森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

20161109-1大変長らくお待たせいたしました。もうすぐ、もうすぐと言いながらオオカミ少年(ん?!こう書くとオオカミに育てられた少年のように聞こえてしまうので、正しく言うと『羊飼いとオオカミ』・・・いや『かけら売りとオオカミ』)になってしまっていましたが、ようやくホームページ更新しました!思えば、パルスデザインさんにホームページを作ってもらったのは2008年の12月でした。あれからもう8年が経とうとしています。いろいろな事がありましたがあっという間でした。

 

 

20161109-2現在、【森のかけら】をはじめとする弊社のオリジナル商品の売り上げの8割~9割はインターネットによるもの。つまり、このブログやホームページをご覧になられた方からの注文です。そういう意味では、あの時にもしホームページを作っていなかったと思うと背筋が凍りつく思いがします。パルスデザインさんに頑張ってもらって、実は随分前に大枠は出来ていたものの、ただただ私の怠慢でデータ入力などが遅れてしまい、公開がズルズルと遅れてしまいました。

 

 

20161109-3今回リニューアルしたのは、8年にわたるブログの積み重ねで容量を増やす必要が出てきたことと、増えてきたネットでの注文にもう少しスマートに対応できるオンラインショップを加える目的がありました。8年も経てば色々と不具合も生じますし、事情や周辺環境も変わってきます。ワンクリックで便利に買えるよりも、手間暇かけてメールや電話をやり取りして購入手続きをするアナログ方式にこだわっていたものの、商品アイテムが増えるにつれて、カード決済の要望も急増。

 

 

20161109-4商品が完成すると一気にテンションが低下してしまう生来の飽きやすさから、在庫管理がグダグダになってしまっていたので、その点からもオンラインショップで商品管理をすることにしました。ただしそのオンラインショップはまだ「データ入力中」ですので、今しばらくお待ちください。公開してもしばらくの間は反応を見ながら微調整の必要があるため、まだ商品アイテムは不完全ですが、用意できたものから順にアップしていきます。まずは【森のかけら】、モザイクボード森のりんごなどから。

 

 

20161109-5オンラインショップは、あくまでもスマートな買い物を目指しているので、自分の手で手間暇かけながら240種の中から木を選びたい方は、従来通り電話かメールで弊社までお問い合わせください。『今日のかけら』、『ちょこっと端材』については現在調整中ですので、準備が整い次第公開させていただきます。とりあえずこれで大きな山を登り切った気分でひと息つくことができます。停滞していたブログの更新もこれから巻き返しますので、新ホームページともども宜しくお願いします。




マッチの話の続きですが、以前に岩手にあった「日本最後のマッチ製軸工場」の話をアップしたことがあります。そこではマッチそのものではなくて、マッチの軸木を生産していましたが、今回の兼松日産農林のマッチ製造からの撤退は、マッチという商品そのもののを止めるということで、原材料の高い安いとか納期等の問題ではなくて、マーケット(需要)そのものが縮小し、ビジネスとしては成立しなくなるという話だけに深刻です。ちなみに兼松日産農林のマッチ事業売上は2億足らず。

 

それでも経常損益は赤字だったということで、需要が減少する中で設備の維持管理費が増加し利益を圧迫している構造だと思われます。国内に自動マッチ製造機を持つのは4社しかなく、同社を含め県内に工場を持つ3社で国内マッチの実に9割を生産しているそうですが、それらが兵庫県に集中しているというのは驚きでしたが、火薬を扱うマッチ製造において温暖な気候が求められたから。現在、業界統計によると、年間のマッチの出荷量は45本入りの小箱換算で約1億個だそうです。

 

兼松日産農林の淡路工場は70年代には、年間1億7千万個ものマッチを生産していたようで、今でも4割のシェアがある中での撤退ということですが、寡占化しても生き残れないというのは木材業界にもある話。特定樹種の競合相手が減ると、市場を寡占化できると思いきや、供給が絞られすぎて急ぎの需要や大量注文に対応できなくなり、その樹種がマーケットで避けられるようになり、代替樹種に取って代わられるという話は決して珍しいものではありません。

