もはやハカランダの意思に逆らえず。)
ええ~っ!松山でブラジルの至宝が・・・・!と驚かれるかもしれませんが、決して大きく成長させていずれ伐って材木として売るために植えているわけではありません。今までにもこのブログで木の名前のややこしさ(一般的に使われている名前、学名、商業名、俗名等々)について触れてきましたが、ハカランダという名前を持つ木は1つだけではなくて、ブラジルの至宝とされるブラジリアン・ローズウッドはマメ科です(ローズなのにマメ科というのもややこしいのですが)。
一方、我が家の庭に植えているのはノウゼンカズラ科のハカランダで、まったく別の植物なのです。園芸とか花の事に疎い私は知りませんでしたが、南アメリカ原産で、桐の花に似たような美しい青紫の花を枝いっぱいに咲かせることから『熱帯の桜』とも呼ばれる『世界三大花木』(ホウオウボク・カエンボク)の1つなのだそうです。世界各地で街路樹などとして植栽されていて、季節になると道路の両側一杯に青紫の花がが咲き乱れるというそれはそれは幻想的な光景が広がります。
我が家のハカランダに花が咲いたのは今年初めてで、それまではネムノキのような葉っぱがあるだけの超地味な木という印象しか持っていなかったのですが、今年突然開花してビックリ!折角咲いたのに折からの雨風でかなり散ってしまったものの、透明感のある美しさ。ちなみにハカランダの花言葉は、名誉と栄光。別名には、キリモドキ(桐擬き)、シウンボク(紫雲木)などがあるそうです。これからは春になると、隣に飢えているサクラと時間差で目を楽しませてくれそうです。
蛇足ながら、海外で植えられているこの木を見つけた日本人観光客が、高級ギターの木が街路樹にいくらでも植えてあると勘違いして驚かれるという話も多いようで(ネットの発達していない時代、実は私もそういう勘違い人間の1人でした)、そこにも「ややこしい木の名前」による混乱が生じているようです。それが笑い話や勘違い話で済むようなことであればいいのですが、商売で悪用されて誰かが不幸になるようなことにだけはなってはいけません。そのためにもまだまだ日々勉強!
先日のブログで少しだけブラジルの至宝『ブラジリアンローズウッド』の事に触れましたが、この木には、『ハカランダ』、『ジャカランダ』というも名前もあって、ギターマニアの間ではこちらの名前の方が馴染み深いという方も多いようです。ブラジル・アマゾン河の支流ハカランダ河流域に生息する事からハカランダ(Jacaranda=英語読みはジャカランダ)とも呼ばれています。楽器以外にもビリヤードのキューや高級家具、キャビネット、彫刻や木彫などにも珍重されています。
このブラジリアンローズウッド、ブラジル政府が絶滅危惧種として法規制し、1992年にはワシントン条約 (CITES) の附属書Ⅰに掲載され、大規模な輸出規制が行われました。その事がこの木の希少性と神話性を高める結果となり、価格が暴騰することになりました。無いと分かれば欲しくなるのが心情。ワシントン条約により、この木の輸出入は厳しく管理されているものの、国内でまだまだ条約締結以前に輸入した材を持っているところもあって、魚心あれば水心水心・・・・
その後ブラジルでは保護活動が活発となり、ブラジル国内では絶命危惧種の指定が解除されているのですが、ワシントン条約のレッドリストには登録されたまま。そこには希少で入手が困難だからこそ生まれる価値というものがあって、いくらでも簡単に手に入るという事になれば価値が暴落してしまうのは必然で、そうなっては困るという力が働いているようにも思えてしまうのですが・・・。ところで、弊社の倉庫の中にもわすかに数本ながら、そのブラジルの至宝が眠っています。
偶然この木を手にできたのは10数年以上も前のこと。探していたというわけではなく、買い付けに行っていた某銘木屋さんの巨大な倉庫の中でたまたま見つけて、執拗におねだりをして分けていただいたものです。需要があって買ったというわけではなく、やっぱりそれだけの木ですから小さくとも実物を置いておきたいという気持ちでした。なので今後もこれらは販売する気はないのですが、こういう感情が強くなってきてしまうと、あれもこれも売れない(売らない)病気に・・・。
今にして思えば若気の至り(既に若くもなかったですが)というか恐ろしいことを考えていたなあと思うのが、ブラジリアン・ローズウッドを『森のかけら・プレミア36』にも入れてみようかという事で、ネームシールまで作っていたのでした。その後、プレミア36に入れるレアな木が確保できたこと、冷静になって考えればそれがあまりに無謀すぎる事だと気がついて、一歩手前で幻と終わったのも今では懐かしい思い出。もはやこのシールが世に出ることはないと思われますが・・・。
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