森のかけら | 大五木材


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20091105 不毛地帯週木曜日放送のテレビドラマ『不毛地帯』もいよいよ話が盛り上がってきました。防衛庁の仲間との信義と、組織の論理の狭間でもがき苦しむ壱岐正(唐沢寿明)、生き馬の目を抜くような商社の世界で、それぞれの「論理」や「正義」が暗躍跋扈します。話のスケールが大きいだけにその苦悩や軋轢(あつれき)も生半可なものではないでしょう。綺麗事や理念だけでは超えることの出来ない、我々の想像を超えた別世界で働かれている方も実際に多い事だと思います。

CA343865材木屋が楽な商売かどうかは分かりませんが、私はこの仕事を始めてから辞めたいとか辛いとか思ったことは一度もありません。いろいろトラブルはありました。ここ最近は、取り扱い品も無垢材に特化しているので、収縮、割れや反り、ねじれ、曲がり、腐り等々の問題も避けて通れません。特に、環境問題の観点から強い薬剤が使えなくなったため(それだけが理由でもないのですが)、虫の問題は常に気をつけなければなりません。だいたいアフリカや東南アジア辺りの木は、ほとんど虫の卵が産み付けられていると思って間違いありません。入っていなかったらラッキーと思うぐらいで丁度良いと思います。そもそも鳥や虫の棲み家だった物を伐採して、材にしているので仕方ないことなのです。いろいろ意見はあると思いますが、私はそういう風に割り切って考えています。虫の話は奥深いのでまた日を改めてたっぷりとします。

 

弊社に直接来られたお客さんとは、膝を突き合わせてそういう事もお話させていただくので、ほとんど心配はないのですが、お客さんの顔が見えない現場ではこちらの考え方や意思が届かない場合が多々あります。皆さん、木が好きで使っていただいているのに、それでトラブルが発生するのはやるせない気持ちだと思います。その事については大変申し訳なく思うのですが、事前に直接お話できる機会があったらなあと後悔します。〔木=天然素材=体によい〕みたいな構図だけで、木材を使用されることが悪い事ではありませんが、空気を吐いたり吸ったりする生き物ですから、その特性をよく理解しておかないと、わざわざトラブルの原因を作るような事になりかねません。事前の説明は大切です。やっぱり、ファンになってもらう事が一番です。

『不毛地帯』のドロドロした謀略・愛憎うずまく人間関係は辟易しますが(観る分には面白いですが・・・)、自分の力ではどうしようもないトラブルには無力感を感じます。しかし、くよくよしても仕方がありません。その反省を次に生かして改善していくだけです。トラブルは発奮材料のタネでもあります!とにかく忘れっぽいという、商売人にとって諸刃の剣のような性格なので、救われたり同じ過ちを繰り返したりですが、何とかお陰でこうして会社も存続出来ております。元気で木の商売が出来ることの素晴らしさを日々感謝するばかりです。私にとっては天職ともいえる、何物にも変え難く自分という存在を実感できる素晴らしい仕事だと思っています。そこにまた新しい出会いの場が廻ってきました。

CA343864 明日は、愛媛銀行・愛媛県主催の『MADE IN EHIME/ビジネスマッチング』です。新たな異業種との出会いを求めて参加してきます。このイベントそのものの在り方も随分変わってきました。当初は、銀行とのお付き合いからしぶしぶ(?)参加されていた企業も、今は真剣に商売のタネを探されているようです。弊社も、建築・木材のジャンルではなく、小売のジャンルで登録させていただき、【森のかけら】シリーズとのコラボやノベルティグッズについてお話させていただこうと思っています。この場ですぐに商談がまとまるような僥倖は少ないでしょうが、弊社も数年前のビジネスマッチングでの出会いがきっかけで数社とは商売をさせていただいております。縁や運は案外身近な所にくすぶっているものかもしれません。世の中にうまい話はそうそうありませんが、うまい話にするのもしないのも結局自分次第。他人のご馳走を眺めて不満を言ってみても仕方がありません。アンテナの感度は常に磨いておかねば!




CA343353先日、ラジオやテレビに出演させていただいた時(まだ未放送ですが)、ミーハーにもアナウンサーの方々にちゃっかりサインをいただきました。しかも【円い森】に!当初、コースターという発想しか思いつかなかった木製の円盤ですが、それでは同じ【森のかけら】を頭に抱くシリーズ商品としては、あまりに発想が貧困と、コースターという名前をつけるのには余程抵抗がありました。自分の中で何でも解決しようという意識が強すぎて、創造力が硬く凍り付いていました。そのうち周りから、こんな使い方したら面白いのにと、商売っ気のない遊び感覚の意見をいただきましたが、これこそが大事でした!