 

個別事情はいろいろありますが、例えば『ホワイトセラヤ』を含めたラワン系がそうでしたし、愛媛でいえばかつて『モアビ』や『アガチス』などがそのような道を辿ってきました。現在では『ウエスタンヘムロック(米栂)』がそういう状況に置かれていて、もしかして数年後には過去形で語られることになっているかも・・・。これは必ずこの素材でなければならないという絶対条件がない分野で勢力を広げた汎用性の高い樹種にとって、これからは厳しい時代になってくるかもしれません。




今年の秋、ほとんど話題になることもなく小さな扱いで、ある記事が新聞等に掲載されました。またひとつ『森の出口』が細まっていくという内容のもの。 記事の内容は、マッチ業界最大手の兼松日産農林が、2017年3月末をもってマッチの製造販売事業から撤退するという。兼松日産農林は1939年にマッチ事業に参入し、戦後の復興期には国内で10カ所以上の工場を運営していたが、使い捨てライターや自動点火コンロなどの普及により需要は縮小し、現在は1工場のみ。

 

 

それが兵庫県淡路島にある淡路工場で、それでも国内の4割のシェアを誇っているものの、設備の老朽化で安定的な供給が難しくなっているためマッチ事業からの撤退を決断されたとのこと。製品の商標権と製造設備の一部は、マッチやライター、紙おしぼりが主力の日東社(兵庫県姫路市)に譲渡されるそうで、「」や「」などの商標で知られるマッチの製造販売は日東社が引き継ぐことなので、マッチ製造そのものがなくなるわけではないものの、業界的にはかなり厳しい状況のよう。

 

 

マッチ、正確に言えばマッチ棒(軸木)も立派な『森の出口』の1つであり、軽軟な白木の貴重な活用手段のひとつでした。今回の件で改めてマッチ業界の現状を知って、用途は違えども同じ木を扱う人間として他人事とは思えない気分になりました。記事を拾うと、工場は神戸を拠点に「マッチ王」と呼ばれた滝川弁三の清燧(せいすい)社が、1905(明治38)年に設立。明治大正期の総合商社・鈴木商店のマッチ会社と合併するなどし、兼松日産農林が39(昭和14)年に継承。

 

 

かつては国内に10数カ所の工場が稼働していたが、今は淡路工場に1ラインを残すのみとなっていた。工場の自動マッチ製造機は1960年代に機械化が進んだものの、設置から約50年が経過し、装置を製造した機械メーカーは既に無く、修理部品も手に入らないため従業員が自作して凌いでいたが、昨年末に故障が頻発し製造能力が極端に低下したという。汎用性が低いという意味では大型の製材機械にも相通じる話。それらの理由から前身の企業から数えて112年の歴史は閉じられることに。




20160916 1本日も舞台は愛媛大学。最近不思議と大学づいているのですが・・・。愛媛大学で何をしているかというと、『日本木材学会中国・四国支部第2回研究発表会』が開催されていて、林産物関係の研究発表や特別講演等が行われているのですが、その中で主催地の愛媛県内で積極的に木材の活用に取り組んでいる企業の木製品等の展示をさせていただけるということで、以前に「新たな県産材利用促進事業」の補助金を受けて開発することができた商品等を展示・販売させていただきました。

 

20160916 2たまたま大学でのイベントが続いてはいますが、先日の「才の木のトークカフェ」とは関係が無い別の会です。今回は農学部ではなく、城北キャンパスが会場。スペースの関係で6団体が出展しました。弊社の他には、盟友・井部健太郎君の久万造林四国加工㈱鎌倉真澄さん、㈲マルヨシ井上剛さんなどが商品を展示されていました。一応販売も可ということでしたが、あくまでもPR。研究発表の合間に展示されている教室を回られる先生や関係者の皆さんに説明させていただきます。

 

