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★今日のかけら・#033 【落葉松/カラマツ】 マツ科マツ属・針葉樹・長野産
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| 少し前に『日本人とマツのあった暮らし』でマツ全般について触れましたが、本日はそのマツの仲間であるカラマツについて。今まで取り上げてこなかったのが申し訳ないほどお世話になっている木で、マツの魅力を教えてくれたのもこのカラマツでした。しかし愛媛の人間にはあまり馴染みのない木でもあります。一般的にカラマツの分布域は東北地方南部・関東地方・中部地方の亜高山帯から高山帯とされています。私自身愛媛でカラマツ見たことはありませんでした。 | ![]() |
シキミの木についてもう少し補足。シキミは、漢字で書くと『樒』と表わしますが、これには諸説あるようで、代表的なものとしては、昔弘法大師がこの木を密教で供養に使っていたことからこの密という感じが当てられたというもの。平安時代になって、シキミの枝や葉を仏前にも備えるようになったので、木編に旧字の仏をつけて『梻』と表わすようにもなったそうです。現在では、一般的に樒の漢字が使われています。この樒という漢字は中国から鑑真和上が日本にもたらしたという尊いものだとか。
そのシキミですが、墓地や仏壇に供え花として用いられることから『ハナノキ』の別名もあります。一方で、毒気のある木としても有名で、花や葉、実、根から茎にいたる全てが毒!特に、種子に有毒の成分が多い為。「悪しき実」とも言われ、そこから「アシキミ」→「シキミ」と変化したとか。神事や仏事にも用いる木に毒があるとは何事かと思うかもしれませんが、それはシキミが特有の香気を持っていて、その毒によって毒を断つ、香気で毒(悪)を浄化する力があると考えられていたからだそうです。
古い歴史書においては、墓前に清浄なるシキミを供えておけば獣が畏れて墓をあばき人の屍を屠ることがないとか、山近い畑にて猪や猿の類が畑の作物を荒らさぬようにシキミを植えておくとよい。シキミの枝を折って蓋として芋などの上に置いておくのも有効だ、シキミの匂いを狼が嫌う等々の記述もあるようで、古来よりその香りは広く知られ、悪霊や獣を避ける香木としても使われていたことが分かります。また、その葉や樹皮を干して粉末にすると、抹香や線香などの原料にもなるなど実に有用な木です。
一方で「材」としての用途は聞いたことがありませんでした。そもそも材として使えるほど大きくなるとも考えてもいませんでしたが、調べてみると『陰樹』ではあるものの生育はよく、放っておけば7、8mぐらいには成長するのだとか!お供え用として低木で葉や枝を摘んでしまうためか、あまり大きなシキミを見たことがありませんでした。径は小さいものの、県内でも念珠や傘の柄、天秤棒などに使われることもあるようなので、とりえあず魔除けの木いかなるものか使ってみねばなりません。
先日久万高原町で『森の小枝』を仕入れてきました。ご覧の通り、およそ3トントラック1車分。こういうものを見ると、すぐに「こんなゴミみたいなもの何に使うのか?」などと口走る輩がおりますが、ものづくりは発想と想像力。これだけの『素材』を見ても、使い道が薪ぐらいしか思い浮かばない方には、こちらがどれだけ熱く思いを語っても虚しいだけ。雑多に積んではありますが、実は数種類の木がきちんと分類されているのです。人との出会いも一期一会ですが、木との出会いだって一期一会です。
今回手に入った小枝は、シキミ、カキ、グミ、ネジキ、ウメといったなかなかレアな顔ぶれ!【森のかけら】については、印刷物等の関係で一応日本120種、世界120種の合計240種で集約しまいましたが、その240種をセレクトしていた頃はまだまだ木材市場や木材仲間からのネットワークだけが頼りでした。なのでおのずと建築・家具市場が求めているような、一般的な材に偏ってしまい、レアな材はたまたまご縁があって運よく手に入ったという感じでした。今思えば綱渡りの供給線でした・・汗。
この小枝たちは、【森のかけら】に加工するには小さすぎるので別の用途に使うのですが、中には本当に小さな小枝もありますので、大きさや形状に合わせていくつかの『出口』を用意しなければなりません。そのすべての出口が整っているわけではなく、これから整理してものあるのですが、私の場合は実際に『モノと対峙してから考える』タイプなので、まずは先に仕入れて、しっかりと実物を見て、触って、アイデアを詰めていきます。中には芸術的としか思えないものもあったりします。
傍目には分かりにくいかもしれませんが、底のほうには割と大きめの『シキミ』もいくらか埋もれています。シキミといえばシキミ科の常緑広葉樹で、本州中部以南から四国や九州などに広く分布しています。この辺りでは神事や仏事にも用いる木として有名で、我が家や事務所でもお供えに使っています。そのイメージもあって、シキミでそんなに大きな木が得られるとは思ってもいなくて、【森のかけら】にも加えようとも考えませんでしたが、意外にもこれぐらい大きくなるのも珍しくないんだとか。
神事や仏事に使われる木としては、このシキミの他にもサカキ、ヒサカキ、クスノキなどがあります。いずれもが常緑樹で、常に青々とした葉があるところから『栄木(さかえぎ)』と呼ばれ、そこからこれらの木を総称して『賢木(さかき)』と呼ぶようになったようです。宗教などに絡むものについては言われもその数ほどありますので、それぞれの地域で説はあるのでしょうが、いずれにしても神事にまつわる厳かな木ですから、小枝といえどもそれなりに相応しい出口を形にせねば罰が当たります。明日はシキミについてもう少し・・・
