森のかけら | 大五木材


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DSCF0572神山にアートの種を撒くNPO法人グリーンバレーの理事・中原 亨さんが、アーティストの皆さんの足跡を軽妙洒脱なおしゃべりを交えて語っていただきました。自由奔放な大胆かつ繊細な作品にも驚きを覚えましたが、それ以上に中原さんのトークに感激しました!神山のような自然と融合したアートは、ただ普通に運観賞しただけでは作者の意図が理解出来ない物もあります。作品製作の背景や製作意図、地域へのメッセージ、裏話、失敗談などのエピソードをご紹介していただくことによって、眠っていて作品が目を覚まし、血の通ったモノとして我々の面前に立ちあがり、語りかけてきてくれるのです。

DSCF0531アートというと どうしても『モノづくり』に注目が集まってしまいますが、ただ作ってそこに置いておくだけでは、その町や場所との関連性が希薄だと思います。やはりきちんとメッセージや意味を語り伝える『語り部』の存在が必要だと思うし、神山の目指すアートはそういう方向だと思います。アーティストが残した作品に、グリーンバレーの方をはじめとした地元神山の方が、地元の言葉でそれを伝える事で完成する共同作品なのでしょう。なので、アーティストもあえて語りしろのある無口な作品に仕上げ、地元の言葉で残りを埋めてもらおうとされているのではないでしょうか。

DSCF0568グリーンバレーの皆さんどなたもがお話がお上手で、とにかく慣れていらっしゃいます。とりわけ中原さんのトークはお見事でした!真面目な話の中に時々見せられる茶目っ気も、作品に花を添え一層奥行きを深くしていきます。 決して肩肘の張ってない普段着感覚も素晴らしく、こちらもかしこまらずにリラックスして楽しく観賞が出来ます。この無理して背伸びをしないスタイルが長続きの秘訣ではないでしょうか。『楽しく作り』+『楽しく語る』ことで、神山のアート作品は他にはない輝きを放つのだと思います。ここには『モノづくり』と『モノ語り』が奇跡的に同じ重力で浮かんでいます。

DSCF0536この両輪が揃ってはじめてアートは人の心を打つのではないでしょうか。技術と感覚で生まれるアート作品に対して、『語り』は思いと経験で築いていくものだと思います。溢れるほどの思いをどれだけ生きた言葉で伝えられるか、それは技法ではなく経験の中からしか生まれてこないような気がします。誇らしげに楽しそうに語られる中原さんの表情から、我々はただの説明役ではない、我々も作品を構成するひとつの要素なのだという確固たる信念が伝わってきました!このガイドは値打ちがありますぞ!こういう人こそを『神山アートのコンシェルジュ』と呼ぶべきでしょう!

更に明日へと続きます。




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