20091028 南海ラジオ①面白い物を楽しく作りたいとうコンセプトだった【森のかけら】が、アイテムが増えるたびに「産みの苦しみ」を味合わなければならなくなったのは、皮肉な事でした。お陰で面白いヒントもいただき、商品名も用途をはっきりさせない【円い森】に収まりました。そしたら不思議な物で、その後からはどんどんアイデアが出てきて、結構今ではいろいろな使い方が出来ています。そのひとつに、色紙ならぬサインボード?画像は、南海ラジオで収録前に松本直幸アナ中塚眞喜子アナに書いていただいているところです。紙と違って、厚みのあるしかも綺麗に丸く加工されている木に書くというのは、少々緊張するものです。

CA343863翌日は、あいテレビの井上公子アナにもしっかり書いていただきました。皆さん丁寧に書いていただきました。木に直接文字を書くという行為は、案外ありそうで少ないのではないでしょうか。紙の質感とは違った感覚ゆえか、筆がすべる方もいらっしゃいます。松本アナのウイット君はなかなかどうして・・・ご本人の名誉のために端っこのみ写してます。『木、いい!』というシンプルなのがトム・ヴィンセント氏、分かりやすいですね明瞭!手前は、少し前の『久万郷』さんの子育てワンダーランドの際にご協力いただいた愛媛マンダリンパイレーツ小林祐人選手。さすがに書き慣れていらっしゃいます。

これから会社の2階に並べて展示させていただく予定です。コースターという用途を限定を開放した途端、【円い森】が自由になった気がします。こういう使い方があってもいいんじゃないでしょうか。本当は、好きな木を選んで書いてもらえるようになると、サインと一緒にその方の木の好みまで分かるので面白いとは思うのですが、そこはいろいろ大人の事情もございますので・・・。またいずれサインがたまったら公開させていただこうと思っています。




昨日の海の話つながりで、木が浮くという話です。一般的に木は『浮く』と思われていますが、実際には浮かない木もあります。水に浮かべると沈んでしまう木、つまり『沈木(ちんぼく』といわれる物です。物理的には気乾比重がを超える物は、水に沈みます。ただし木の体積との関係もあるので、【森のかけら】のような小さなサイズにしてしまった場合は、その限りでもありません。また気乾比重のデータも、文献や資料によってバラツキがあります。木の部位によって測定にも差が生じてくるからです。ですので、比重1を超えているのに、【森のかけら】で試してみたら沈まない、という事もままありますのでご注意下さい。

CA343857逆に、バルサなど一般的には軽いと思われる木でも、稀に重いものがあったりします。水に沈むような重さではありませんが、他のと比べると圧倒的に重たいという物はあります。何百、何千という【森のかけら】を触っていると、感覚的にそれが分かるようになります。軽めのイスノキとか、重みのあるとかがあると、誤解を与えないかな~と心配しながらもセットさせていただくこともあります。天然素材ですから、いろいろな個性があるという事で語理解下さい。

CA343856話を沈木に戻しますが、英語では沈木の事を『シンカー(Sinker』と言います。野球のピッチャーが投げる、あのシンカーと同じです。沈む、沈むものという意味があります。魚釣りで使う錘(おもり)もシンカーと呼ばれます。最近は、野球解説でも「シンカー」という言い方をあまり聞かなくなりました。「スクリューボール」とかいう言い方を耳にしますが、最近の球種の呼び方は複雑になってその違いがよく分かりません・・・。そのシンカーに対して、浮く木の事を『フローター(Flotter)』と言います。浮かぶとか漂うものとう意味がありますが、釣り目的の専用浮き輪や、浮材などにも使われているようです。木材全体で考えると、ほとんどの木がフローターに属します。シンカーに類される木は、ウッドデッキなどの使われ、俗に『アイアンウッド』と呼ばれる硬木、つまり『マニルカラ』とか『イペ』、『イタウバ』、『ウリン』などなどです。見た目にも色合が濃く、ああこれなら沈むと妙な説得力を与える物ばかりです。

サーフィン私はサーフィンも出来ませんが、当然サーフボードも木製ならばフローターで作らなければならないはず。しかし今時、サーフボードといえばポリエステルなどの軽量素材が主流、木製のサーフボードなどあるのだろうかと思い調べてみると、ありました。ハワイでは1000年以上前からの木でサーフボードを作って実際に使用されていたようで、名前を『ALAIA(アライア』と呼ぶようです。それをオーストラリアに移住したアメリカ人、トム・ウェグナーというお方が復活させて人気だとか。成長が早くエコロジカルな桐を育てサーフボードを作り、削りかすは肥料に使うなど無駄のない工夫もされているようです。更にホームページ上で作り方も公開し、誰もが自国の木で楽しみながらサーフボードを削ってほしい、という立派な理念があるようです。エコとかいうと途端にきな臭くなりますが、自分で削って楽しむというのはいいですね。ただ、そんなに簡単に作れるものでもないと思いますが・・・ちなみに値段を見たら、数十万してましたが、私には高いのやら安いのやらさっぱり。

ALAIAしかし、いろいろな分野で木という素材が見直され、利用される機会が増えるという事は素晴らしい事です。どんどん桐のサーフボードが増えると楽しそうです。桐のサーフボード・・・面白いかもしれません、季節感のない話ですが!