20160916-32年前にも同じく愛媛大学で開催された日本木材学会の全国大会にも出展させていただきました。その時にも感じたのですが、弊社のブースに立ち寄っていろいろ話をさせてもらった学生諸君のなんとまあ真面目でピュアなこと!まあ、こういうアカデミックな大会にわざわざ他県からやって来るぐらい熱心な学生たちですからそういう素養の人になるのでしょうが、自分を顧みると本当に恥ずかしい・・・。今回も地元をはじめ中四国地区の木の事を学ぶ学生たちが多数立ち寄ってくれました。

 

20160916-3前の時のそうでしたが、学生に女子率が高いのには驚かされます。その中には農学関係の先生を目指されている方も多いのでしょうが、社会に出れば彼女たちの学びが生かされるような仕事は決して多くはないと思います。今更ですがきちんと学校で木の事を勉強したいと思っています。私の場合は必要に迫られてという事なのですが、折角身に付けた木の知識が生かされる場面が少ないというのは本当にモッタイナイ。木と同様に人だって気長に時間をかけねば大きな成長はありません。

 

20160916-4それでは弊社が受け皿に・・・なんて言えないところが情けないのですが、【森のかけら】をキラキラした目で見つめる学生たちを見ていると、思わず「そんなに興味あるんだったらタダでいいから持って行って!」と言ってしまいそうになるくらい、応援したくなってしまうのです。そしたらたまたま「誕生木ストラップ」を購入してくれた女子学生の持っていた名刺ケースが、まさかの『モザイクかぶり』で感動!嗚呼、ささやかでもこんな若者たちの小さな受け皿になりたい。いや、ならねば!




先日の『トークカフェ』で看板に使った『イエローポプラ』について。以前に『今日のかけら』でその特徴については説明させていただきましたが、弊社では最近何かとイエローポプラの利用率が増えています。トークカフェでは薄く削った看板として利用しましたが、これはもともと家内からの注文で、ウッドモビーを作るために削っていたものの残り材。この木、ポプラの名前がついてはいるもののポプラ(ヤナギ科)ではなくて、日本の『ホオ(朴』と同じモクレン科の仲間です

またイエローの名前が付いているもののイエロー(黄色)というよりはライトグリーン。アメリカ東部の落葉樹林に多く見られる木ですが、正直立っている木と伐採直後の材を見たことがないので、その時点では結構黄色味を帯びているのかもしれません。様々な人の手を経て、板状に加工されてしっかり乾燥され、私の手元にやってくる頃にはすっかりライトグリーンになっているので、私の印象の中に「イエロー」はありません。イエローではないポプラですが加工切削性は抜群です

家内にウッドモビールの木取りを頼まれたときに何の木にしようか考えたのですが、加工性の良さとレーザーで加工をした時の木の繊細さ、木目のおとなしさ、軽量であること、在庫状況などを考慮してイエローポプラにしました。リーズナブルで割合、幅の広い材が容易に取れるうえに、プレーナー加工した後のサンダーのかかり具合も抜群で、手のかからない木のひとつです。しかし裏返せばそれだけ癖がないということは、個性が弱いともいえるわけで、それは弊社において諸刃の剣。

 

その癖の無さには随分救われているのですが、【森のかけら】的視点で見たとき、どうしても素直で癖の無い木というのはインパクトに欠けて見えてしまうのです。私の場合は、通常の建築材や家具材としての視点と、森のかけらの視点のふた通りの木の見方をしてしまうのです。取り扱いベースや金額ベースでは圧倒的に前者の視点で、会社への貢献度も非常に高いにも関わらず、ついつい【森のかけら】視点で見てしまいがちで、そうなるとパンチがきいていない物足りない奴に思える。

もうこれはただただ私の一方的で勝手な思い込みというか印象に過ぎないので、イエローポプラには何も罪もないどころか謝らなければならないぐらいなのですが、まったく相反するものの見方がひとつの会社の中にある(というか私の中にある)って実はある意味、まったく逆方向に向かう出口がふたつあるということで、もの価値の幅が飛躍的に広がることでもあります。材木屋の生き残る道、それは不謹慎ながらも会社の中に何人のビリー・ミリガンを持てるということなのかもしれない

 




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