森のかけら | 大五木材


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その後しばらくすると『桜製作所』さんに堂々と行けるチャンスが訪れました。以前にも何回か登場しましたが、私が所属している愛媛木材青年協議会は、日本全国の若手の木材関係者が集まっている『日本木材青壮年団体連合会』という組織に加わっていますが、四国では愛媛以外にも高知・香川・徳島の各県のも組織があります。そして、中四国地区の14会団で定期的に中四国地区で役員会を開催しています。それとは別に、以前は四国の会団だけでも合同例会を開催していました。

あるとき、香川の工場見学の企画があった時に、ここだと思い強引に私が企画を出さしてもらいました。香川県の銘木屋さんと当然『桜製作所』さんを入れて企画を通しました。そして遂に堂々とみんなで『桜製作所』に行く機会を得たのです。当時愛媛の会員で、家具を扱っているメンバーは少なかったので、『桜製作所』と聞いてもあまり分かる人はいなかったのですが、私はひとり盛り上がっていました。そしていよいよその日を迎えました。当日は、永見会長もいらっしゃっいました。『桜製作所』の事を知ってからは、漁るように書物を読みましたが、知れば知るほどに、ジョージ・ナカシマ永見眞一という二人の偉大さが分かり、大袈裟かもしれませんが『生ける伝説』に会えるような心の高揚を感じて興奮していました!

そんな中、私はこのチャンスを最大限に生かそうと、ちゃっかりと会長の書かれた『木の仕事』を全部持参していて、厚かましくも全部にサインをいただきました。いまでもそれは私の宝物です!永見会長、その節は5冊もサインをいただきありがとうございました。工場にはブラック・ウォールナットの板が大量に在庫されていました。丸太を耳付のままで、40㎜とか50㎜の厚みに挽いて、挽いたなり桟を入れて丸太の状態にして保管されていました。

かなり広いダイニングテーブルサイズの板が、ズラズラ~とウォールナットが居並び、ウォールナットの森のような雰囲気です。これ全部使うのに何年かかるのだろうと思わせる圧倒的な量です。大きい物はなるべく大きく使う。節も割れもデザインの一部として活かし、木の力を最大限に引き出す工夫をする。あるべき物を無駄にせずなるべく有効に使う。デザインというよりも私には、木という素材に向き合う姿勢に大きな感銘を受けました。私にとって、『桜製作所』さんの工場見学は、その後の木に対する考え方の拠り所となりました。




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