CA343840波はどこで生まれるのだろう・・・確か、こういうナレーションで始まるサーフィン映画の傑作といえば、1978年製作の『ビッグウェンズデー』です。私はサーフィンも出来ませんし、泳ぎも得意ではありませんが、子供の頃に初めて観てから、もう何十回も観ましたが大好きな映画で、何度観てもサーフィンシーンでは胸がワクワクします。なぜ、サーフィンかというと、今日配達で今治の方に北条周り(海沿い)行ったのですが、物凄く風が強く波が激しく護岸に打ち付けていました。あまりの風に車が押し流されそうになるほどでした!

かの映画を引き合いに出すのは余程失礼な波ですが、実際にはもっと激しく荒れていたのですがうまく撮れませんでした。昨日は大雨で、地元の運動会も延期になりましたが、今日は突然の強風で一気に温度も下がりました。波打ち際は、かなりの迫力があり一層寒さに拍車を掛けます。これぐらいでそんな事を言っていたら、北海道や東北の方に怒られそうですが・・・。以前に冬の岩手に行った時は、雪の積もっていましたが、その風の寒い事!冷たいなんてものではありません。耳がちぎれてしまいそうになるくらい『痛い』のです!私たちのように温暖な県外から来た人はすぐに分かります。両耳が真っ赤だからです。地元の方々は慣れていらっしゃるのでしょうか、耳も普通の肌色ですが、我々の耳はわずか数分で尋常なほど赤く染まり、感覚がない状態です。恐るべし、岩手の風!そんな岩手にもご縁があり、もう5,6回行きました。初めて本場の『盛岡冷麺』を食べた時の衝撃は今も忘れません。

20091102 ビッグウェンズデーそれはさておき、『ビッグウェンズデー』の話に戻りますが、この映画はサーフィンを本格的に映画の舞台設定にした映画として、またサーフィン・テクニックをリアルな映像で捉えた事でも話題になりましたが、ただの青春映画ではありません。舞台は1960年初頭のカルフォルニアの海沿いの町。前半は能天気にサーフィンに興じる若者の姿が、名カメラマン、ブルース・サーティーズの手によって余すところなく映し出されますが、後半になると彼らにもベトナム戦争の暗い影が押し寄せてきます。召集、別れ、出兵と深刻な空気が支配します。主役は、当時絶大な人気を誇ったジャン・マイケル・ヴィンセントとウイリアム・カット、ゲーリー・ビジーの3人。そして、監督が私の大好きなジョン・ミリアス!ああ、ミリアスもこの頃はまっとうな青春映画を撮っていたのですね・・・時代が人間を変えていくのでしょう。その右寄り、いや直情的なところがまたファンには堪らないのですが・・・。

ミリアスの映画はシンプルで分かりやすいです。好きな映画を挙げていると、意識していないのに共通の監督の名前が何度も出てきます。そのうちの一人がミリアスであり、リドリー・スコット、ウォルフガング・ペーターゼンです。みな男臭いドラマが得意で、スト-リーもシンプルなものが多いです。あまりにドラマが盛り上がりすぎると、細かなサイドストーリーの辻褄が合わなくなったり、強引なつなぎになったりもしますが、監督はそんな事気にもしていないようで、のめり込んでいきます。そこがいつも批評家に批判されるのですが、分かっていませんね。だからミリアスであり、スコットなのです。小粒にまとまった物語など魅力がありません。そんなすわり心地の悪い、ミリアスやスコットの映画など観たくもありません。この話まだまだディープになりそうなので、日を改めます。もう充分ですか!