話がプラタナスから逸れてしまいましたので話を戻します。そのプラタナスですが、市場で流通することはほとんど無いので、入手するには特別なネットワークが必要になります。手に入らないときは相当探し回っても縁遠かったのに、手に入りだすと数か所から同時に話が舞い込んできたりと、ご縁は不思議なものですが、やはり常に手を挙げてアピールしておくことが大切だと感じます。このプラタナス、材として活用されることは決して多くはないと思われます。
ところが、削ってみて分かったのですが、このプラタナスという木材は実に精緻で滑らかなのです。かなり細かなレース柄のような雰囲気があります。同じスズカケノキ科の仲間には『ホワイトシカモア』があります。決して通直とは言えない木なので、長さのあるものや大きなものは取れないので、出来るものは限られてはおりますが、この妙味の存在を知ってしまって使わないなんてモッタイナイ!弊社では今のところ『森のりんご』と『森のたまご』を製作。
ただし用材として市場に流通しているわけではないので、材の保管状況には注意しなければなりません。青染みが入りやすいので、乾燥にも気を配らねばなりません。しかしその伐採の理由が、老木になったから邪魔になるので伐採するとか、虫害の被害を受けたからとか、病気になったからという事も多く、そもそもがベストコンディションというわけではないことが多いのですが、街路樹の二次利用という点を考えれば贅沢は言えません。あるものを活かす、です!
それにしてもよく見ると、板目と柾目の特徴がレースウッドのような木柄で大胆にして繊細!【森のかけら】については植物性オイルを塗布しているのですが、腐朽菌の影響を受けている部分も多く、オイルを塗ると濡れ色になって杢目は鮮明になるものの、同時に青染みもより顕著になるので個人的には無塗装の時の表情の方が好きです。『森のたまご』に関しては、『北信越地区〔森のかけら〕特命大使』である村本さんから分けていただいたものです。
このプラタナス、安定的に供給があるようであればかなり面白い素材だとは思うのです。全国的にみても街路樹としてかなりの量の植えられていて、年間相当数の大掛かりな剪定・伐採によって、「産業廃棄物」という名前に変わり灰となっていることと思われます。こういうものこそ、ある意味『眠れる地域資源』と呼ぶべきものではないいでしょうか。排気ガスに耐えた次の舞台は、焼却炉の中ではなく、ひとの手に包まれるものになれればいいなと思うのです。
※ プラタナスの「森のりんご」は、1個¥4,000 プラタナスの「森のたまご」は、1個¥2,000(いずれも税別)ネットでも販売しております。 ご注文ははこちら→![]()
さて本日もプラタナスの木についてですが、この名前の方に馴染みがあるためここではあえて『スズカケノキ』ではなく、プラタナスで通したいと思います。プラタナスにも幾つかの種類があって、アメリカスズカケノキ、モミジバスズカケノキなどもあるようで、日本の街路樹でもっとも多いのはモミジバスズカケノキらしいのですが、ここではザックリとプラタナスとしてひとくくりにさせていただきます。街路樹って案外手に入りそうで入らないものです。
たまたま庭にプラタナスを植えられている方が伐採された木を譲り受けた事もありますが、私の出会うほとんどが街路樹としての存在です。街路樹を勝手に伐採するわけにはいきませんので、道路工事などで伐採された街路樹を業者の方から分けていただく事が主な入手ルートになるわけなので、あまり細かく分類していては材が揃わないので大まかに1つにまとめてプラタナスとさせていただいております。海外ではかなり巨大に成長した街路樹もあるとか・・・。
このプラタナスですが、いろいろ別名も多いのですが、その1つに『ヒポクラテスの木』というのがあります。ヒポクラテスというのは、医療の祖として有名ですが、彼がこの木の下で弟子たちに医学の道を説いた事に由来しているそうです。私がその名前を覚えたのは、1980年に公開されたATGの映画『ヒポクラテスたち』。大森一樹監督の作品の中で、今でも一番好きな映画です。医大に通う医大生たちの青春群像を少し後年になってビデオで観ました。
見るからに神経質が服を着ているような主人公の古尾谷雅人、同じ医大生の柄本明、伊藤蘭、寮仲間の小倉一郎、阿藤海、本作が映画デビューの内藤剛志、 斉藤洋介などなど実に個性的な面々が揃っていて、しかも皆さん若い。初めて観たのが高校生の頃だったのですが、医大生の実態というよりも、桶持って銭湯に行き、殴り合うほどに熱く議論する「古き昭和」の大学生活に何だか憧れのようなものを感じていました。いつか自分もそんな青春を送るのかと・・・
まあ実際の大学生活は映画のそれとは随分違うものでしたが、70年代のフォークソング、例えばかぐや姫などの歌のシチュエーションや学生運動などに対して非常にシンパシーを感じる部分があって(もう少し早く生まれていたらどっぷりと染まっていたかもしれないと思うとゾッとしますが・・・)こういう70年から80年代の青春群像劇が大好きなのです。プラタナスの皮が剥げ落ちていくように、青春時代も傍から見るとどこか痛々しいものかもしれません。
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