CA343839余談ながら、私にはこの頃のジャン・マイケル・ヴィンセントの印象が強烈で、この頃は他にも出演がテレビでよく放映されていて、『摩天楼ブルース』とか『世界が燃えつきる日』・・・我ながら古いですが・・よく観ていました。その刷り込みが強烈で、例の【愛媛のいい物を世界へ】の件で、最初に「トム・ヴィンセント」という名前を聞いて想像したのは、大波に立ち向かう筋肉隆々のトムさんの姿でした!なので初めて会った時は(私の勝手なイメージなので当然なのですが)、不思議な違和感がありました、ごめんねトム。私にとっての30数年間は、ヴィンセントといえばジャン・マイケルであり、サーフィンだったので。それがこの1年で、すっかりヴィンセントはトムになってしまいました。これからは、ジャン・マイケルではなく、トム・ヴィンセントと一緒に世界の荒波に立ち向かっていきたいと思います。ちょうど再会を果たして、やってきた伝説のビッグウェンズデーに立ち向かって行く彼らのように、それは無謀な事かもしれません。それでも我々の心は、その波に立ち向かわずにいられないのです。それは、我らが若者(馬鹿者)の心を持つ者だから!




★今日のかけら・#035 【アピトン】 Apitong フタバガキ科・広葉樹・東南アジア産

アピトン

 

 

 

 

 

 

 

20091011画像の原木は、フィリピンやマレーシアなど東南アジアに広く分布する【アピトン】の原木です。人間との比較から、その大きさが分かると思います。長さ約12m、直径1.1mに及ぶ巨大な物です!かつてアピトンは、輸入材の花形であった南洋材の主要原木のひとつでありました。ラワンの合板が全盛だった頃、大量のアピトンが輸入され製材されました。多くの南洋材は合板の材料となりましたが、時代の趨勢で、南洋材はその地位を滑り落ち、全国各地の南洋材専門店も次々に閉鎖・廃業していきました。

 

20001101 アピトン昔は決して珍しくなかったこういう光景もいまや貴重な物となってしまいました。アピトンも合板に使われる事もありましたが、ラワンに比べてかなり重たいので現場ではあまり好まれませんでした。それよりも、工場や倉庫などの土足で踏みしめる床材・フローリングとして人気がありました。アピトンは非常に重硬で丈夫な事から、トラックの車体や荷台の座板、受け木、桟木などに使われています。南洋材だけあって、硬木といえども虫穴(ピンホール)の被害を受ける事も多いのですが、見た目よりも耐久性を求める工場や倉庫などには最適な材でもありました。

 

CA343737それなら住宅の床材でもと、思われるかもしれませんが、アピトンのもうひとつの特徴である『脂分』を多く含んでいるという事から、加工後の材面にもヤニがプツプツと小さな玉上に吹き出てきます。ザラメのようにザラザラした粘っこいヤニは、素足で暮らす日本の住宅には不適なのです。

かつて、このアピトンのフローリングを大型工場や新設の倉庫などにはたくさん納品させていただきましたが、何しろ重い!使うときには数10束も使いますので運搬もかなりの労力でした。お陰で結構鍛えられました。また肩に担いで運ぶ時は、運が悪いとヤニがビッシリ付着する事もありました。それより以前は、原木が安かった事もあり、用途を限定せずに土台はもとより、垂木や間柱、胴縁に至るまで、強くて丈夫だろうという事で幅広く使われていたようですが、釘を打つのも一苦労の木ですから、さぞ大工さんは腕が痺れた事でしょう!

 

CA343734アピトンの土台といったら、4mの105角1本を持つのもやっと!懐かしい記憶です。今でも稀にアピトンの土台という注文が入る事がありますが、値段をいうと大概驚かれます。桧の価格が下がっているので、原木の輸入が減少したアピトンは相対的に高く感じられます。実際に値段も上がってきています。市場性を失った輸入木材はスケールメリットを失い、結果的に値上がりしていきます。そのため更に値が上がり、ますます需要がなくなっていきます。あれほど栄華を極めたラワンやアピトンが、どんどん姿を消していく現実には一抹の寂しさも感じます。

 

CARSTHNB松山で南洋材を製材しているのも、この瀬村製材所さん1社となってしまいました。右が社長の瀬村要二郎さん。愛媛木材青年協議会の大先輩でもあり、私を勧誘していただいたのもこの方です。誰にも分け隔てなく親切で、皆から親しみを込めて「要次郎さん」と呼ばれています。木材業界だけでなく、地元三津浜でも頼りになる親父で、いろいろな要職を務められている人望の厚いお方です!今は、南洋材を専門に製材しているというわけではありませんが、この巨大な原木を挽くにはそれ相応のノウハウが必要で、大型工場なら挽けるというものではありません。長年の経験が物を言う世界です。要次郎さんとは、昔からいろいろ相談に乗っていただきました。この土場で夕方から立ち話をして、時間の経つのも忘れてお互いの顔が見えなくなるまで話し込んだ事も一度や二度ではありませんでした。私の『南洋材のお師匠さん』でもあります。【森のかけら】の南洋材の多くが、こちらから分けていただいたのは言うまでもありません。要次郎さん、いつもお世話になっております!




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